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足下から考える仕事術

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世の中にはいろいろな仕事術があふれていますが、その実践のためには、まったく新しいことを始めるとか、なんらかのツールが必要になるというものも多いですよね。そうではなく、もっと身近な… もっと読む
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感情に飲み込まれてしまう前に

Holsteeのメールマガジンをときどき読んでいる。 Holsteeは、彼らのマニフェストが話題になったときに知って、それ以降、メールマガジンを購読して、ちょくちょく読んでいる。 話題になったというThe Holstee Manifestoを動画にしたものがこれ。 そのHolsteeから先週送られてきたメールマガジンの内容が、特に今の時期にはとてもいいなと思った。 その内容がこれ。 その中でウィル・スミスの、恐れ(fear)というのは現実のものではなく、私たちの想像

仕事のペースをつくる(3): 休息する

昨日、一昨日と2回にわたって書いてきた「仕事のペースをつくる」シリーズの3回目にして最終回。 ・仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす ・仕事のペースをつくる(2): 計測する あまりゴチャゴチャしていても実践できないので、これくらいがちょうど良いでしょう。 その3回目は「休息する」ということ。 これは仕事を終えてきちんと十分な睡眠を取るということも含んでいるし、仕事中にも「疲れたら休む」という当たり前のことをできるようになるといいねということ。 仕事は成果の

仕事のペースをつくる(2): 計測する

昨日の「仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす」に続く2本目。 昨日の内容、特に内的中断についての対処ができるようになってくると、ひとまず、目の前のことに集中できるようになってくる。 そうやって集中できるようになってくると、どんな仕事でも終えられるんじゃないかという気になってくる。そうして1日の計画にあらゆるタスクを詰め込んでみるものの、夕方になって、まだ盛り盛りと残っているタスクリストを見て「こんなはずじゃ…」とため息をつく。 そうなってしまう原因は、見積もりが甘

仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす

なかなか落ち着かない日が続いていて、いつもとは違う環境で仕事をしなくてはいけない人も増えている。自分の周りでもそういう人が増えてきた。 かくいう自分は、会社勤めの頃から翻訳や執筆の仕事は会社ではやらず家でやるようにしていたし、自分の会社を始めてからは、一応オフィスは持っているものの、自宅で仕事をする機会がかなり多い。 そんなこともあって、自分の経験から、在宅勤務など慣れない環境で働くことを余儀なくされている人、そこまでいかなくても、今の仕事のやり方を見直してみたいと思って

未来のことを上手く考えられるようになるためには?

シナリオプランニングをやっていると、 「シナリオプランニングを身につければ、未来のことをうまく考えられるようになるんですよね?」 という質問を受けることがあります。 そうではない、ということを(もちろん理由も添えて)回答しても、そんな答えをもらった方はどうも釈然としない感じをしています。 スピーチを上達させるためには?そういう疑問を持つ人たちに、どう説明をしたら良いのかを頭の片隅におき続けて、日々、いろいろと考えていたとき、たまたまYouTubeでConor Neil

自分で自分を間違って値踏みしないために書く

しばらく前に、将来は起業することを目指している学生さんたちに会う機会があった。 そのうちのひとりにこんなことを聞かれた。 「将来、ボクもコンサルティングとかファシリテーションの分野で独立したいと思っているんですけど、どんな準備をすればいいですか?」 ここで、「まずは、コンサルティング会社への就職を目指したら?」とか「ファシリテーションの講座に出てみたら?」とか「経営関連の本を読んでみたら?」という辺りのアドバイスをするのが一般的だろう。 ただ、そんなアドバイスは他の人

自分の軌跡をたどるために書くということ(noteを5日サボってみて)

「うわっ、こんな時間だ!note、書き忘れた…。」 気づいたら12時をはるかにまわった3時前になっていた。 7月3日分のnoteを書き損ね、noteの連続更新記録が63日(たぶん)で途切れてしまった。起きて、すぐに気にしたのがnoteだというのもね…。 その日は、実質3月からずっと続いていたプロジェクトの報告会。 報告会の形式上、自分ができることは限られていて、基本的にはプロジェクトでずっと頑張ってきた若手が中心になって進めることになっていた。 そういうわけで、自分

