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【グッドモーニング・データ】市場調査のススメ(本日休刊日)

今日は、日経新聞の休刊日。中小企業経営者に向けた、私の提言をつらつらと書いていこうと思います。

マーケッターにとってのメイン業務と言っても過言ではない、市場調査についてお話ししたいと思います。

何のために調査を実施するのか。その目的に合わせて、どんな調査を実施すれば良いのか。得られた調査結果をどのように活用すればいいか。

この順番でお話しして、最後に「無料でできる、今どきの調査方法」をお伝えします。どうぞ、最後まで、お付き合いくださいませ!

市場調査の目的

市場調査には目的があります。

イヤイヤ目的なんかなくて、俺はただ単に調べたいんじゃ!、という情熱的(?)な人も中にはいるかもしれません。学問的な調査は、それにあたるかも、ですね。

ビジネスにおける市場調査は異なります。目の前や将来的なビジネス課題を解決する方法を探る、その成功確率を高めるためには、市場調査が欠かせません。

かといって、やみくもに片っ端から調べる、なんて方法はお勧めしません。抜け漏れが発生するからです。

抜け漏れが多い調査ほど、厄介なものはありません。得られた結果から導き出したアクションプランが、失敗する可能性が高いからです。

たとえていうと、おなかが痛いと言っている患者の足の指を調べて、水虫の薬を処方する。そんな、バカげたアクションをとる中小企業経営者が多く見受けられます。

きちんと計画をして、まずは、患者全体のカラダの状況を把握し、どうもおなかのあたりに問題がありそうだとあたりをつけて、ヒアリングしたり、触ったり、観察したり。その上で、原因を特定して、然るべき対処をする。

そのためには、まずしっかりとした目的を定める必要があります。

何のために調査をするのか。何がわかっていなくて困っているのか。何がわかれば、投資ができるのか。その投資はどの程度の規模なのか。などなど。

市場調査を実施する前に、明確な目的を規定しておくこと。これがまず第一に必要な視点です。

市場調査の方法

目的が決まったら、次は具体的な調査方法の選定です。とはいえ、どんな方法があるのかわからなければ、選ぶことなんてできないと思います。

かくいうワタクシも大学でマーケティングを学んだ訳ではないので、企業に入社してから、オンザジョブで、鍛えてもらいました。

まずは、定性調査と定量調査。この2種類の調査方法があることを覚えてください。

数値化できる情報が必要な場合は定量調査。数値化できなくてもよくて、何かヒントが欲しい場合は定性調査。と、覚えておいてください。

多くの中小企業経営者は、KKD。過去の経験(K)と勘(K)、あとは度胸(D)で重要な経営判断を意思決定をしてきた方も多いと思います。

少し迷っている場合には、経営者仲間にそれとなく聞いてみて、大きな阻害要因がなければ、自分の判断を信じて、あとは突き進む。そうやって、成功してこられたんだと思います。

そのやり方を今後も続けていくことについて、揶揄するつもりはありませんが、時代が大きく変わったこともお知らせしたいです。

それは、市場調査にかかるコストが大幅に下がった点です。

インターネット革命のおかげです。それまでの市場調査業界を大きく変化させました。良い面と悪い面、両方あるんですが、中小企業経営者にとっては、良いこと尽くめ。だと思います。

とにかく、定量だろうが定性だろうが、市場調査にかかるお金が格段に安くなりました。以前だと調べられなかったようなことが、安く低予算で調査実施することができるような時代です。

