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叫んだ言葉は寝言


わたしが小さい頃に体験した恥ずかしい話をしようと思う。

そのころ、小学生だったわたしは夜寝ていた。
夢を見ていたのだ。

わたしは朝ごはんはパンであった。
食パンにマーガリンを塗り、焼き上げたあとメープルシロップをかけて食べるのが定番だった。たまにメープルシロップの代わりにジャムやピーナッツバターにもしていた。
それを毎回母に聞かれていたのだ。

「何味にするのー?」


「メープル!!!」


わたしは叫んだ。


しかし、それは夜。
目覚めたら周りでは親が寝ていた。

どうやら夢だったらしい。



猛烈にひとりで恥ずかしくなったことを今でも思い出せる。
誰も聞いていないか確認していた。
よし、誰も起きていない。

と安心していた。
次の日起きて親に聞いてみたところ、聞こえていたらしい。



なんて日だ!


寝言には気をつけようもないけれど、お気をつけて。


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