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クリエイターEXPO等に助成金が出る(はず)と知って、初出展を決めた人間の手続きの軌跡(第一弾=2023/1/30描き始め〜3/15投稿)

●はじめに〜前提情報


自分で調べたり役所から紹介された方に相談した限り、助成金が出る前提で出展申し込みをしたのですが、
恐らく交付されるまでにくじけそうな予感さえするので
進捗の記録を残しながらチャレンジしていこうと書き始めています。

手続きそのものも予想以上に細かく条件・項目があったのでチャレンジという言い方を使ってますが、初のクリエイターEXPO(以下、クリエポ)出展を決めたキッカケという意味でもあります。

自サイトTOP=クリエイターEXPO に出展いたします!(2023/12/6(水)〜2023/12/8(金) 会場:東京ビッグサイト)【イラストレーションゾーン】/L/03

スタジオ葉山

2022年にクリエポ(教育総合展にも行きましたが趣旨が違うので投稿するとしたら別途します)に下見にも行って決めました。
元々出展料も安くはないしハードルが高いと考える同業者もいらっしゃるかと(元が取れそうかの観点もあるので一概には言えませんが)。


なお、この記事だけ見にくる方に簡単に自己紹介すると、スタジオ葉山という屋号でフリーランスのイラストレーター /漫画家をしています。

既に他の方のブログでも言われている事ですが、正直(※自分みたいな場合の)出展の効果は必ずしも期待できないと思っています。
このイベントに来場者(見込みクライアント)が求めているのは、
既にある程度の実績がアピールできる様な「間違いないクリエイター」にいきなり金額的な事も含め突っ込んだ話ができる事の様です。
 プロフィールとかに興味はなく、(ある意味当然ですが、その道のプロでもないから依頼する訳で絵の良し悪しの判断しないという理屈)
実績があるかどうかだけなので、実績が無い場合は、
主催者がアピールしている様な「出展して仕事が来た」状態にはならない可能性が高いです。逆に実績が実績を呼ぶ好循環に入った同業者は費用対効果的には出展しなくても構わないはずです。
 要は、「これからもっと軌道にのせていくぞ」くらいの実績の同業者が最もメリットを享受できるのでは…という事を感じました(幾人かの同業者と話したり、ネットで情報発信している方々の記事を調べた結果)。
 自分がどうなのかは結局クライアントが判断する事なので一概に言えませんが一応は意義があるかな、程度の実績は積んでいると思います。
(まずフリーランス以前の会社員時代に長年、仕事をしてきたので少なくとも自分の中では実績という言葉を考えるまでもないと思っていました…
何ならクリエイターと名乗るのが恥ずかしいくらい”日常の仕事”です)

前置きが長くなりましたが、要点を箇条書きにするのが苦手なのと、
ケースバイケースな事実を伝えようとすると結局は長文になるので
時系列で記します。

話を戻し重ねて申し上げますが、ハードルが高いのに助成金が出ると知ったのが出展を申請した理由です。
この記事を読んでいる方も一人一人状況が違うと考え、参考にするにあたり先にご自分のスタンスを再認識してもらうのは大事なはずです。


⬇︎以下、本題。

●自分の自治体にお電話編


まず助成金の存在を知ったのは何回も出展している方のnoteを拝読したのがキッカケでした。元々、クリエポのブースの参考になる記事を色々を拝見させていただいていたのですが、
「展示会等出展支援事業補助制度」に関するタイトルに注目しました。
 その記事内でも仰っていますが、
「お住まいの市や区の役所に電話で確認するのが早いです。」であり、ケースバイケースです。
要は自治体ごとに制度名どころか使える制度も異なるからです。
流石に役所のどこに電話すれば良いのかは知らないのが普通ですので、
それっぽいワード+住民票のある区or市の役所名で検索しました。
当方の場合、「展示会等出展支援事業補助制度 墨田区」でググったところ、
区内生産品等販路拡張事業補助金というのが検索トップに出てきました。