ヘッドライトをつけずに真っ暗な道を時速15キロほどでそろそろと移動するのと、進むべき道をハイビームで照らして時速100キロでぶっ飛ばす。

後者のような中小企業経営者をお一人でも増やしていきたい。それがステップアウトの信念です。

ちょっと脱線しちゃいました。

より具体的に、お安いというか無料の調査方法については、後ほど詳しくお伝えします。

データの分析

調査によって得られた情報、それら一つ一つの情報を目的に沿って、まとめ上げていく。データに基づいたアクションプランの立案。それこそが分析だと理解しています。

調査結果をわかりやすく綺麗にグラフにすることも大切ですが、そのデータや情報からどんな結論を導き出すのか。この分析こそが大切だと考えています。

決められた分析方法はありません。大切なのは、得られたデータをクリエイティブに理解・把握し、オンリーワンのアクションプランを構想する。

自分らしく、自社らしく、分析することが大切です。

データは、食材や調味料だと考えてみてください。

おもてなしの料理を作るとき、食材や調味料ができるだけ多いと、選択肢も増えて、顧客に合わせたさまざまなチャレンジができると思います。

材料がいっぱいあって色々検討したけれど、このお客さんには塩おにぎりが一番喜ばれるに違いない!そう考えて提供するのと、あー、コメしかないけどどうしよ。ま、しゃあない、こないだもこれでうまいこと行ったから、ええか。行ってまえ。

どちらもアクションとしては、同じ。だったら別に、調べなくても良いやんけ。情報がいっぱいありすぎて、迷うのが嫌なんじゃ。という声が聞こえてきそうです。

データが無い経営は、何が困るのか。それは、再現性です。

データが無い経営は、失敗しても成功しても、その理由が把握できません。そのため、次の経営判断の際にも、「えーい、行ってまえ!」という乱暴な運転になりがちです。

データに基づいて分析して得られたアクションなら、失敗した場合も、その理由がどこにあったのか、振り返ることが可能です。失敗を再現しなくて回避できる、ということです。

できるだけ多くのデータを取得し、そのデータに基づいて、小さく色々とトライアルをしてみる。実験をしてみる。その結果もまた分析し、成功確率を高めていって、うまくいきそうだと見極めたら、スピード感を持って一気に価値提供の範囲を広げてみる。

ステップアウトは、そんなデータドリブン経営を、支えていきたいと願っています。

おすすめの方法

昔は、手間のかかる定性調査(グループインタビューやデプスインタビュー)や大規模な定量調査(訪問面接調査や会場集合調査、郵送留置調査)は、その膨大なコストを吸収できなかったために、大企業の専売特許。中小企業には手が出しにくい領域でした。

インターネット革命によって、市場調査の費用が格段に安くなりました。回答を集め、データを整理する費用が、大暴落しました。

だから、中小企業であっても、インターネットを活用すれば、低コストで、下手したら無料で、さまざまな市場調査ができるんです!

  1. 調査企画を立案(目的の確認)

  2. 調査票を作成

  3. 調査ページのURLを、調査対象者に送付(メールでもLINEでも)

  4. 回答は、Googleスプレッドシートに自動入力

  5. Googleデータポータルのダッシュボードで、回答結果を把握

  6. 結果に応じた、アクションプランを立案する

上記の4,5あたりは???となる方が多いかもしれませんが、簡単にデータが取得できる時代になったんだということ、まずはその事実をご理解いただきたいです。

以前だったら、上記のような定量調査の企画から実施、レポート作成、報告会の実施まで、博報堂に委託したら、サンプル数にもよりますが、数百万円かかっていたことが。なんと今では、ほぼ無料!

なんだか興味が湧いてきたな。なんて人は、ぜひ、ご相談ください。

ステップアウトに問い合わせする

ホリイのずんずん調査

1995年から2011年まで週刊文春に連載されていた、堀井憲一郎さんのコラムが大好きでした。どうでも良いようなこと、役に立たないようなことでも、きちんと調べると色々な事実がわかる。駆け出しマーケッターだったワタクシに、調査の大切さを理解させてくれたコラムです。

エスカレーターで右に立つのは関西人ではなくて大阪人と兵庫人だけ。写真を撮られるときのVサインの起源は1967年、星一徹だ。ミステリーの本の「重量」は90年代に重くなり続けた。バブル経済は実際その最中には誰も「バブル」とは呼ばず、初めてそう呼ばれたのは1990年だ。初代ウルトラマンは地球滞在時間3分をきちんと守っていたが、ウルトラマンティガはわりとルーズで4分くらいいた。「OK牧場!」の由来を知っているかどうかの境目は1970年生まれだ。

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ボーッとしてると数えるぞ!!って。なんて、素晴らしい!

ワタクシの原点。これからも、ホリイさんのようなマーケッターになれるよう、精進します!

今日も、最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

#グッドモーニング・データ

#CHANGEをCHANCEに

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