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【備忘録】2022年7月~9月の播磨かな・有沢澪風・葉月智子・公野舞華・森青葉

備忘録書いているところで、ツイッターでは、理事長こと藤下リョウジ氏のとある発言が、一部の界隈で話題になってるけど、

今の彼女たちを、変わらずに応援しようじゃないか!

なんて宣ってる小生も、記事寝かせている点では「失敗」なんだけどねT_T。はともかく、3Bjunior出身者の演劇等の活動記録。

播磨かな

①PANIC MONKEY PRODUCE vol.4 BACKSTAGE MONKEYS RETURNS(7/28~7/29 29日マチネ観賞)

今もアイドル活動をメインとしているけど、実質はコンスタントに演劇仕事をしている播磨の、7月の活動はすでに別記事にまとめ済だったけど、うっかりこちらだを書くのを忘れていて、改めて記憶をたどりながら超雑感を書いておくと、本劇は高円寺の座・高円寺2で、当初は7/31までの全7公演が行われる予定が、7/30以降は関係者の新コロ関連で上演中止となってしまったというもの。本当に、中小含めて、劇団というのは一体いくつあるの?というくらい、このパニモンさんも小生初見でながら、播磨に加えて、田中海凪・中山碧瞳のミミナギ、平瀬美里・みぃちゃんと「ヤミイチ」で共演した戸田悠太さん、そして「ペーパーカンパニーゴーストカンパニー」の編集長役を観た、かわのをとやさんなどの既知の人もいたので、ある程度の期待をしていたんだが、いやあホント、

途中中止が残念なほどに、

面白おかしく馬鹿馬鹿しい、

楽しい時間を過ごさせてもらった

素敵な芝居でしたな。

内容は、このパニモンの公演のまさに舞台裏がストーリーの舞台で、「表」というか、我々観客が観ている芝居が、実は舞台裏でとんでもないアクシデントを経た結果で行われていたり、インカムの音声が漏れてしまったり、最後は即興で演出を変更して、それなりの感動さえ得られたりという、劇中劇なんだけど、コントみたいな掛け合いで笑うのではなく、あくまで芝居で笑わせてもらえたというのがとにかく素晴らしかった。それに、そもそも開場して着席した時点で、上演まで30分あるのに、舞台中央のソファーに、なぜか斧が頭に刺さった着ぐるみを役者(巌大介さん)が目を閉じて座ってたり、自分は実質1列目の上手2列目の端で観てたんだけど、そこを、ちゃらい感じの音声助手でミミちゃんが通り過ぎたり、5分前くらいに2列目真ん中の座った客に、場内スタッフの女性が「ああ、〇〇さん、来てくれたんですね!」とか挨拶しだして、実はこの二人も役者で仕込みで、この男性(金馬貴之さん)が終盤で役者が足りないwwwって流れで、じゃあ俺が出るとなったりと、開演前や途中でも随所に笑えたのね。

播磨は、播磨かなというアイドル女優的な設定で、劇内で、その、巌さんの頭に斧を刺した真犯人なんだけど、映画「Wの悲劇」の薬師丸ひろ子さんのパロディ的に、お兄さんを殺してしまった、斧で、なんて演じるけど、舞台裏のシーンでは、プロデューサー(境浩一朗さん)に、「かなは、アイドルとして頑張ればいいんで、こういう芝居は流してやればいいんだよ」なんて言われるという、アイドルとしての場は減ってる現実と真逆だったりと、うれしいんだか悲しいんだかwww。でも、その、斧で!っていうところは、実はそもそも巌さんが勝手に斧で殺されてしまったことにして勝手に着ぐるみを仕込んだので、劇中、斧は見なかったkとおにしようと舞台裏では合意したはずなのに、播磨が、斧で! 斧で!と言い張りまた混乱する、というところで、その断定的な口調で、相手の指摘途中で、

オノ!

