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なぜコメダの客単価は850円なのか?他チェーンとの違いを徹底検証

5分で読める、最新の経営ヒントを毎朝お届け。日経新聞の記事の中から、マーケッター視点で「今、知っておくべきデータ」をピックアップ。ビジネスマンの「やりたい」の成功確率をアップしてもらいたい!そのために、必要な視点やマーケティング戦略立案のノウハウを紹介しています。

記事の要約

コメダホールディングスが首都圏での出店を積極的に進めている。これまで主に郊外をターゲットにしてきたが、ビジネス街でも居心地の良い空間を提供することで需要を掘り起こそうとしている。

コメダの強みはフランチャイズチェーンを中心とした経営で、固定資産が少なく収益力が高いこと。またメニューが豊富で単価も高い。コーヒーだけでなくフードメニューも充実している。

コメダはこれまで中部地方が主なマーケットだったが、今後は首都圏を中心に全国・海外での出店を加速する方針。スターバックスやドトールを追随する存在となりつつある。

成長が期待される企業だが、人手不足への対応や海外での事業展開など課題もある。しかし居心地の良さを売りに全国区のチェーンを目指す姿勢は評価できる。ビジネスマンにとっても、仕事の合間に休憩や待ち合わせに利用しやすい店舗が増えることは歓迎できる。



昔ながらの喫茶店文化を守るコメダの戦略

僕が高校生の頃、よく通っていたフツーの喫茶店。ピザトースト、銅のカップに入ったアイスコーヒーが信じられないほどおいしかったことを今でも鮮明に覚えている。ナポリタンなどの喫茶メニューも充実しており、はらぺこ高校生にはうってつけの場所だった。

その後、喫茶店は徐々に姿を消していったが、コメダがあの昭和の喫茶店文化を現代に復活させたと言える。

最近の僕はノマドワーカーとして、あちこち移動しながら働いているが、コメダは長時間作業できる最適な場所の一つです。仕事に集中したい時はiPodsのノイズキャンセリングヘッドホンを着用すれば問題ないし、休憩時間には大量のアイスコーヒーを味わえる。オンライン会議をするには向かないが、それ以外の作業なら快適にできる。

コメダが首都圏での出店を加速させているというニュースを知り、昔ながらの喫茶店文化がリバイバルしていることを嬉しく思った。スタバやドトールとは異なる経営戦略を取っているようだ。

驚異的な収益力

記事によると、コメダの損益分岐点比率は29%と外食業界の中で際立っているそうだ。フランチャイズを活用した資産の固定化が少ない経営がその理由らしい。自社製造のコーヒーやパン以外の設備投資が必要ないのは大きい。

記者が複数店舗を回って調査したところ、コメダの客単価も850円と他チェーンを上回っていた。メニューが豊富なだけでなく、ゆったりくつろげる空間が長時間の利用を促しているのかもしれない。

クセの強いメニューが魅力

コメダならではのメニューが人気だそうだ。どの店舗でも品質が一定しているのがすごい。フランチャイズなのにここまでレベルがそろっているのは、メニューの標準化がしっかりしている証左だ。

個人的には、あの独特のコクと苦みがあるアイスコーヒーが忘れられない。コメダのアイスコーヒーは特別な味わいがある。

こうした独自の強みを活かし、コメダがさらなる成長を遂げていくことを期待したい。当面は人手不足や海外展開といった課題もあるだろうが、ビジネスパーソンにとってもうれしい出店攻勢だ。


今日の問い

  1. 働き盛りのビジネスパーソンにとって、仕事の合間のリフレッシュに最適な場所はどこだと思いますか?コメダはそのニーズに応えられているでしょうか?

  2. ビジネスの合間にゆったりくつろげる空間が増えることを歓迎しますか?自社の社員食堂などに取り入れたいと思う点はありますか?

  3. コメダのメニューにはどのような魅力があると思いますか?ご自身のお気に入りのメニューを教えてください。

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