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なぜUS MBAを志したか?

自己紹介

2015年に東京大学法学部(学士)を卒業後、約9年間一貫して、ヘルスケア分野での事業立上に関わってきました。

医療・ヘルスケア分野での国家資格は有していませんが、父が30年以上製薬業界に勤めていたことをきっかけに、製薬業界向けのコンサルティングに興味を持ち、キャリアをスタートしました。2023年までは医療ITメガベンチャーで事業開発/PMを担当していました。

医療ITメガベンチャー卒業後は、整形外科医であるCEOと共同創業をしていたAI医療機器を開発・販売するスタートアップ"iSurgery"の執行役員を本業としています。副業としてヘルスケアスタートアップのハンズオン支援にも関わっています。起業家であり、かつMBA受験を志す方はあまり多くはないかもしれません。

31年間、海外での生活経験はありませんでした。ドメスティックな市場を対象とした仕事がほとんどで、海外との接点は個人旅行(コロナ禍以降は渡航できず)や、半年に1回程度の商談、数年に一度の出張といった程度でした。

US MBAを目指し始めた理由は、日本国外の市場を対象にした仕事をするきっかけをつかみたかったからです。USという場所にこだわったのもヘルスケア産業において最もダイナミズムがある環境だからです。そしてUS MBAに取得により、これまであまり経験のなかった異文化コミュニケーションの機会が得られ、修士号を取得することで、大手企業での勤務や駐在を経由せずとも、海外市場に進出できるチャンスが広がると期待していました。この考えは現在も大きく変わっていません。

なぜUS MBAを目指し始めたのか?

もともとはMBAを受験するつもりはなかった

2015年に医療ITメガベンチャーに入社して以来、起業志向が強い方々からメンタリングを受けていたため、自然と同社卒業後のキャリアとしても漠然と独立を視野に入れていました。

社会人3年目くらいでMBA/MPH(公衆衛生修士)を受験しようかとも思い、予備校の無料カウンセリングを受けましたが、独立後の自分のキャリアをイメージできず、目の前の事業立ち上げに全力を注いでいたため、受験準備の時間を確保することが難しく、具体的なアクションは起こしませんでした。当時は官僚や戦略コンサルに進んだ同級生が次々と留学に旅立つ中、海外大学院留学は自分には関係のないことのように思えていました。

留学からは縁遠い毎日を過ごしていましたが、AI医療機器をゼロから開発し、事業化していくプロジェクトの推進リーダーをつとめる中で、次第に自信と実力をつけていくことができました。このプロジェクトを通じて国内外の関係者の方々に助けられ、これからは海外市場を見据えた仕事に挑戦したいという思いが湧いてきました。一方で、そうした思いとは裏腹に、海外市場や海外企業を相手にした実績がなかなか積めず、悩みの種でもありました。社会人4年目には英会話コーチングを受けたり、職場で海外企業とのコラボ案件を探ったりしましたが、規模が大きくなれば社内のMBAホルダーに引き継いでおりました。そのため、毎度自身の能力不足でプロジェクトを完遂できないことを残念に感じていました。

製薬業界に勤める父からは20代半ばからMBAを取ることを勧められており、2022年の社会人7年目の夏には、仕事を続けながら予算を抑えてオンラインのDistance Learningで海外MBAに挑戦しようと考えていました。ターゲットはイギリスのDistance Learningでした。

起業家こそMBAを目指すべき理由

転機が訪れたのは2022年晩秋のことでした。同業の先輩でTuck MBA卒の青山さんから、思わぬアドバイスをいただきました。MBAの価値は1)知識なら Distance Learning、2)国内なら知識と人脈、3)海外では体験、4)人生を変えるなら絶対トップスクールだと。起業家志望者には4)をおすすめすると。

この1on1セッションでの青山さんのお話を伺うにつれ、2年もかけてMBAを取るのであれば、片手間でなく人生を変えるような体験がしたいと思うようになりました。そして中学時代にキャンパスを訪れたトップスクールへの憧れが再燃しました。

しかし、社内のMBAホルダーに質問するには知識不足を感じ、予備校にも通う気が起きませんでした。そんな矢先、MBAに関するユニークな情報発信をされていたきむしゅんさんのYouTubeチャンネルを見つけ、すぐに20分の無料相談に申し込みました。

初回の面談では、無料にもかかわらず1時間を超える時間を頂き、「ベイエリアの空気の中で学んで人生を変えてみたい!」という本音に向き合うことができました。そして第一志望校をStanford GSBに設定し、2022年12月からきむしゅんさんに伴走していただきながら受験勉強を始めることにしました。

当時結婚して3年になる妻にも、この決意を伝え、家族のことをおざなりにしないことを条件に、この挑戦を応援してもらうことになりました。そして社会人7年間でためた貯金と、実家からの資金援助を組み合わせることで、カツカツだけれども、どうにか資金繰りができなくはないという目論見が立ちました。

そしてちょうどこのころ、熊平さんが全額奨学生として、GSBに進学されるというポストを拝読して、奮い立ったこともとても、覚えています。世界を変えようとする熱量と、ユニークなバックグラウンドに感銘を受けました。私からSNSでコンタクトを取ったところ、偶然2022年の大晦日にWEB上で1対1のお時間を頂き、受験を始めることへの後押しとなりました。2023年11月に公開された熊平さんのポッドキャストインタビューも大変興味深いものでした。

次に、実際に私が行った、US MBA受験の準備について説明をします。

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