と遮断するところとか、素晴らしかったのね。共演がとにかくベテランさんなので、その辺自由に演らせてもらったりやアドバイスもいただいてたと思うだけに、残り公演があればさらに洗練されたのだと思うと残念だったよね。

ミミナギも、ミミちゃんは音声が漏れたところを、声だけでチャラさを出すのに奮闘してたし、なによりミナギちゃんが、かわのをとやさん演じる館の主(播磨の父)の付き人なんだけど、かわのさんの設定が、大衆演劇の役者で、その姿のまま大見得切るようないでたちで、ミナギちゃんは黒子衣装なのが笑えることに加えて、かわのさんの見得にいちいち合いの手いれたりがコミカルで、これも残り公演でもっと良くなるだろうはずだったので残念でもあったね。いずれにせよ本当に笑えた芝居でした。

② メイホリックシアター09 朗読劇 叶え屋ソルシレーヴ(8/13~8/14 14日大千秋楽観賞)

パニモンさんは関係者さんのアクシデントで残念だった播磨だけど、こちらでは、なんと今度は播磨自身が、

新コロ感染で前半は降板T_T

これがとにかく残念だったね。自宅待機期間が短縮傾向になったので後半の2日間は出演できたのは、なんだかんだでスタダという力も大きかったのではないかしら?

上演場所は池袋のBOX in BOX THEATERで、メイホリさんの旗揚作品でもある今作の内容は、願いをなんでも叶えるという「叶え屋」に3人(4人)の客が訪れて、それぞれ、

1事故で死んだ友と生き残った自分の立場を入れかえてほしい

2自分が死んだことを分かっていない友に、その事実を分からせて「成仏」させてほしい

3自分を誰も追ってこれない世界に行かせてほしい

記憶があいまいなので、確かこんな感じだったと思うが、こうした願いを主・クロエ(主宰の岡本芽子さん)にして、その雇われ人の主人公・エマ(八木ましろさん)が調査するうち、その背景や真相が明かされてゆく、というもの。

播磨は、2の願い事のときに、3人組の仲良しの1人で出演して、役どころは、まさに死んだことを分かっていないとされた友・ティアナで、いかにも播磨らしく天真爛漫でからりとした女の子だったけど、オチは、ティアナはティアナで、自分の死を理解していて、むしろ願いをかけた友こそ、「自分離れ(つまり自分の死を悲しむあまりに自分を現世に拘束している)」できていないので、それを解消してほしいとクロエに依頼していた、ということで、播磨の去り際の切なげな表情は良かった。と同時に、今作の爛漫さと、これまでの作品の役柄を合わせて、

一度は、播磨の悪役も観てみたい

そんな思いにも駆られたね。なお、3人組のもう一人は、かつてのチームしゃちほこ先輩の安藤ゆずこと、日和ゆずさんとの共演だったのも感慨深いし、ステージ上での絡みこそないけど、3の作品には「ダンスライン」で共演の、黒木美佑さんが、最後復讐に駆られてクロエに願いをかけるというレイチェル役を好演していたね。

有沢澪風

①爆走おとな小学生 朗読劇 なななななな(7/27~7/31 7/30観賞 新宿のシアターサンモール)

播磨が新コロで途中中止や前半降板の憂き目を見たなら、こちら澪風ちゃんも負けていない。小生が観た7/30は彼女の彼女の千秋楽であったんだけど、なんと、

体調不良で出演見合わせT_T

この日熱っぽいとかで、自身で簡易抗原検査をして、陰性ではあったが大事をとったそうだが、むしろこの対応は今後の社会で求められるものだよね。確かに、シフト仕事なんかだと代わりがいなくて休めないとなるけど、本当はそうなってもいいように会社は労働力を保持しておけば対応できるところを、人をコストだなんだで切っているんだものね。まあ、それをどうこう批判するのは小生の役割でないのでこれくらいで、とにかく澪風ちゃんはダブルキャストであり、その役者さんが無事に対処してくれたので助かったよね。にしても、おと小さんと澪風ちゃんは、降板は2度目となるかな?お茶目ですみません、って済まないかT_T。

そのダブルキャストは、なんと、あの、葉月智子・ちょもが初主演だったアリスインデッドリースクールで、黄市恵美を好演以後、UDA☆MAPやCUBEで、宇田川美樹さんのお気に入りとまでなった、

渡邉結衣さん!

