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本当にほしいもの


温泉旅行にいった帰り、有名な神社に立ち寄りました。

参道を行くと、上杉鷹山(1751~1822)の詠んだ歌がありました。

うけつぎて
国の司の身となれば
忘るまじきは
民の父母

(藩主となった今、民をわが子と思い仕事にあたる覚悟です。)

鷹山が17歳で藩主となったときに詠んだ歌


心打たれて、しばらく石碑の前から動けませんでした。

こんな人、みたことない。こんな人、いるんだ。傷つくことがあった後だったので、なおさら響きました。

この人になら、どこまでもついていきます。と言いたくなる。


貧しい藩で、たいへんな苦労があったけれど、家臣とも民とも信頼でむすばれて、大飢饉のときに一人も餓死する人を出さなかったそう。


人がほんとうのほんとうに求めているものは、こういう心の安心、信頼なんじゃないかな。と思った冬の日。


・・・・

*この和歌が見つかったのは、鷹山が亡くなってから100年後。神への誓いとして、だれにも見せることなく神社に奉納していたものだそうです。


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