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цветок Купалы 🔥ウクライナ、ロシア、ベラルーシなどで夏至に祝われる祭

イヴァン・クパーラ(цветок Купалы )は夏至に祝われる伝統的な火祭りで、キリスト教以前つまり紀元前からあったと言われます。一般的にスラヴ諸国、ウクライナを含む地域での祝い方は共通しています。

イヴァン・クパラは、古代のスラヴの祭りで、夏至を祝うもので、最も短い夜、すなわち6月21-22日または6月23-24日(西スラヴ地域)または7月6-7日(東スラヴ地域)に祝われます​。
イワン・クパラの日(クパラの夜とも呼ばれる)は、ウクライナや他のスラブ諸国で守られているスラブ伝統の祝日である。もともとは夏至にちなんだ行事で、薬草採取、焚き火、川での沐浴など、スラヴの様々な儀式が行われます。もともとは異教徒の豊穣の儀式で、夏の豊穣の神クパロに捧げられたものだったといわれます。キリスト教化後、この祭日は、6月24日に祝われる聖ヨハネの日と結びつけられ、洗礼者ヨハネ("Ivan")の名前がつけられ正教会の暦に適応されたそうです。この祝日に関連する儀式には、豊穣と浄化の役割を果たす水がしばしば登場します。若者たちは焚き火の炎を飛び越え、勇気と信仰を試す儀式を行います。恋するカップルが手をつないだまま飛び越えられなかった場合、それは二人の運命の別れのサインとみなされます。また、女性は花輪を川に浮かべ、その花の流れから将来の恋愛を占おうとすることがあります。男性は、花輪を流した女性の興味を引くために、花輪を捕まえようとすることもあります。

イワン・クパラの前夜は、1年のうちで唯一シダの花が咲く時期であるという古い信仰があります。シダの花を見つけた人には、繁栄、幸運、洞察力、力がもたらされると言われています。そのため、その夜、人々は魔法の薬草、特に見つけにくいシダの花を求めて森を歩き回るものたちもいるといいます。

特にスラブ系の国々、すなわちウクライナ、ロシア、ベラルーシなどで盛大に祝われる夏至の祭りで、それぞれの文化における名称や祭りの実施形態、風習には微妙な違いが見られます。

ロシアでは、この祭りは「Ivan Kupala」と呼ばれています。ロシアの祭りでは、古代の豊穣の神Kupaloを称え、夏至を祝う伝統的な儀式が行われます。この祭りはキリスト教の洗礼者ヨハネの祝日(6月24日)と結びつけられ、Ivan(ヨハネ)という名前が加えられたものです。祭りでは草花の花輪を作り、川に流す習慣があり、それが沈むと恋愛が終わり、結婚がないとされています。また、火を飛び越える、草花を探す、夜通し泳ぐなどの習慣があります。また、悪が活動する夜ともされ、魔女や伝説の生物が人間に害を及ぼそうとすると信じられています。

ベラルーシでは、この祭りは「Kupalle」と呼ばれます。この祭りは古代スラヴの神々、特に水と豊穣の女神Kupalaと収穫の神Kostromaを称えるもので、キリスト教の洗礼者ヨハネの祝日と組み合わさっています。この祭りでは、大きな篝火を囲んで人々が火を飛び越え、罪を清め、来年の幸運を祈ります。また、草花の花輪を作り、川や湖に浮かべる習慣もあります。伝統的な歌や踊りも重要な役割を果たし、特定の地域では神話のシダの花を探す行為や模擬結婚式の再現など、地域独特の伝統もあるようです。

イヴァン・クパーラの祭りは、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの他にも、他のスラブ系の国や地域で祝われています。具体的には、チェコ共和国、ポーランド、スロバキアなどの西スラブ諸国で6月21-22日または23-24日に、東スラブ諸国(ベラルーシ、ロシア、ウクライナ)では7月6-7日に祝われます​​。

この祭りは、昔のスラブの神々とキリスト教の聖人の祭りが混ざり合ったもので、水や太陽、豊穣を祝う様々な儀式が行われます。火を飛び越えること、川に花輪を浮かべること、特別なハーブを探し求めることなど、一連の伝統的な儀式や習慣があります​。

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