如月睦月

やりたいことだけやってるアウトローアーティスト。アルファポリス第20回漫画大賞春の陣・…

如月睦月

やりたいことだけやってるアウトローアーティスト。アルファポリス第20回漫画大賞春の陣・漫画 『ねる』奨励賞受賞。【イラスト・漫画・小説】朗読・ドラマ化・アニメ化・映画化大歓迎です、ご相談ください。

マガジン

  • 漫画『ねる』

    度胸全開!愛嬌満開!天真爛漫ほっとけない系戦闘乙女『ねる』参ります!

  • 漫画『アヤカシバナシ』

    恐怖・不条理・理不尽…もしかするとそれは、アヤカシの仕業かもしれません。

  • 小説『Hope Man』

    昭和の真っ只中、出会いと別れを経験して大人になっゆく『龍一』の生き様を描いた物語。

  • 小説版『アヤカシバナシ』

    恐怖・不条理・理不尽…もしかするとそれは、アヤカシの仕業かもしれません。漫画『アヤカシバナシ』の小説版:怪談奇談短編集

  • 娯楽倶楽部

    年間軽く200本以上鑑賞する如月が、映画やドラマ、アニメ作品等を独断と偏見だけでご案内。

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アーティスト 如月 睦月

Artist 如月 睦月と言う人 グラフィックデザイナーとして日本に限らず海外での仕事を経験。企業のロゴマーク製作や会社パンフレット、メジャーブランドのグッズデザインや…

如月睦月
3年前
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漫画『ねる』第24話 ネルと花子とクルス②

如月睦月
3日前
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漫画『アヤカシバナシ』監視カメラ

如月睦月
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小説『Hope Man』第25話 試合開始

『ありがとう!』 『おう!楽しんでこいよ!』 前歯の無いタクシー運転手に見送られ、龍一、タカヒロ、花田、中村の順で車を降りた。 『お釣りはいいから!』とタカヒロ…

如月睦月
3日前
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小説『Hope Man』第24話 インドの猛虎

ブルーザー・ブロディに怒られてホテルの外に出た4人。 興奮するタカヒロ・中村・花田がギャーギャーと騒いでいる。 『殺されると思ったぜ!』 『やべぇな!テレビで見…

如月睦月
3日前
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小説版『アヤカシバナシ』放課後

小学生の頃の不思議な話なのだけれど。 高学年になり、放課後に居残りして遊ぶのが楽しかった。 先生は見回りに来ず仕事が終われば帰る。 定期的に用務員さんが回るだけ…

如月睦月
3日前
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小説版『アヤカシバナシ』うろつく爺

祖父が亡くなった。 真夏の暑い時期、私が高校生の頃だったと思う。 移動だけでも数時間を要する山奥の田舎が祖父の家だが、通夜その他は全てその親族の家で行うことにな…

如月睦月
3日前
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シャイロックの子供たち

個人的にはちょっと消化不良感はあったものの、やっぱり池井戸さんの作品は面白くないわけがないと言わざるを得ない。 映画じゃなくて良い空気を感じるけれど。 若干コメ…

如月睦月
6日前
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ゴジラ-1.0

時代背景とゴジラがとてもマッチしていて、素晴らしい仕上がりでした。あのBGMの使いどころも心が震える。 だが、人物の描き出し、人間関係の薄っぺらさが残念でした。 あ…

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6日前
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漫画『ねる』第23話 ネルと花子とクルス①

如月睦月
6日前
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漫画『アヤカシバナシ』ごはんちょうだい

如月睦月
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小説『Hope Man』第23話 キング・コング

昼休みに龍一のクラスでプロレスを観に行くメンバーが集結した。 龍一・タカヒロ・中村・花田の4人だ。 話す内容は勿論今日の事。 タカヒロが言う。 『今日さ、学校終わ…

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6日前
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小説版『アヤカシバナシ』見上げる女

こんなことを聞いたことはないだろうか。 後ろで気配がして、振り向くと誰も居ない。 その時は上に居ると・・・ これは友人が引っ越したアパートで体験したという話なの…

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漫画『アヤカシバナシ』TICKS

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漫画『ねる』第22話 ネルと千秋

如月睦月
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小説版『アヤカシバナシ』母が見た者

居間で母と一緒に珈琲を飲みながら テレビを見ていた中学生の私。 母親が突然目を抑えて『目が痛い!』と苦しみ、本当にボタボタダラダラと涙を流し始めました。 滝のよ…

如月睦月
7日前
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アーティスト 如月 睦月

Artist 如月 睦月と言う人 グラフィックデザイナーとして日本に限らず海外での仕事を経験。企業のロゴマーク製作や会社パンフレット、メジャーブランドのグッズデザインやノベルティーデザイン、更にはショップのトータルプロデュースや飲食店の内装外装のデザインなども手掛ける。 現在はデザインの仕事をしながらイラスト、漫画、小説等で活動している。 年間100本以上、多いときは年間300本映画を観てしまう映画好き。 ◆2017年よりSNSを使用してイラストの作品発表を行う。