これはこれでありがたいんだかなんだかと、複雑でしたがねww。

内容は、早くに両親を亡くした長兄、次兄、妹の3兄弟妹が主人公で、兄がひき逃げ事故を起こして服役したことをきっかけに、兄たちと距離るため自立して「占いYouTuber」として人気を得までになった妹の活動、兄とは手紙のやりとりを欠かしていないが、音信途絶えた妹も心配である次兄が、学校で誹謗中傷される様子、手紙だけが唯一の楽しみであった長兄が、刑務所で他の服役者から知らされる前科者としての重さ、これをショートストーリー的に描いた後に、事故の真実―すなわち、3兄弟妹は、久々に休みを取れて兄の車で遊びに出掛けたのだか、妹が、運転中の兄の注意をたびたび逸らすほどはしゃぎすぎて、次兄もそれを止められず一緒に調子にのったはずみで兄が事故を起こし、一旦は通報をしようとしたが、次兄と妹にも責任を負わせたくない一心で、現場を立ち去り二人を家に送ってから、改めて事故を通報した―を回想して、次兄と妹が、自分たちが逃げることで兄を苦しめていたことを知る、というもの。

共演者も相当数いたけど、立ちで動きをつける場面と動きなしで読むという本来の朗読劇らしい場面と半々くらいかな、その点朗読劇として観る(聴く)側の想像にも働きかけるような演出は良かった。演出は、なんとおと小の役者さんでもある林千浪さんで、「戦国送球」とかでも颯爽とした戦国武将演じてたけど、こうした繊細な演出もされるんだね。終演後の挨拶で澪風ちゃんの件をお詫びしていたけど、

いえいえうちの澪風がすみません
これからもおと小さんで、ぜひとも・・・

なんて勝手に心でお詫び申し上げましたわ。

そして、澪風ちゃんが本来観せてくれたはずの役どころは、渡邉さんが観せてくれたが、それは妹のエピソードのところで、占いYouTuberとして評判高かった妹を、あの、事故を起こした人の妹ですよね?と、好奇心以上の明らかな悪意をもってネットで追い詰めて、妹の評判を地に追いやり、それをむしろ社会悪を葬ったといわんばかりに悪げなくネットで報告するというYoutuber・モロゾフ。

いつもの渡邉さんの、自然なセリフ言い回しが、この時ばかりは本当に、こういう悪意を隠して悪意を拡散する人間が一番の悪と思わされるほど、素晴らしいのか憎らしいのか、素人目にも彼女はテレビや映画でも絶対に上手い、と評されるほどの人だと思えたね。登場場面が少ないのが、ストーリーとしては当然ながら、もったいないなと思ったね。そして澪風ちゃんは、どう演じたのかなあ?ってのも当然想像ができて、多分無邪気な感じで悪意はないよ~ってのたまうのは容易に想像できた。あとは憎らしさまで得られたかは、澪風ちゃんも根が真面目な善人なのでそこまでは無かったかもな、なんてね。でも、彼女が真に立ちたい舞台は、舞台でなく声優という仕事だから、こうした朗読劇なんかは良い機会なんじゃないのかな?10月にはメイホリさんのがあるし、その時は目を閉じて澪風ちゃんの声だけで自分がどう感じるかを試してみますかなw。

②舞台 日之出神社に夜は来ない(8/24〜8/28のうち8/25〜27のダブルキャスト 8/26マチネ観賞)

空けて1ヶ月、澪風ちゃんも体調万全、小生も濃厚○触者期間満了でリベンジとなったハコが、ここ、

新宿御苑前近くのスターフィールド。物販がいまひとつわからなかったが、パンフレットはなかったかもしれないし、すでに開場していたので何も入手できなかったのが残念。それはともかく、病み上がりで溌剌というように、澪風ちゃんが楽しんで演じていたのが感じられた舞台でした。

日之出神社のお祭り当日、なぜか始まる直前の夕方で時が止まったかのように、同じ当日の朝を迎えるというループ現象に陥った町。その解決のために一人の少年が、神社の使い巫女的な2体の狐の化身らの力を借りて動くと、どうやら夜を来ないように仕向けている神が存在がいることを突き止めて、狐の化身らの主らしき稲荷の神の協力も得ながら、その神と対峙。その神はなんと未来の少年自身だといい、夜を止めているのは、祭りの後に、この日少年が恋心を告白しようと呼び出している少女が呪殺されるからだという。恐怖におののく少年だが、彼女を守って未来を変えればいいと決心して、夜を来させようと戦い勝利。過去の自分の強さを信じていればと悔いつつ神は少年に未来を託す。

