冬がなぜこうも寒いのかというと、

あたたかいお茶を美味しくいただくためかもしれない。
秋なんだか冬なんだか、はたまた残暑なんだか判然としない11月を経て、少しずつ冬の気配が濃くなってきた。
アイスコーヒーに水出し茶、炭酸水をがぶ飲みしてお腹をイワしていた夏→秋も、意識的にあたたかい飲み物を摂るようにしていたが、冬はもっと本能的にあたたかいものが欲しくなる。
 
自主開催しているヨガクラスでは、レッスンの終わりに生徒さんに無理やりお茶を飲ませている。
誰も望んでいないのだが、しっかり動いてスッキリした後に、お茶を飲んでほっとひと息ついてから帰ってほしいのだ。
私自身は偏執的でヴァリエーションのない人間なので同じものを飲み続けるのは平気なのだが、レッスンに来てくださる方にはお茶からも季節を感じていただきたい、と思いルピシアの店員さんと相談しながら秋冬用のお茶を購入した。
こう考えると、とことん私にとって生徒さんは社会を覗くための窓のような存在である。

①  ピッコロ

ルピシアを代表する人気ルイボスティー。
ベリー・アプリコット・ハニーとわっかりやすく濃厚で、文句なく美味しい。ちょっとあざとくて好みではないのだが、レッスン後に1－2杯飲む分にはよいかもしれない、と久しぶりに買ってみた。香りも味もしっかりするので満足度が高く、人に贈ると喜ばれる。
 

②  ジングルベル

クリスマス期間限定のフレーバー紅茶。
カフェインは基本コーヒーで摂っているため、あまり紅茶に萌えがないのだが、店員さんイチオシのこちらはアタリだった。スパークリングワインの香りらしく、超マスカットな香りが鼻に抜ける。香りが華やかで、でも甘くなく飲みやすいので男性人気№1のお茶らしい。
水出しだととことん爽やかで、お湯で入れると酔わせるような魅力がある。
そう、良い紅茶はアルコールに負けず人を酔わせる。

③  ジュテーム ミスティーク

ルピシア自慢のフルーツティー・ジュテームシリーズ。
恰幅のよい店員さんが「ジュテームならミスティークが頭抜けて人気ですよ！」とゴリ押ししたので初挑戦。
「人気の理由は何ですか？」と聞くと「う～ん…飲み…やすさ？」とイッキにボリュームが小さくなったので、思わず笑ってしまった。理論や知識や技術もいいけど、こういう根拠なくエネルギー溢れる人が、私はけっこう好きだ。
カシス・ぶどう・ブルーベリーの色がきれいで、すっぱ美味かった。

④  お茶に合う蜂蜜　高知黄金生姜

コレねえ、最高なんですよ。（誰）
「しっかり生姜で、しっぽり蜂蜜」というお前もうちょっと頑張れよ、という評価しか出来ないのが口惜しい。くどくないのにドキっとさせるようなジンジャー感も、紅茶の味をランクアップさせるような名脇役感も好きなのだが、一番はビジュアルに惹かれているのだと思う。薄切りの生姜がひらひら浮かぶ、黄金の蜂蜜。
ちょっとした手土産に誰かに渡すと、ときめかれるかもしれない。（ときめかれないかもしれない。）

番外編：ヨギティー

インドの伝統医学であるアーユルヴェーダの理念に基づくハーブティーブランド。
タレント・ローラちゃんのYoutubeチャンネルで紹介されていたのをきっかけに4—5年前から飲み始めた。
私のイチオシは「エキナセア」。ネイティブアメリカンの万能薬ともいわれるエキナセアは免疫力アップの効果があるらしい。私は風邪をひきそうなとき、超疲れているとき、「しんどいけど今体調崩すわけにはいかんばい」というときにこのお茶を飲むと何とか持ちこたえられる。いつも効果に驚かされる。あと美味しい。
「もうダメだ…」と言うときにはチョコラBBローヤル２に頼るほかないのだが。

私の尊敬する女性は、

以前、彼女の職場に超ウルトラスーパー陰の気を放つ人がいて、さらにその人にことあるごとに執着されるのだと悩んでいた。
平塚らいてう先生よろしく「元始、女性は太陽であった」を地で行くポジティブ＆ストロングな彼女もさすがにまいっていたらしく、対策を講じることにしたらしい。
その対策というのが、「水筒に大量のホットティーを入れて、もっていく」ことだった。

万事神経質で小心者の私からすると「すみません。意味が分かりません。」と答えるしかなかったが、彼女曰く不安なときやペースを崩すときにホットティーを「グビっと」飲むと気持ちが落ち着くのだそうだ。（ホット飲料のオノマトペとは思えない。）毎日500ｍLの水筒2本分くらい持参していたらしい。（ピクニックかよ。）
 
彼女のそういった生き物としての単純明快さやポジティブさを好もしく思っているので、倣って私も不安なときはあたたかいものを飲むようにしている。
 
さぁ冬、あたたかい飲み物とともに
機嫌よく乗り切っていきたい。