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『ファミレスを享受せよ』を享受せよ

『ファミレスを享受せよ』というゲームをプレイしました。発売したのは去年で、タイトルが発表された時期から目をつけていた作品ではあるのですが、怠慢ゆえ手を出すのが遅れてしまいました。この文章は未プレイの方への布教が1つの目的なので、ネタバレは無い(はず)です。

さて、作品タイトルだけでは一体全体どんなゲームなのか、まったく想像がつきませんね。ジャンルとしては、脱出ゲーム風なテキストアドベンチャー、といった感じでしょうか。簡素な線で描かれた静止画にダイアログボックスが表示され、その中にキャラクターの台詞が流れる形式でゲームが進行します。昨今の美麗なグラフィック、絢爛豪華な音楽で彩られた作品とは打って変わり、とても古典的なゲームデザインです。裏を返せば、テキストとストーリーで勝負を仕掛けた意欲作とも言える。僕はこのシンプルなグラと音楽も、作品を魅力的にするスパイスだと思っていますけどね。

ストーリーの内容に深く触れるわけにもいかず、しかし人にオススメはしたい。さあどうする。ではこの画像をご覧ください。

こちらは僕がプレイ中に撮ったスクショですが、作品紹介ページにも同様のものが掲載されているのでご心配なく。「なあ君、ファミレスを享受せよ 月は満ちに満ちているし ドリンクバーだってあるんだ」もしこの台詞のセンスに少しでも魅力を感じたのであれば、買ってプレイする価値はあるでしょう。言葉の意味は分からなくたってよいのです。自分の感性にピンとくるかどうか、ただそれだけなのです。

なぜこうも自信満々に断定できるのか?答えはいたって単純だ。かく言う僕が生き証人なのだから!上述した「この台詞のセンスに魅力を感じたのであれば〜」というのは、実はsteamに投稿されていたレビューの受け売りだ。僕自身、初めはこのゲームの「ファミレスを享受せよ」というタイトルに惹かれた。そしてストアページの作品紹介文には、件の台詞が記載されている。あまりにも胸を打たれた。しかし、普段は脱出ゲームもノベルゲーもほとんどプレイしない僕は尻込みしていた。そこで、レビューの一言に背中を押されたというわけだ。

作品紹介ページには、プレイ時間の目安が2〜2.5時間と書かれていたのですが、のんびりプレイしたものだから10時間弱かかった。もしプレイされるのであれば、静かな夜に好きな飲み物を飲みながらがオススメです。僕はそうしましたし、より作品の世界に没入できること間違いなしです。僕のこの文章が「ファミレスを享受せよ」購入の後押しとなれば幸いです。

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