漫画『ねる』第24話 ネルと花子とクルス②

漫画『アヤカシバナシ』監視カメラ

小説『Hope Man』第25話 試合開始

『ありがとう!』 『おう!楽しんでこいよ!』 前歯の無いタクシー運転手に見送られ、龍一、タカヒロ、花田、中村の順で車を降りた。 『お釣りはいいから!』とタカヒロが言う。 『お釣りっておめだぢ!30円でねぇが!ふふ、サキューな!』 ププッ! クラクションを小気味よく2度連打すると前歯の無い運転手は去って行った。降りた場所は市民体育館の真ん前で、既に長蛇の列が出来ていたのだった。しかしその列は当日券を買い求める為の列、龍一達は前売り券を購入しているので、並ぶ必要が無か

小説『Hope Man』第24話 インドの猛虎

ブルーザー・ブロディに怒られてホテルの外に出た4人。 興奮するタカヒロ・中村・花田がギャーギャーと騒いでいる。 『殺されると思ったぜ!』 『やべぇな!テレビで見るよりでけぇし!』 『ひげすげぇ』 そんな3人の横をタクシーがすりぬけてホテルの前で止まった。 全員で振り向いたが、ホテルから出てきたのは若手のレスラー。 3人は『なんだぁ』と言う顔でまたブロディの話しになった。 私だけ真ん前のタクシーが気になり後ろの座席を見ると、乗っていたのはスタン・ハンセンだった。

小説版『アヤカシバナシ』放課後

小学生の頃の不思議な話なのだけれど。 高学年になり、放課後に居残りして遊ぶのが楽しかった。 先生は見回りに来ず仕事が終われば帰る。 定期的に用務員さんが回るだけだったので、居残りは比較的容易だった。 まぁ居残りしても何をするわけでもなし、5人居たのでかくれんぼをしよう!と言う事になった。 特に鍵がかわれた教室もないので私と友人とで図工室に入ると、女の子が一人いた。 『わ!びっくりした!』と私が驚くと、その女子は 『ご、ごおめんなさい驚かせて・・・』と言った。

小説版『アヤカシバナシ』うろつく爺

祖父が亡くなった。 真夏の暑い時期、私が高校生の頃だったと思う。 移動だけでも数時間を要する山奥の田舎が祖父の家だが、通夜その他は全てその親族の家で行うことになった。 そこは祖父の家から更に小一時間と言った遠い場所。 冷房を嫌う父親が運転する車は、うんざりするほど暑く、父親以外機嫌が悪く空気も最悪だった。 親戚の家の斜め前に大きなお寺があるという立地、なかなかない設定に少し気分が晴れた。 到着して直ぐに着替え、公民館のような場所にて通夜が行われた。 若いってだけ

シャイロックの子供たち

個人的にはちょっと消化不良感はあったものの、やっぱり池井戸さんの作品は面白くないわけがないと言わざるを得ない。 映画じゃなくて良い空気を感じるけれど。 若干コメディ色が強い気がするので、そういうノリが苦手なら避けるべき。

ゴジラ-1.0

時代背景とゴジラがとてもマッチしていて、素晴らしい仕上がりでした。あのBGMの使いどころも心が震える。 だが、人物の描き出し、人間関係の薄っぺらさが残念でした。 あと最後のゴジラのマークが出る所でビックリしました。 こんなにかっこいい映画なのに最後にダサっってなっちゃいましたね; それもあえての事なのなら凄い仕掛けです。 評価としては歴代のゴジラの中では最高傑作、文句なしのNO.1じゃないでしょうかね、個人的にはモノクロ版の方がわくわく感が高かったです。

漫画『ねる』第23話 ネルと花子とクルス①

漫画『アヤカシバナシ』ごはんちょうだい

小説『Hope Man』第23話 キング・コング

昼休みに龍一のクラスでプロレスを観に行くメンバーが集結した。 龍一・タカヒロ・中村・花田の4人だ。 話す内容は勿論今日の事。 タカヒロが言う。 『今日さ、学校終わったらソッコーな!』 『どこに?』と中村が身を乗り出して聞く。 その中村が邪魔で、押しのけながら花田が『どこに?』と聞く。 龍一はその様子にたじたじしながらこう感じていた。 一人じゃないってこういう事なのかな、こういう事が楽しいって事なのかな。 友達・・・なのかなこの3人は・・・ 俺はどうして行ったらいいん

小説版『アヤカシバナシ』見上げる女

こんなことを聞いたことはないだろうか。 後ろで気配がして、振り向くと誰も居ない。 その時は上に居ると・・・ これは友人が引っ越したアパートで体験したという話なのですが、引っ越し作業が終わってやっと落ち着いたある日の夜のこと、部屋で本を読んでいると後ろに人の気配を感じた。 振り向くと誰も居ない『そりゃ居るはずがない、独り暮らしなのだから』 そう、自分に言い聞かせて、その時は怖さを紛らわせたそうですが。 数日後に私に会い『後ろで気配がして振り向くと誰も居ない、その時は

漫画『アヤカシバナシ』TICKS

漫画『ねる』第22話 ネルと千秋

小説版『アヤカシバナシ』母が見た者

居間で母と一緒に珈琲を飲みながら テレビを見ていた中学生の私。 母親が突然目を抑えて『目が痛い!』と苦しみ、本当にボタボタダラダラと涙を流し始めました。 滝のようにとはまさにこのことと言うくらいに。 どうしようもない私は救急車呼ぶか否かを聞くしかなかった。 母は『そういうんじゃ・・・ないから・・・ 眩しくて目が潰れそうに痛かった・・・だけ・・・』と言うと、タオルで目を抑えながら呼吸を整えた。目が開くようになったのでボソボソと話し始めた。 『さっきね、あんたの後ろ