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コンポストをする上での注意点

前回は、コンポストの種類についての記事を書かせていただきました。
自分に合っているコンポストは何なのかの基準にしていただけたらと思います。

今回は、実際にコンポストをする上でのポイントを8つ紹介できればと思います。
ご一読いただけると幸いです。

ポイント① 水分をしっかり飛ばす

生ゴミの水分が多すぎると、カビの発生や腐敗の原因になる可能性があります。また、発酵ができなくなります。

水分によって、土の中に隙間がなくなり、空気に触れにくくなくなることが原因みたいです。

コンポストに入れようと考えている生ゴミは、水気を切ってから投入することをお勧めします。

もし、水分が多いと感じた場合には、早めに落ち葉や干し草、あるいは乾いた土を入れて、 よくかき混ぜてください。

ただし、水分が少なすぎるのもいけないみたいです。過乾燥になると、分解速度が落ちてしまうと言う人もいます。

どうすれば良いのか自分なりに考えた結果、流れとしては、

①コンポストに入れたい生ごみをボールなどに入れ、少し乾かす ②コンポストに入れる ③水分量を確認する ④水分が少ないなら水を加える、多いなら乾いた葉っぱや土を入れる

が良いと思います。微生物が分解するにあたり、ある程度の水を出してくれます。

ですので、生ごみを入れるときは乾いた状態で入れ、後で調節するのが一番良いのではないかと考えています。

ポイント② できるだけ細かくする

コンポストに入れるときは、できるだけ細かくしてから入れましょう。

これは、単純にそちらの方が微生物が分解しやすく、コンポストの生ごみを空にしてくれるからです。

ポイント③ 一度に大量の生ごみを入れない

一度に大量の生ごみをコンポストに投入してはいけません。

目安としては、敷材 20Lに対して、生ごみ 15kg程度(500g×30 日)です。

ポイント④ しっかり混ぜる

コンポストに入れたら、しっかり混ぜるようにしてください。

微生物は小さい生物なので移動範囲が限られます。混ぜることで、分解速度が格段に上がることを覚えといてください。

また、しっかり混ぜ、土を上から被せることで、鳥や動物などの生物が寄ってこなくなります。

加えて、容器にふたをする・ネットをかけるなど、必要に応じた対策を行うと良いと思います。

ポイント⑤ 日当たりの良いところに置く

暑いところにおいた方が、乾燥し、分解が早く進みます。

ただし、直射日光がコンポストに当たり続けてしまうと、分解を行ってくれる微生物が死んでしまったり、過乾燥になってしまう可能性があります。

暑くなる日は、コンポストにシートを被せるなどの対策が必要です。

LFCコンポストなど、簡単に動かせるものは場所を移動するだけで良いと思います。

ポイント⑥ 虫は出るもの、臭いはするものだと思う

正直のところ、虫が出るのかどうか、臭いがするのかどうかは、個人差があります。

どのくらい対策しているのか、どんな環境下でコンポストを行っているのか人によって異なるからです。

虫がどうしても嫌だという人は、外から虫が入ってこないように最大限気を配って下さい。外から入ってこなければ、増えることもありませんから。

また、米ぬかや竹パウダー等の発酵促進剤を投入すると臭いが抑えられ、分解も進
みやすくなるので、そういった物を入れる人も多いです。

結局のところ、虫は出るものだと思っといた方が気持ち的に良いと思います。

そもそも、生ゴミを分解してくれているのは紛れもなく微生物という虫です。

ダンゴムシやミミズなど発生した時には、「ありがとう」と感謝しましょう。

ポイント⑦ 分解が早い物かどうか考える

物によって分解が早いものと、そうではない物に分かれます。

それを知っておくことで、何をどのくらい入れるのかの目安になると思います。

分解が早いもの:ネギ以外の野菜全般、肉(骨は除く)、てんぷら油などの廃油(入れると分解が進みます)、味噌汁などの残り汁、カレー、マヨネーズ、ご飯、魚の内蔵(さばいた後に出るもの)

分解に時間がかかるもの:野菜の芯(細かく切ると良い)、豆類の殻(枝豆、そら豆など)、柑橘類、魚の頭や骨、卵の殻(時間がかかります)

分解しないもの:タマネギの皮、貝殻、筍の皮、トウモロコシの芯、アボカドや梅干しの種、動物の肉の骨

以上のことを参考に、何を入れるか考えてみてください。

ポイント⑧ 生ごみの分解が遅くなったら、堆肥にする

生ごみを投入した後は、夏場で1週間、冬場で2週間ほどで形が見えなくなります。

この期間は、分解・発酵を進める期間です。

生ゴミを入れ始めて3~6カ月経つと、発酵が遅くなり生ゴミが分解されにくくなります。

そうなったら、生ゴミの投入をやめ、完全に分解・発酵させ、堆肥にしてください。

堆肥として使えるくらいまで分解・発酵を進めることを、熟成期間と呼びます。

堆肥にした後は、また新しい土を入れ、生ごみを投入してください。

以上でポイントの説明は終わりです。

コンポストは始めづらい印象があります。ですが、始めてみると便利な物だと思います。

地球のために多くの人がゴミの削減に協力してくれることを祈ってます。

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。


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