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スマホの通知を切ると、良いことがあるかも

気づくと、僕はかれこれ1年以上スマホをナイトモードにしっぱなしです。ナイトモード、あるいはおやすみモードというのは、プッシュ通知が来ない状態にすることです。初めはその名の通り寝る間だけ使っていた機能なのですが、「通知が来ないって、快適じゃん」と気づいてから、基本ずっとナイトモードです。唯一解除するのは、友人と待ち合わせをする時くらいだ。「いまどこ?」「この辺りにいるから、あと10分くらいで着くよ」「OK、じゃあ飲み物買って待ってるね」と、なるべくラグなくやり取りを行う必要があるからだ。それ以外、ぼくは一切のプッシュ通知を受け取らない。そんなの考えられない、という人もいるかもしれない。

僕もニート時代はTwitterでのメンションにいち早く食いついていたし、好きなゲーム実況者やVTuberがライブ配信を開始したという通知が届いたら、すぐさま配信サイトを開いていた。けれど、今になって気づいた。僕にとって、今すぐに知る必要のある通知なんて、ほぼ無いのではないか。実際、通知を受け取らない生活を1年続けましたが、まったく不便していない。「あ、こんな情報きてたんだ〜へぇ〜」と、後になってから知れば十分だ。後から知るといっても、毎日Xはチェックしているので、情報が発信されてから24時間も経たないことがほとんど。じゅうぶんな鮮度だと言えるでしょう。むしろ、24時間以内に価値がなくなるような情報はわざわざ知らなくていい。

昔の常識を今の常識に当てはめるほど荒唐無稽なこともありませんが、けれどあえて言わせていただきましょう。以前の我々の生活のなかで「通知」って今ほど身近なものだったろうか。それも、TVでの緊急速報や町内の回覧板などではなく、一個人に対しての通知なんて、せいぜい郵便物くらいじゃないですか。それが今となっては毎日何十件、人によっては何百件という通知をスマホから受け取っているでしょう。気が狂ってしまう。

人は「かもしれない」に弱いです。ガチャで当たりを引ける「かもしれない」、福袋に良いものが入っている「かもしれない」、ゲームで次の試合は勝てる「かもしれない」などなど、可能性というニンジンを追いかける生き物なのです。なので、スマホを手元に置いておくということは、何か面白い通知が来る「かもしれない」という緊張感に常に支配されていることになる。けれど、ナイトモードにしておけばそれはない。通知は絶対に来ないのだから。ここまでの文章を読んでいる最中にも、何件か通知を受け取っているんじゃないでしょうね。さあ、今こそナイトモードに切り替えて通知の呪縛から解放されるのです。そして健やかに眠りましょう。きっととても気持ちいいですよ。それでは、今日もぐっすりとおやすみなさい。

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