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摩天楼オペラ 喝采と激情のグロリアをYouTubeで見る。ヴィジュアル系バンドとは。

 ヴィジュアル系バンドを歌の推し、白夜 楓くんにこれいいよとYouTubeが送られてきました。まず、ヴィジュアル系バンドとは。白夜 楓の中の人はヴィジュアル系バンドマンだったそうです。歌が上手いというか歌い手というよりプロでしたっていうオチです。



   まず、整理すると、私は彼と私の声劇、AI HOUSE2で演者としてスカウトしまして。そのキッカケは歌ではなく、朗読CASTだったのですが、ここに来て「歌ってました」と。クラクラ、する。次から次へと。予想外のことを言われて。


  で、YouTube動画です。摩天楼のオペラ。

     「ヴィジュアル系を知って欲しい」


     アラフォーにして、ヴィジュアル系に染められようとしている。大丈夫なんだろうか、と動画を再生すると。



    ヴィジュアル系に対する私のイメージは、闇とか、ゴスロリとかピエロ系の西洋のアンティーク。衣装やメイクはそれに近いのですが、この歌は「光の恍惚さ」がある。闇を切り開いて払うような、鋭さがある。ひかり、を人は欲している。



    光。ひかり、ひかる。



    人は闇の中に落ちてしまう。望む望まない関係なく。もがいてももがいても、出口がないと不安になるし、苦しくなると気分も沈んでいく。それを放っておくと身体も重たくなって動けなくなって、仕事も勉強も出来なくなっていく。



      息を吸いたい。水の中にいるような息苦しさから
解放されたい。ここから出たい、出たい出たい!



  そんなときこの曲を聞いた者たちは、涙を流すんだろう。



    苦しみから解放する「歌」だからだ。闇を打ち砕いてくれる。きっと、そういう歌を歌おうとした。彼は。練習をして、歌い続けて、いつしか誰のために歌っているのか分からなくなって。ファンのために、ヴァンギャのために、仲間のために……。



        練習して、バイトして歌って。私も若い時、舞台に出るために平日は歯科衛生士をして、土日もバイトを入れたり劇団の稽古をいれて、年がら年中なにかしてて。休みなんてなくて。


   私もそれで逃げたことがある。やりたくてやり始めたはずなのに、行き先を見失って、歯科衛生士だけに絞って、好きなとこややりたいことから目を逸らして、歯科衛生士の仕事だけして、夢に破れた自分を認められず、非を認められず、負けた自分を認められなくて、言い訳ばかりして。




    でもいま、私は「あの時、私は負けたのだ」と。「夢を一旦諦めたのだ」と、理解した。43歳にもなって。22歳の時諦めたものを、20年経過してやっと。認められた。



  その上で、このタイミングできたこの曲は、「賛美歌」のようにも聴こえる。メタルなのに、ロックなのに、独特の歌い方なのに。




    白夜 楓くんは、きっと、歌うことで辛い現実から救われてきただろうし、歌うことで誰かを元気づけようとしてきたんだろう。そして途中で迷子になってしまって、逃げてしまったんだろう。


     いま、そして、やっと「出口」をみつけて、手を引いてもらって出口に立とうとしている。それは、私もそうだろう。
    



 
      今度はspoon配信者として、ストラビとして、ローブとして、私の鼓組演者さんとして、いろんな形で、色んな人の「希望の声」になりますように。摩天楼のオペラを聴いて、そう、思います。

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