他人に対してイラッとしたりムカついた時って、自分を知るのにはとてもいい機会です。なぜそのような感情が生まれたのかを客観視すると、相手の嫌な要素が自分にもあったり、単に自分のエゴが表面化しただけとか、こうあるべきという自分ルールが適用されてないとか、そこには必ず何か理由があります。

自分が何に対して反応するのかを読み解くと面白くて、それを否定するのではなく、「自分にはそういう一面もあるのだな」と受け入れてしまうと、その感情は溶けてしまうので、これが統合するってことなんだな〜って理解できるんですよね。

それとね、その相手に対してわざわざ自分が制裁を加えなくても、いずれ行き詰まったり何かしら問題が起きたりして、相手も自分のことに気づく時が来るんですよ。
もしそれが今世でできなかったとしても、来世に持ち越すだけのことで、それは誰もが通る道なんです。

ということは、お互いが役割を演じているのであり、自分の中にある感情やエゴを相手によって見せてもらってるんですから、それってよく考えるとありがたいことですよね〜。落ち着いて客観視すると、そこまで捉え方が変化するものです。

父親がそういうタイプだったし友人にもいるんですけど、仕事先で上司や先輩から言われたことで何かカチンとくると、「じゃあ辞めます」って簡単に会社を辞めちゃう人がいます。

短気なのかプライドが高いのかよくわかりませんが、それを繰り返しているのは、単にそこから学べていないってことでもあります。
起きていることはただの現象なので、そこからしっかり学んだり受け入れることができれば、もうそれは過去のものとなって消えていくんですけどね。

自分の内面が結果として現象として起きているというのは、理解しにくい面もありますが、その結果をどう受け取るかで内面が変わることも事実です。
自分を知ることは意識を広げることでもあるので、一時の感情で爆発したりイライラするよりも、内側を掘り下げるための素材だと受け止めましょう。
そうすると全てが自分のために起きていることなのだと理解できますよ。