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偏差値50なのに20代未経験で外資系コンサルに転職した話

「Big4が採用を拡大している!」

「アクセンチュアはだれでも入れる!」

こんなことをインターネット上で見かけて,コンサル転職を成功させて年収UPを目指している方,多いのではないでしょうか?

でも,コンサルに関する詳しい情報って意外と多くないですよね。
コンサル転職に成功している方の多くは,知り合いのコンサルから話を聞いたりしているようですが,私のように高学歴でない人間はコンサルの知り合いなんてほとんどいないと思いますし,ネット上にはファーム側が出している記事や転職エージェントが書いている記事ばかりで,実際の状況はつかみづらいと思いますので,是非このnoteを役立ててください。

このnoteでは,以下のような疑問に回答していきます。

・面接ではどんなことが聞かれるんだろう?
・内定を取るためにどんな準備をすればいいんだろう?
・どんな経験が重要なんだろう?
・低学歴だけど履歴書で落ちるかな?

本noteは全文を無料で読むことができます。
もし内容がよかったと感じていただけたら,購入して投げ銭をしていただけると大変喜びます。

それでは本編に移ります。

1 自己紹介

はじめまして,カバです。
簡単に自己紹介をします。

偏差値50(いわゆる日東駒専レベル)の大学を卒業して,まあそこそこの地方メーカー(JTC)に就職し,20代半ばで外資系コンサルへの転職を成功させた人です。

ファームではファイナンス系のチームに所属していて,経理財務部門を対象とした業務改革などのプロジェクトに参画しています。

※わかりやすさのために”外資系”コンサルと書きましたが,カバはBIG4+アクセンチュアのどこかのファームのメンバーであり,正確には外資系ではない可能性を含みますのでご了承ください。

ちなみに,私が転職活動をした際に受けていた企業は,Big4・アクセンチュア・アビームの6社でした。そのうち書類選考に通ったのが4社,最終面接まで通過したのが3社,内定が2社でした。

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2 面接ではどんなことが聞かれるのか

このnoteを読んでいる方はご存知の方も多いと思いますが,多くのコンサルティングフォームは業界軸のチームと機能軸のチームに分かれています。

業界軸のチームはセクターとかインダストリーと呼ばれていて,製造業チーム,化学メーカーチーム,金融チームといった具合に特定の業界の企業を対象に活動します。

一方で機能軸のチームはコンピテンシーとかソリューションと呼ばれていて,サプライチェーン,マーケティング,ファイナンスといった具合に業界の制限はなく,専門の領域をもって活動を行います。

どちらのチームに応募するかによって求められることは異なるかもしれませんが,私は機能軸のファイナンス(財務・会計)のチームに所属しているので,機能軸のチームへ応募することを前提に,仮説ではありますがこういったことが大事だったんじゃないかな~ということを記載します。

2-1 一次面接の流れ

私が選考を受けたとあるファームの一次面接は以下のような流れで進みました。ファームによって流れは多少異なるものの,だいたいどこも同じような内容・流れで進んでましたので参考になると思います。

  1. これまでの経歴を教えてください。

  2. 特に主体的にやっていたこと,工夫したり変化を加えたこと,達成したことはどのようなことですか?

  3. コンサルティングファームを目指している理由,目指しているビジョンを教えてください。

  4. 現職ではどのようなチーム構成で業務を行っていますか?

  5. チームで業務を遂行する上で重要だと思う点を3つ,網羅的でなくていいですが,できるだけ重複のないように教えてください。

  6. 上記3点についての深堀り質問

  7. 逆質問

2-2 ロジカルに話せるか

面接の際に「事業会社からの転職ではロジカルシンキングやパワーポイント等の資料作成スキルで苦労する人も一定数いるが,ロジカルシンキングについてはある程度鍛えられているように感じた」というようなフィードバックを受けたことがありました。

このことから話している内容が論理的でわかりやすいかというのは間違いなく見られていると思います。当たり前ですが自分がどういったことを話すのか,どういった構成で伝えるのかはしっかり整理しておきましょう。

私は経歴を話す場合であれば,
「前職は~~という会社で~~の領域を担当しており,具体的には~~や~~の業務を行っており,~~のプロジェクトも中心となって推進しました。ちょうど~~のタイミングで~~と考え転職を検討しています。」
という具合で話していました。

2-3 ケース面接・フェルミ推定

これは人によって異なるようなのですが,私の場合は全ファームの面接を通して,一度もケース面接やフェルミ推定は行われませんでした。書籍を購入して対策していたので少し拍子抜けでしたね。

ただ,よく考えてみればケース面接ではありませんが,質問に対する回答の深堀りの過程でナチュラルにケース面接っぽい質問を混ぜられていたと思います。

たとえば,
「今の会社のよくない部分は,どんなところだと思いますか?」
という質問が最初にあり,
「○○の部分が××という理由でよくないので,△△な形に変わるとより良いと考えています」
と回答した際に,
「△△な形に変わるためにはどのような取り組みをする必要があると思いますか?
という具合にケースっぽい質問をナチュラルに織り交ぜられていたように思います。