そして夜がやってきて祭りの花火がクライマックスとなったとき、少女に取り付いていた呪いの化身である女の子が現れて少女に襲い掛かると、少年は狐の化身らのサポートを受けて、女の子を殺させはしない!と強く念じると、ついに呪いの女の子は消えて、女の子は一命を取り留める。喜ぶ一同だが、少年はなぜか浮かない顔。それは、肝心の恋心を告白する時になったからだ。狐の化身や稲荷の神、夜を止めていた神たちが、囃し立てながら去り、残ったのは二人だけ。少年は意を決して、あ、あのさあ・・・と目を見つめる、というところで終演。

ファンタジーな作品で、まあ大人のおじさんたる小生が観る内容か、といわれりゃそれまでだけど、筋が分かりやすくてシンプルだし冗長に感じる間もなく気が付けば1時間半以上だったか、となるほど入り込めたよ。小難しい話とか伏線がどうとかの話や、ギャグ系コント劇、さまざまでいいじゃん。若い女性役者さんやアイドル達の躍動を見るには、こういう作品の方が映えるんじゃないかしらね。

澪風ちゃんは先述の狐の化身の1人の役で、とにかく元気に動いてしゃべってと、登場場面もかなり多く活躍だったけど、この日が2日目らしく、しかもSNSで目にしたところは、アドリブとかもカマす場面があったりと、なかなか余裕というかリラックスして演じていた模様。小生も、使える稲荷の神役の人について、澪風ちゃんが、神様は今日は稲荷寿司をちゃんと食べてたんだぞ!と言って神様役の彼女が苦笑いしたのをみて、これ澪風ちゃんのアドリブじゃね?と思ったけど、多分ビンゴだろうなww。それが許される座組でもあろうけど、一番は、適材適所でそれをできる技を身に着けた澪風ちゃんの進化だよね。あとはとにかく、

不注意の骨折とか、

それだけは気を付けてT_T

葉月智子

・朗読劇 エターナルメロディ(8/11~8/14 8/12観賞 コフレリオ新宿シアター)

この朗読劇については、前の記事で観た6番シードの「12人の私と路地裏のセナ」の時と同じ誤ち(携帯とかでなく途中からとても褒められたものではない観賞姿勢になって、ちょもを始め演者さんに大変失礼をしてしまった)をしてしまったので、ただただ反省するばかり。ちょうど自身の尿〇×石が解消したあとで、つい、〇〇して観賞したのが良くなかった。本当にすみませんでした。

という後ろめたさのほとぼりが醒めたあたりの9/11には、ちょもが主演した「アリスインデッドリースクール」で共演以来、お互いの家を行き来するというほどの友人にまでなった、羽柴なつみさんの誕生イベントの1部で、水道橋のWordsというライブハウスに潜入。残念ながら撮影タイムなどはなかったけど、素のちょもちゃんに、この間はすみませんでしたと勝手に謝罪の念を送っておきました。イベントは、開始後しばらく一人で羽柴さんがトークしてからちょもが登場するという段取りが、わずか1分で頓挫してちょもが呼び込まれるという、羽柴さんのポンコツぶりが露見したがww、二人は同い歳で、アリアリの本読みで、羽柴さんが、可愛い子いるってナンパ同然にちょもに話しかけたのがきっかけらしく、その時の役柄(紅島弓矢)そのままの羽柴さんだったんだねと感心。自身も裏表がない性格とのことで、それはちょもも裏表ない感じの性格に見受けるので、会うのかもしれないね。そのほかカタカナ語を使わないで二人が説明した内容を、客側が回答して正解すればチェキが当たるというゲームがあり、1時間経ったところで小生はB.O.L.Tのアリオ柏へ向けて離脱。

とにかく、いまは読者もほんと少なくなった小生だけど、この、ちょもの次回作「Vanity」(10/26~10/31 シアターアルファ東京)は、ぜひご覧ください。

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公野舞華

その、ちょもの先述の朗読劇で、本来ならAwww!解散でスタダ契約終了後に、再会共演となっていたはずの、きみちゃんだったのだが、ああ、彼女まで、

新コロで降板T_T

でも、チャンスは9月にやってきて、

聖地・池袋シアターKASSAIでの、

・feather stage presents 「フェザーズ ショートストーリーズ」(9/17~9/25 9/17初日観賞)

