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弱肉強食の中国と、嫁が言ったこと

嫁と一緒に、日本在住の中国人ジャーナリストの王志安さんの動画を見ていました(僕のマガジンではしょっちゅうネタにさせてもらっています)。

その回のテーマは、少し前に中国のネットで話題になっていた、大連市での国際マラソンにまつわる話題でした。

マラソン大会の終盤、6人の先頭集団をアフリカ出身の黒人選手たちが占めるなか、少し間をあけて中国の選手がそれを追いかける、という展開になりました。しかし突然、一台の先導車が中国の選手の目前に割って入り、中国の選手は迂回を余儀なくされました。そこから順位を詰めることはできず、大会はそのまま6位までを黒人選手たちが独占する形で決着しました。

その突然の妨害の様子が中継に映っていたので、これはおかしいということで人々が怒り、話題になっていたというわけです。

動画によると、こうしたことが行われる背景は、中国のマラソン業界で流行している「ビジネスモデル」のせいだということです。

中国では近年、高額の賞金のマラソン大会を開催したうえで、発展途上国から選手(強豪ではあるものの、有名な国際大会に出るほどの実力はない選手)を呼び寄せ、好成績を取らせたうえで、選手には賞金の一部のみを渡し、残りを主催者側やマネージメント会社が中抜きする……というスキームが横行しているそうです。あるいは選手の成績に箔をつけるため、マネージメント会社との共謀が行われることもあると言います。

なかなかにえげつない話というか、いろんなカネの儲け方を考えつく人がいるもんだな、と感心さえしてしまいます。

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今回の大連マラソンで起きた事件の裏にも、そうしたスキームがあったため、中国の選手が妨害されたという見方が有力になっています。

本当にそうなのか真相はわからないのですが、僕が気になったのはその「妨害」の、あまりの露骨さです。

ちょうどその部分を切り抜いた動画があったのでぜひ見ていただきたいです。これ以上ないほど明らかに中国の選手を狙い撃ちして車が突っ込んでくるので、選手には申し訳ないですが、その露骨さに笑ってしまうほどです。

これを見て思うのは、「不正を働くにしても、もうちょっと上手くできないものか?」ということです。

中国の選手が勝っては都合が悪いというのはわかるにしても、だからと言って誰の目にも見える形であからさまに妨害してしまっては、後から問題になりそうなことなど容易にわかりそうなものです。事実、これをネット民が見つけたことで、騒ぎが大きくなりました。

なんというかもうちょっと、バレにくい方法で選手の順位を下げようとする工夫はできなかったんでしょうか。

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そんなふうに考えたことを、動画を見ながら「なんでこんなに、すぐバレるようなことするかねえ」と、何気なく中国人の嫁に投げかけてみました。すると、嫁はこんな印象的な言葉を返してきました。

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