こういった質問に対して,どの要素に変化を加えるとアウトプットに変化が起きるのか(目標の姿に近づくのか)という課題の構造をしっかり把握して回答できるかが評価されているんじゃないかと思います。

普段から質問に対してロジカルに構造化して回答できていれば難なく通過できると思いますが,苦手意識のある方はこういったナチュラルケース面接にちゃんと気づいて,ケース面接らしい回答ができるように意識しておくのがいいかもしれません。

2-4 業務内容を語れるか

コンサルの面接で特徴的だと感じた部分の1つとして,前職での業務内容についてかなり深く質問されました。

経理財務の組織はどのようにチームが分かれていたのか,その中で自分が所属していたチームはどのような役割を担っていたのか,その中での自分の役割はどういったものだったかという全体像の捉えているかを確認するような質問もありました。

具体的な業務内容についての質問についても深く質問がされました。
私は前職で為替予約(ドル建ての海外売上は為替変動リスクがあるため,現在のレートでドルを売る予約をしておきリスクヘッジする業務)をしていたのですが,海外の売上に対してどれくらいの予約をしていたかというようなヘッジのルールについて,ヘッジの効果測定,報告の方法,その運用方法における問題点がどこにあったか等を細かく聞かれました。

私が応募していたのが機能軸のチームでしたので,業務に対してどれくらいの理解があるのか,どれくらいの視座の高さを持っているのかを確認していたのかと思います。

2-5 高い視座を持っているか

どこのファームのどの段階の面接の質問だったか覚えていないのですが,一番しんどかった質問は「今の会社において,財務上の課題はどんなところか,それに対してどのように取り組んでいたか」というものでした。

経理や財務で働いてはいたので会社の決算書の数字はある程度認識していたものの,どのあたりが財務上の課題となっていたかまでは当時パッと回答ができませんでした。

新卒数年の社員なんて目の前のタスクしか見えていないことが多いと思いますが,ちゃんと会社全体を見て,会社としてどのような課題意識をもっていて,どのような取り組みをしているのか,自分の作業が何に繋がっているのか,そういう高い視座を持った人がコンサルタントに向いているのかもしれません。

大企業のクライアントが抱えている課題を解決するためにコンサルがいるわけなので,業務に関する知識を持っていることや視座が高いことが求められるのは当然と言えば当然ですね。

3 中途でも学歴は必要なのか

冒頭の自己紹介でも触れたとおり,私は学歴がそんなにありません。偏差値50のちょっとだけ受験勉強すればだれでも入れる大学で,ネットでは余裕で低学歴に分類される大学です。それでもコンサルティングファームに入社できました。

それでは,学歴は必要ないということなのでしょうか?

その答えは….

YESです。一応YESくらいですかね。

これもただの推測でしかありませんが,中途採用では学歴が低いというだけで足切りはしていないように思います。

前章でもお伝えした通り,クライアントが抱えている課題を解決するために必要な業務知識や視座の高さが求められます。そのため,学歴よりも,前職の内容が応募したポジションとマッチしているかが重視されているということは間違いないと思います。

ただ,「一応YES」とした理由としては,結果的に高学歴の人が集まっているというのは否定できない事実だからです。

クライアントの課題解決をするために必要な知見を持っている人が集まってくるということは,クライアントはもちろん大企業ですので,大企業から転職してくる人が多くなります。ほとんどの人が誰もが知っている大きい企業から転職してきているイメージです。

そういう有名な大企業も高学歴の人が新卒で入社しているわけなので,結果的にコンサルに中途入社する人もだいたい高学歴となります。

結論としては,学歴がネックで不採用になることは少ないと思われる一方で,高学歴の人たちに劣らない職歴・業務知見が求めれられるということになります。

4 まとめ

長々と書いてきましたが,まず「面接内容について」は大きくまとめると①ロジカルシンキング,応募している職種に関する知識と視座の2点が重要だったように思います。

①ロジカルシンキングについては書籍がたくさん出ていますのでそちらを参考にスキルを高めておいてください。

②応募している職種に関する知識と視座に関しては,面接前に今一度これまでにやってきた業務を見直して,どの業務がどのような意味を持っていたのか,会社としてどのような課題を持っていたのか,課題に対してどのような取り組みをしていたかなど,いつでも回答できるように準備しておきましょう。

「学歴について」は,学歴がネックで不採用になることは少ないと思われる一方で,高学歴の人たちに劣らない職歴・業務知見が求めれられるということでした。

実際,私と同じレベルの大学の人は見たことがないというレベルで少ないですが,間違いなく私は入社できていますので,この話を聞いて可能性がありそうだという方は是非門をたたいてみてください!

 

長くなりましたが,最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

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また,以下より質問も受け付けておりますので,コンサルについての疑問や,noteでまとめてほしいテーマがあればどしどしご質問をお願いします!



※以下より有料部分になりますが,文章はありません。

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