という短編演劇2作のうちの1本を、しかも主演!として出演する時がきたの。
きみちゃんが出たのは「バスケットボールダイアリーズ」という、とある実業団女子バスケットボールチームの、試合とか練習とかではない、試合中のハーフタイム中のベンチ内で起こるドタバタ劇をコミカルに描くコメディ劇で、作演出が、あの、松本陽一さん。松本さんの演出作品に3Bjr関係者で出たのは、ちょもに次いで2人目だね。

内容は、弱小といってよいダイアリーズは、必ず試合中のハーフタイムで問題が起こり、マネージャーの知代子(高宗歩未)は仲裁にひと苦労。この日もキャプテンの陸(公野)とエースの多摩(三姫奈々)がキャプテンに相応か?など大喧嘩。他のチームメイトも、アイドル的なポースばかり気にする輝(菜乃華れみ)、試合中の見積書訂正にそちらを優先してしまう幸恵(斉木香穂)、肩車でダンクする反則技でしか光らない晴子(才原茉莉乃)、念を送るのだけは上手い控えの寧々(石井萌未)などまったく頼りなく、試合の都度キャプテンを幸恵、輝に代えるがやはりひと悶着。監督の見知留(星乃まみ)も、有名バスケ漫画のフレーズを言うことに酔うだけで試合には関知しないだけに、空中分解は時間の問題であったが、果たしてついに多摩が、真面目にバスケをやりたかったが、ポーズをするわパスは来ないわの試合を、田舎で期待していた母親の眼前で見せてしまい心折れて退部へ。

すると皮肉なことに、チームから面白さが失せて、多摩が望んだ「普通のチーム」となったのだが、試合では100点近くも離されてしまうさらなる弱体化を見せてしまう。これは違うと感じた知代子はハーフタイムで何かを起こさないとと企むが、それより先に多摩が来て、普通になってうれしいけど、弱くなったと嘆く。そして、それは今まで陸がキャプテンとして傍若無人であったことで、チームはおかしな形ながらも団結できたいたと気づく。そこで後半は多摩も復帰して、見知留も陸をもう一度キャプテンに任命して、いざ試合!となったが、陸はなんとこのハーフタイム中に、試合に戻るよう注意しに来た審判への暴言で退場処分に。だが、陸は試合には出られないものの、ハーフタイムだけのキャプテンとして晴れて認められて、またダイアリーズの明日が始まった、というもの。

松本さんのSNSや演者のSNSのプロフィール、さらにパンフレット等から推察すると、この「バスケットボールダイアリーズ」は、きみちゃん含めて、演劇のキャリアが浅い役者さんを集めて、松本さんが新たに再演するというところに意義があったようで、松本さんの夫人でもある宇田川美樹さんが自身が過去演じたことを引き合いに「脚本自体なかなか難しいので若い人たちは大変だろう」という趣旨のつぶやきをしていたよね。素人的には、言い合うところでも間合いとかタイミングとか声の強弱とか、そんな部分がむずかしいのかな、なんてレベルでしか考えられなかったけど、まあ、とにかく思いっきり演じればいいのでは、とも思ったね。

きみちゃんは、小生が観たのが初日なので、あの後どこまで弾けて思いきれたのかが不明だけど、勝手に彼女を「晩成型」と見ているので傍若無人な陸を表現できたと思いたい。それと、こちらの座組に、あの、ハイテンションをすぐ体現できる高宗さんを据えたのも、松本キャプテンの名采配じゃなかったかな、という気がしました。

他にも、「ダンスライン」のやりたい放題を押さえたれみーにょこと菜乃華さんとか、もう一方の座組・小見川千明さんという方が陸役で、黒木美佑さんが多摩役で、こちらは小見川さんがアツく黒木さんがまた蓮っ葉な面を見せるなど良かった9/20の観賞感想とか、もう一方の短編「ホームセンターズピリオド」の主役・結城美優さんと平原ゆかさん、はせまゆ・夢月さん・稲葉麻由子さんらが、こちらは鈴木智晴さん演出の元、勝手知る松本作品を楽しく演じた面々のことなど書きたいが、あと1500字で、もう一人の活躍を書きたいのですみませんT_T。それは、