 読んで字の如く、販路拡張の補助のはずで、資料にある各種条件に目を通し、「対象経費=会場使用料、小間料等の出品料金又はこれに類するもの&展示装飾に要する経費&」国内販路拡張事業で配布するためのパンフレット等の制作費…等の経費の2分の1の額(※創業者の場合は、補助対象経費の3分の2)」とあるのを確認。
名称は違うものの、上記の方のnoteに載っている内容と同じでした。
 で、例えば「対象者=区内に事業所を有する中小企業となっているけど、個人事業主は対象じゃないのか?」等、自治体ごとに条件が違う前提を鑑みて細かく質問しなければならないと判ってきて電話しました。
幾つかの懸念がクリアになっていく一方、前述の※創業者の場合は〜に当てはまるかどうかで役所の他部署に電話を繋いでもらう話になるなど、
20〜30分くらいお話させていただいた時点で意外な落とし穴がありました。

 当方の様なイラスト・漫画制作といった、いわゆる「形の無いサービス業では補助対象にならない」という事です。
役所が想定しているのは実際に手に取れる実物・モノを扱っている事だそうです(当方の描いたイラストや漫画は実際に本になって出版されていますし、そもそもソコで区切る意味に疑問はありますが、こういうのはルールとして決まっているので…)。
他所様のnoteであらかじめ「市や区によって違う場合もある」と知っていたから諸々の確認の必要性を感じた、その結果です。

●違う制度もある事をコーディネーターに教わる編

え、このチャレンジ終わるの早過ぎ!?
…と思いきや、前述の他部署というのが役所内のビジネスサポートセンターなる所でして、もう少し包括的な観点から相談に載ってもらえるとの事でした。
そのコーディネーター(具体的には中小企業診断士だそうです)との話では、区内生産品等販路拡張事業補助金と似た意図の制度を3つもご紹介いただきました。
色々と割愛しまして、その中から公益財団法人東京都中小企業振興公社の「展示会出展助成事業」が利用できるという話になりました。
簡単に言うと「BtoBの展示会への出展費用等を助成」、「助成率=2/3以内」でして、制度の目的は同じです。
(ちなみに申請の初期に面談が必要だったりで、この時は予約をしなおしてzoomにて面談しています。直接伺うのでもどちらでも構わないとの事でしたが、大雪の予報もありzoomを勧めてくださいました。おかげで画面共有の際に自分のクラウドのメモに取りやすくメリットを享受できましたが、この辺も「自治体ごと」と頭に留めておいてください)

さて、今後の流れですが、概要ページに申請要件確認チャートがあり、
直下に「※申請書フォーマットは、確認チャート入力後にダウンロードできます。」と明記されています。
じゃあとにかく対象になるのかチャートで調べよう、と思いがちですが、
コーディネーターはあらかじめスケジュールを把握してこの制度を教えてくれている訳で、その上の段の「募集要項 PDF」6ページ目に全体スケジュール表が載っているのを教えてくれました
(なお3ページ目の、「助成対象となる展示会」項目に製品・技術・商品・だけでなくサービスもあると明記されている等、こちらの立場も伝えた上で一からこの資料を面談時間内に読む事が現実的ではないと踏まえてかいつまんで説明してくれて助かりました)。
 ざっくり言うと、チャートより前に大事な(また別の組織の、都内商工会議所等の)
「経営診断」 又は「経営分析」を受けなければならないという事です。
その後に今年度の申請書の受付が10回に分けて開始されます。
(例:第1回=2023/4/1〜4/20)
このnoteを書き始めたのが2023/1/30でして、PDFのスケジュール表の通りなら当然ですが、まずそれまでに早めに「経営診断」を受けておく様にとコーディネーターに言われました。
 少し順番が前後する事があるのですが、お電話した結果、この件に関してはまだ受け付けてませんでした。

