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メイソウ(名創優品)をとりまくドタバタについて。醸成される「叩いてもいい日本」の雰囲気

いま中国で、メイソウ(名創優品)という企業が話題になっている……というか、袋叩きにあっています。

メイソウとは生活雑貨の製造・販売チェーンを運営する企業で、「日本風」「日本品質」を売りにしつつも、実態はまったくの中国企業ということで知られていました。そのメイソウが今後は「去日化」、つまりブランディングとして日本的な要素を排除していくという声明を出したのです。

きっかけは先月末ごろ、メイソウが運営する国外(スペイン)のInstagramアカウントで、中国の旗袍(チャイナドレス)を着たマスコットを指して「これは「日本の芸者」である」という紹介をしてしまったことにあります。

おそらくは現地のスタッフにアカウントの運営を任せていたことによるミスでしょうが、これが中国のネットユーザーの目に留まり、「中国の伝統ある旗袍を日本の芸者として扱うとは!」と、あえなく炎上。

その後、メイソウのさまざまな要素が槍玉に上げられて炎上は拡大、収拾がつかなくなったところで今回の「去日化」の発表に至ったようです。

ちなみこのメイソウについては、僕のnoteでも何度か取り上げたことがあります。

今日は改めて、このメイソウの炎上案件について書いてみたいと思います。

とっくに始まっていた日本外し

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