森青葉

Awww!解散後から長い期間を経て「ダンスライン」で演劇デビュー(本人弁では2作目w)後、あおちゃんの次作を望んだものだが、なかなか発表が無かったところに、不意打ちのように9月に入ってから、

・4PiG第一回公演 鳥の名前の少年(9/27一回のみ 大阪旭区の芸術創造館)

という朗読劇に出演の報があり、大阪?すでにリアルなどで予定があるT_Tなどから、今回は健闘を祈るにとどめようかとも思ったが、結局何とか観ておきたいとなり、諸々かなり無茶して、その芸術創造館に向かったの。

本人のインスタグラムでも、稽古風景とかは画が無く「頑張ってます」的な文があるだけだったので、ただでさえ大阪だったり1公演しかないとか、さらに謎めいたまま現着。

客席約150くらいのうち8割以上は埋まっていて、熱烈なTO級も3名ほど確認で、小生も最低限の賑やかし役は全うしてパンフレットに目を写し、どうやらかつて宇宙を舞った小惑星「はやぶさ」にまつわる話らしい?となった19時半に、フロア入口から登場という珍しいスタイルで、水色のジャケットかな、あとロングスカートのあおちゃん登場。程なく暗転してから朗読劇開始。

内容は、やはり、はやぶさを擬人化して、彼がいかに使命に燃えて、たどりついた小惑星に、地球人の期待を書いたものを置けた喜びと、石を持ち帰る際に何度も頓挫した様、脚部の故障はケガに見立て息遣い荒く自分治療したりする様、ついに地球帰還の時に、大気圏で消滅する身に、怯えよりも達成感をにじませながら突入する様を、少年役の河野奈々帆さんが、声が元からなのかは不明ながら、少年の声色で演じていたのね。そしてナレーションを、戸田恵子さんに外見も声も似ておられた生田朗子さんが歯切れよく読みつつ、時にははやぶさに呼びかけたりする演出も。それはありかなと直後は思ったが、一本調子になっちゃうよりもいいのかな、なんて今は思い返したところね。

そしてあおちゃんは、はやぶさからも地球人からも姿が見えないのに、はやぶさに最初は何のために飛ぶ?使い捨てみたいなものなのに?と消極的なことばかり問いかけるが、いつしか作業に没頭して返事を寄越さないはやぶさを心配して、帰還時には悲しみを見せるという少女役で朗読。
座る位置が逆三角形で、下手後ろが生田さん、センター前が河野さん、あおちゃんが上手後ろという配置で、あおちゃんがはやぶさに呼びかけるのがやや前がかりになるから、朗読劇ではあるが立ち芝居的に見えたよね。当然後半の、はやぶさの苦闘と分かるでは、抑えながらも感情があふれているのが、前にのめる姿勢が芝居当初よりもやはり前だったし。なので感情移入は申し分ないながら、がちがちの朗読劇って、役者は動きをほとんど封じるべきなのかがわからなくて、演出意図的にはどうだったのか気になる。アイドル演劇の、立ち芝居に近い作品に慣れ過ぎてるのかもね。あと、途中、少女役を少しだけ離れて、はやぶさのニュースを耳にした地球の女子で、はやぶさの説明的なセリフを読むんだけど、あの辺はもう少し無関心的でもう少し明るい感じで読むのはダメだったのかな、なんて、これは素人があまりに偉そうかな。なお、劇中、プロジェクションマッピング的に、惑星や星などの映像が映しだされるのが今作の特徴のひとつでもあるとか。

終演後に10分程度のアフタートークがあって、演出のオカモト國ヒコさんに、清楚だと見えたがわりとちゃっきり的ですね、と言われて、清楚に見られたのが嬉しいのか喜んでいたが、ファンはどちらがええんですか?には、少なくとも小生はちゃっきりあおちゃんに軍配あげるが、皆さんはどうかしら?はけ際こちらに目線くれた感じもあり行ってよかったと、最後はチョロいおぢさんになりました。

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