展示会出展助成事業」自体も「経営診断」もですが、毎年4/1を開始とする「年度」で区切っている制度なので、zoomで教えてもらったページ・募集要項PDFにしても、去年度(令和 4 年度)に締め切り済の情報が残っていて、次の年度も同様の制度が実施されるであろうという前提で見ているに過ぎません。
ただ「例年の事ですし、むしろコロナ禍の昨今に突然今年は助成しませんとはならないはずなので次回をお待ちください…」みたいな話でした。

クリエポの運営会社にも問い合わせましたが、
全体の流れとして【助成金に申請▶︎交付▶︎クリエポに支払い】じゃないと対象外になります。
 つまり「展示会出展助成事業」側については今年の4/1になるまで動けません。
逆に、クリエポの出展申し込みタイミングについてはここまで触れてきませんでした。
結論から言ってしまうと、1月25日には既に出展申し込みを済ませました。
え、上記の全体の流れと違うじゃん!となりますよね。

ここでいったん休憩用(?)のイラスト掲載。閑話休題。

●交付・契約のタイミング編

募集要項 PDF」6ページ目に、
「交付決定日後の契約のみが助成対象です」、
「・小間料の支払い(交付決定日後に支払ったもののみが助成対象です)」と明記されています
(ややこしいのですが表紙がある関係でP1と振られているのはPDFの2ページ目なので、UI的な表示基準でPDFでの○ページ目としています)。
 次のページに補足として、
「※ 小間の申込(契約)のみ助成対象期間前に行っているものも対象とするが、交付決定日前に支払いまで完了している場合は助成対象外」
「※ 小間以外の契約は、交付決定日以降に限る。」
「※ 展示会への出展は、交付決定日の翌月以降が助成対象。」
とあります。
これをどう考えるかという事になります。

ある意味当然の事が書いてあるとも言えますが、
最初のクリエポからの案内、
「23年より、クリエイターEXPOは毎年【夏】と【冬】半期ごとに年二回開催」というメールが1月中旬に来たのを見て、12月開催の方に出展を検討した訳です。
①「早めに受付を開始している」
②「EXPO_12月開催展につきまして、1月31日まで 特別料金」
というアナウンスが何を意味しているかと言うと、
助成金の年度がどうとかを待っていたら、良い小間(ブースの場所)から先に他の方々に取られていってしまうって事ですよね。

昨年のクリエポに下見に行って判った事で年々値上がりしているというのもあり、昨今の世界情勢の値上げラッシュも加味すると16万円に値上げされてたのが14万円になるというのも正直見過ごせないファクターです。
 下見当日の帰り際に、ギリギリ出展しないか…くらいに悩んでいて、でも当日に次回の出展予約をすれば14万円だったとアナウンスされていたのに申請せずに帰ってモヤモヤしていたというのもあります。
その意味でも、するならば1月中に申請したいと思わせる様に(運営側に)促されているのは想像に難くないです。
 かと言って料金だけの話をするなら助成金が出た方が最大2/3の額を出していただけるので優先度が高いのですが、その為に交付後に余っている(人通りの悪い目立たない)小間が割り当てられる事になるのかと考えると
出展する意義そのものを左右しかねないのでは?と
悩ましい2択に思えたのでした。
 早めに良い小間を狙うなら、その時点で契約となり、実際、
「クリエイターEXPO 出展のご契約をありがとうございます。」というメールも来ました。税込154,000円です。
 前述の、「交付決定日後の契約のみが助成対象です」、
「・小間料の支払い(交付決定日後に支払ったもののみが助成対象です)」
を考えると、助成金を採らずに効果を優先した、って思う方もいるでしょうか。
違うのです。

