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『100万ドルの五稜星』を観た

コナンの最新映画『100万ドルの五稜星』を観てきました。当記事はがっつりではありませんがネタバレを含みます。自衛している人がまさかこの日記を読んでいるとは思いませんが念のため。コナンはミステリーですから、「犯人は◯◯だよ」このたった一言が致命的なネタバレになるのです。SNSはじめネットでは、あの手この手で視聴前のファンにネタバレをしようとする悪党がいるので、とにかく可能な限り早め早めに劇場で観るに限る。

僕は公開日の今日この日のために休みをとりました。そしてもちろん、朝イチの回で席を予約しておきました。驚いたことに、金曜とはいえ平日の早朝にもかかわらず、200人は収容できるであろうハコがほぼ満席でした。こんなど田舎なのに。先日オッペンハイマーを観に行った時は、僕を含め5人しか客がいなかった。それも70〜80代くらいと思われるご老輩たち。まあ、コナンは普段映画館に足を運ばないような層も観に来るでしょうからね。

さて、肝心の映画内容についてですが。まず僕の総評から言ってしまうと、ミステリーとアクションのバランスが素晴らしかったです。近年、劇場版は派手な演出で見せ場をつくるためにアクションパートに傾倒しがちで、ミステリーはおまけ程度というタイトルもいくつかあります。今作と同じキッド回だと『業火の向日葵』とか…。ミステリーの規模も内容も、テレビアニメ版の1話30分で完結してしまうようなレベルだったり。ただ今回は、派手なアクションもしっかり見せつつ、ミステリーがメインで規模も劇場クラスとして申し分のないものだったと思う。ただ一方で、ミステリーの濃度を高めた分かなり駆け足気味で「どうしてこの事に気づいた?」「◯◯だったからさ!」というお決まりの流れでも「いやいやwさすがにそれだけで決めつけるのはw」と思わず突っ込んでしまうくらいに強引なシーンもあった。そのほか、キャラクターたちのセリフもやや説明臭く、もう少し”間”があってもよかったのかなあ、というのは無理な要望でしょうか。

名探偵コナンは少年誌に連載されているので、一応子ども向けの作品のはずです。しかし、劇場版がすっかり大人をターゲットに作らるようになって久しい。今回も、とても小学生が理解できる内容だとは思えなかった。ミステリーや人間関係がやや複雑なのに加えて、フレイバーレベルですが歴史要素も絡むので、それだけで抵抗が生まれる人もいるかもしれない。また、コナンにおいては「劇場版だけ観る」という勢力が存在する。昔ならまだしも、ここ数年の劇場版は原作を追っていないと理解できない部分も多かろう。今作に関しては『まじっく怪斗』を読んでいるかどうかでも印象が大きく変わるはずだ。当作が7年ぶりにサンデーで新作を掲載したこととも関係があるし、何より『まじっく怪斗』読者としては今回の劇場版のラストが衝撃的すぎる。コナンも30周年を迎えますが、いまだまだファンをワクワクさせ続けるなんて。まさかここまでとはな・・・。

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