一流とは音楽家である以前に人格が優れていること


私は長い間音楽プロデュースやアーティスト育成に関わっていますが、アーティストには音楽家である以前に人格が優れていることが大事なのだと伝えています。
歌や演奏の技術や楽曲制作に関する才能など、音楽的な能力があることはもちろんですが、それ以前に一人の人間として魅力ある人である必要があるのです。

仕事上、一流のアーティストやミュージシャン、それに関わる一流のクリエイターやスタッフと関わることができたおかげで、一流というものを知ることができました。
それは人として素晴らしい人格者であるということが、一流でいられることの条件なのだと気付いたのです。

ヒットして人気が出たことで、横柄になったり思いやりに欠けるような行動をするようになったとしたら、やがて人は離れていってしまいます。
そんな例もたくさん見てきました。

レコーディングやライブはもちろんのこと、一人で活動しているとしても、なんらかの形で他人との関わりが出てきます。
相手にとっては作品以上にどんな人間だったのかが記憶に残りますから、とてもいい印象を持ってもらえたとしたら、また一緒に仕事がしたいなと思うものです。

そしてその人間性は作品にも現れるものですから、普段の生活の中で美しいものや良きものを発見し、そこにバイブレーションを合わせていくことです。
マスメディアが伝える暗いニュースばかり追いかけるのはやめて、自分が実際に経験していることの中から、素晴らしいと思うものを見つけ、音楽だけに限らず、写真でも文章でもイラストでもいいので、どんどん公開していきましょう。
あなたの作品を通して、あなたの人間性や魅力が必ず伝わりますから。



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