毎月第二と第四土曜日にレディオ湘南の「Shonan Music Town Z」という番組に出演させていただいてます。
「スティーヴ小山とMr.Voiceのネオセルフ・プロデュース」というコーナーがあって、リスナーや音楽活動をしているみなさんから質問をもらって答えていくという内容です。
収録での放送が多いのですが、昨日は生出演してきました。

番組が始まる直前の緊張のひととき（笑）

昨日の質問の一つ目は、「どうしたら歌が上手くなるのでしょうか？」ということでしたが、パーソナリティーの古川さんからも厳し目のコメントでというリクエストもあったので、番組内でも辛口のコメントになりました。
番組では時間に限りもあるので、ここでもその質問について触れておきたいと思います。

プロを目指しているアーティスト向けのアドバイスとしては厳しい言い方になるかもですが、まず、どうしたら上手くなるかわからないのであれば、音楽は趣味にしておいたほうがいいでしょう。
本気でプロになりたい人は、毎日歌や楽器を練習しています。
練習しているという意識すらないくらいにね。
そうやって毎日取り組むことによって、自分が得意とすること、苦手なことが明確になってきます。
で、苦手なことやできないことへのチャレンジが続くわけです。

つまり、これができるようになればとか、この技術が身につけばワンランク上にいけることを知っているのです。
自分の課題と常に取り組んでいるから明確になっていくのです。

だから「どうしたら歌が上手くなるのでしょうか？」という質問が出ること自体、何も取り組んでいないということなんです。
もっと厳しい言い方をすると、その質問をする前に自分で練習しようよってことなんです。
練習のやり方も自分で考えてね。

例えばプロ野球の選手を目指している人は、「どうやったら野球がヒットが打てるようになりますかね」とか「どうすれば早い球が投げられるようになりますか？」と聞く前に、少年野球や中学の部活で泥まみれになってますよ。
一流のシェフを目指す人は、人に「どうやったら料理が上手くなりますかね？」と聞く前に家で料理を作ったり、レストランやホテルの厨房でフライパン煽ってますよ。

音楽は聴くことも歌うことも演奏することも楽しいです。
でもそれを職業にしようとするなら大変厳しい世界です。
音楽に限らず何事も趣味でやるのが一番楽しいですから、もし仕事にしたいなら、どんなに大変でも厳しくてもこの世界でやっていくのだという決意ができないならやめておいたほうがいいでしょう。
そこまでしてやりたいことなのかどうかということを、自分によく聞いてみてください。

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