ライブの演出について考えてみる


ライブはキャパの大小に関係なく演出が大事なんです。
日本全国ライブハウスはたくさんあって、毎日ライブが開催されていますが、演出を考えているようなアーティストは本当に少なくて、歌うことと演奏することで終わってしまう例が殆どです。

対バン形式のライブの場合、1〜2曲歌ったらまず挨拶や自己紹介があって、また1〜2曲歌ったら次のライブの告知、そして最後の曲の前に「最後まで楽しんでいってください!」といったMCで締めくくるパターンが多いのですが、それは何も考えてないのと同じです。

ライブ前日や当日に、サラサラっとセットリストを考えるのではなくて、リハーサルでMCも含めた流れをやっておくことです。
これは歌や楽器を練習することに似ています。
繰り返しやることで感覚をつかんでいくのです。

「ライブは発表会ではない」という過去記事にも書いたことがあるのですが、やはり演出が稚拙なライブはつまらないものです。
「良かったよ〜」と言ってくれるのはごく身内だけです。
あなたのことを知らない人に、「公開リハーサルを観せられてもなぁ〜」という印象を与えてしまったらダメなんです。

趣味でやるのなら自分が楽しければそれでいいです。
しかし何らかの形で収入を得るようになりたいと考えるなら、曲をただ並べただけのライブでは、与えるインパクトも少ないんです。
料理でいうと、お皿の真ん中に一枚のステーキがどん!と乗っかっていても、味気ない感じがしてしまいます。
でも、そこに色とりどりのガロニ(付け合わせ)があることによって、見た目で美味しそうに感じますね。

演出で自分の存在や楽曲がとてもいい印象になったり、味気ないものになったりと大きく分かれますから、普段から研究し練習することです。
歌や演奏をただ聴いてもれえばいいんだという発想ではなく、見た目や流れをしっかり考えて演出をしていくことを心がけましょう。

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