時間を区切って具体的に

今日から7月。 2019年も後半が始まる。7月から新しい環境に移ったり、新しい役割を担うことになった人もいるだろう。 そういう変化がなかったとしても、2019年の後半の始まり、あるいは新しい月の始まりという区切りをうまく活用をして、生活や仕事にメリハリをつけている人も多いはず。 このように、私たちは ・1ヶ月 ・1四半期 ・1年 という、1日の単位よりは大きな単位の区切りをどこかで意識している。 そしてその区切りを使って、目標を達成しようといろいろ取り組んだり、何

本棚をアップデートしているか?

今週末で6月が終わる。 6月が終わるとなると、2019年も半年が終わり。2019年の第2四半期も終わるといういろんな区切りになる。 特にこの3カ月は忙しすぎたなと思いながら、相変わらず山盛りのやることを横目に、土曜日の今日は本棚の整理をしていた。 最近になって、本との付き合い方を変えているのもあるけれど、本棚の「アップデート」することは定期的にやっている。 いま本棚は自宅に3架(3点)、オフィスに1架、それでも入りきらないものは倉庫に預けている。 自宅にある3架のう

『プロダクトマネジャーの教科書』増刷とプロダクトマネジメント関連お薦め洋書

昨日、翔泳社から『プロダクトマネジャーの教科書』の増刷が決まったという連絡がありました。 2006年12月に出して以来、ありがたいことに絶版にならず、ぼちぼちと増刷していただいて、第6刷にまでなりました。ありがとうございます。 自分で翻訳した本の中では、今でもその中身をバリバリ使っている『90日変革モデル』も増刷してほしいなぁと思っているので、宣伝しておきます! 2006年に翻訳して以来、技術の進化、特にウェブやソフトウェア周辺技術の進化とあわせて、プロダクトマネジメン

長距離移動で(なるべく)疲れないために工夫していること

このところスケジュールが立て込んで、移動が多くて、しかもこの気候。 ということで、調子が優れない日が続いている。 そんな感じなのでまったく説得力はないけど、これだけ移動していると(週に数回は新幹線移動)、その移動時間をいかに快適にするかが重要になってくる。 いろいろと試行錯誤して、今のところ自分に合うと思って、ずっと実践しているのは次の2つ。 ・良いヘッドホン(あるいはイヤホン)を使う ・外の景色は見ない 良いヘッドホン(あるいはイヤホン)を使うそれなりの費用がかか

続けるために「成果」は「出す」のではなく「見つける」

2019年が始まってそろそろ半年が過ぎる。 今年の1月に立てた「今年はこれをやるぞ!」ということは続いているだろうか? 続けることは、なぜ難しいのか?「続ける」ということは、なんとも難しい。 外から強制されているようなものでなければ、「今日は仕事が忙しすぎたから特別に…」というような感じで、いくらでも言い訳をつけてサボることができる。 いやいや、外から強制されているものでも、あるいは「続けなければ生命に支障が出る」というようなもであっても、そう簡単には続けられない。

一歩前に進んでもらうための「適切なフィードバック」を考える

noteを続けていると、書くことのモチベーションを維持させるための仕掛けがいろいろあることに気づく。 これは自分でWordPressをインストールしてやっているようなブログではもちろん、ほかのブログサービスでもあまりないことだろう。 その仕掛けの中のひとつが、タイミングの良いフィードバックだ。 マイページにアクセスしたり、記事を更新するときに、ポップアップでいろいろフィードバックが表示される。 連続で更新していると「○日連続更新ですね!」というようなポップアップが出て

仮説は妄想でもやっつけ仕事でもない

チームで仕事をしているといろいろなことがある。 以前にチームで取り組んでいたプロジェクトの話し。メンバーにお願いをしていた作業があがってきて、見てみると、単なる思いつきのようなことが書かれているレポートがあがってきた。 結論らしきものを支えるデータもなければ、そこに至るまでの道筋もよくわからない。 不思議に思ってたずねてみると「これは仮説ですから」とだけ返ってきて、目を疑った(回答がテキストで送られてきたので)。 それからチームメンバーしかり、いろいろなクライアントと