既に種明かししていたのに、しらじらしくも重ねて書きますが、
「※ 小間の申込(契約)のみ助成対象期間前に行っているものも対象とするが、交付決定日前に支払いまで完了している場合は助成対象外」
という補足が効果を発揮します。
 要は支払いさえしなければ小間の契約だけはしておいて良いのです。
ですが、あらかじめ調べておいたエキスポ運営の情報によると
「※ご契約時のお支払いが必要です」と公式のPDF「出展契約にあたっての注意事項」に載っていました。
あら。
「結局、交付前に支払わなきゃならないなら対象外じゃん」となります。
 実際、1/27発行のコンビニ払い用の葉書には支払い期限3/27とあり、
運営に電話後、メールでも問い合わせた記録にも「最速で交付される場合の6/1以前にコンビニ支払いの期限(60日)が切れる前提」という文言が残っています。
しかし、クリエポ運営にお電話して助成制度を使う予定との旨を説明した所、「助成金申請が完了し、結果が明確になりましたら請求書を発行
いたします」とのお返事をいただきました。
つまり、そういう事ならばと交付決定まで支払いを待ってくれるそうです。
これで全ての条件をクリアできそうな事が判りました。
そこまで調べがついた事で、1月25日に出展申し込みするに至った訳です。

結果だけ書こうと思えば「全部クリアになる」で済むんですが、
全ての情報を並べたら、パッと見、「この条件とこの条件は競合してしまうのでは?」と勘違いしかねないかなと思ったので、誰かの役に立てれば…とこのnoteに記録する事にしました。
順を追って正式に問い合わせ、検討すれば大丈夫な事ですが、
なにせどの情報が関係あってどれが関係ないのかの取捨選択も膨大なので。
だからコーディネーターの方が全部読まなくても良い様に水先案内をしてくれた…と言えばそれまでですが、自分自身でも目を通した方が良いはずです。あくまで前年度の情報だからでもありますしね。

ここまでの長文になったのでついでに書いてしまいますが、
細かい事を言えばコンビニ払い用の葉書に「支払期限が過ぎてしまってもご利用可能です」などと書いてもあります。
これは助成制度を使わない前提での事だと思われます。
なので「もしかしたらもう一度葉書が郵送される可能性もある」との事でしたが、既に事情を説明しているので、
「コンビニ払いの葉書が到着しましても、そのまま支払わず、
放置していただければ問題ございません。」
…と言われました。
(更に言えばクレジットカード払いorコンビニ払いかを選べるのですが、
前者だと厳密には待ってもらえず、「一度支払った額を戻してから、改めて
交付後に支払い」となってしまうらしいので後者を選びました。

なお「※ 小間以外の契約は、交付決定日以降に限る。」という補足もありますが、これは例えばパンフを刷ったり会場まで運んでもらったりを指すので
一般的な傾向として自然とそうなるのではないでしょうか。

「※ 展示会への出展は、交付決定日の翌月以降が助成対象。」と言う補足もありますが、これは遅過ぎても当然ダメだよねという話で、
クリエポ以外で条件が違う場合もあると思うので、頭の隅に留めておくに越した事はないはず…考える事だらけですね。

●第一弾の結び


以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。
現状、出来る限りの行動は終えたので、
次の手続きは最速でも4/1の第1回の助成金申請…の手前段階=
「経営診断」 又は「経営分析」になります。
次回投稿はそれ以降になりますので、お待ちいただければ幸いです。

 「募集要項 PDF」6ページ目のスケジュール表をみるだけでも
今回は言及していない書類提出などの試練が山積みで本当にやり切れるのか不安な部分は多いですが、それも含めて経過を見守っていただけたら幸いです。
 コーディネーターの方に出会って該当制度が使えないと判ったけど、他の制度も知れましたし、今後も「経営診断」をする様な、申請に関する方々のお世話になる予定。
販路を広げる為のクリエポという商談会でのご縁に出会う前に、
そもそも色々な人との関わりがあるのだなぁと噛み締める過程です。

 ★この記事はあくまで2023年時点の自分の場合の経緯です。
随所に文中に書きましたが、自治体ごと・年度ごと・ご自分の場合はどうなのかを踏まえて、参考になさってください。
 条件が違う場合はご自分で直接関係各所にお問い合わせください。
この記事により発生したトラブルに関して、当方は責任を負いかねます。
なお、この投稿において「ここがおかしいのでは?」とのご指摘があれば
お伝えくださると助かります。



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