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あえて越中富山に募金してきた

タイトル画像は古今和歌集の歌です。
『越(こし)』というのは今の北陸~新潟あたりを指す古代の地名。
「越前・越中・越後」の『越』のことですね。
今とても大変そうですし、少額ですが募金してきました。越中富山に。

ゆうちょの窓口で募金すると手数料無料なのでおすすめ
どうでもいいけど字がきたなすぎて申し訳ねえ(^q^)

なんで一番被害の大きい石川県ではなく富山県かというと、友人が住んでるからっていうのがまずひとつ。
でも、最大の理由はそれとは別です。
さとるさんは長野県民なのですが、長野県民には近年発生した地震災害に関して苦い記憶があるのですよ…

誰もが忘れられない2011年3月11日の大震災。その翌日である3月12日、長野県の栄村というとこで震度6強の地震が発生しましてね。
不幸中の幸いで地震そのものによる人的被害は軽微だったのですが、家が潰れたり道路が崩れたり、長野の中ではけっこう大きい災害だったんです。
しかし、なにしろ世間は東日本大震災とか、福島の原発事故とか、それはもうひどい状況だってのは私もよく理解してますが、そっちの報道がメインになってしまって、栄村の震災に関しては全国ニュースとかでは全く取り上げられなかったと記憶しています。
一番笑えた(※笑えません)のはウィキペディアにも栄村の地震の記事がまだなくて、よりにもよってアンサイクロペディア(笑)の栄村震災の記事が一番情報が詳しかった時かな。
県内TVメディアの人だったか…「栄村は被害を受けなかった我々が同じ長野県民として積極的に助けていこう」みたいなことを誰かが言ってた記憶があります。

何が言いたいかというと。

今回の能登地震、もちろん一番被害の大きい能登半島らへんが今まさに大変ってのは理解してますが。
現状そっちメインの報道されてるじゃないですか。たぶんだけど富山とか新潟あるいは能登以外の石川県内でも「能登と比べればマシではあるけどそこで暮らしてる人々にとってはけして軽くはない被害」が出てるはずです。
義援金も、たぶん能登にはいっぱい集まるはずで、まあ実際能登が一番被害が大きいのでそれでいいとは思いますが、他のとこも義援金必要としてるはずだと思うんですよ。
それが集まらないと、地震被害にあった能登以外の方々は、きっと悲しい気持ちになっちゃうんじゃないかな~って。
「俺ら、ないがしろにされてね?いや仕方ないのはわかってるけどさぁ…」みたいな?(※個人の想像です)
もちろん、そんなことないって皆さん理性ではわかってるでしょうけど。

私は長野県民なので、栄村震災の記憶からなんとなく想像しました。
なので、義援金はあえて能登ではなく富山にしたわけです。

春来れば雁帰るなり白雲の道行きぶりに言や伝まし
(意訳)春が来れば雁が北へと帰ってゆく。はるかな白雲を越えてゆくようなその旅では、きっと越の国を通過するだろう。それならば、越の国に行ってしまったあの人への言伝てを託してみようか。

凡河内躬恒/古今和歌集30(巻一春歌上より)

令和6年能登半島地震の被害に遭われた越の国の住民の皆様に、こころよりお見舞いを申し上げます。

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