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《私が顔タイプ・骨格・カラー診断をしない3つの理由》


ファッションを生業にしている人でテーマにある診断をする人としない人の2つのパターンに分かれますね。

実は服を作る側の人間は圧倒的にこういう診断を度外視していること、ご存知ですか?

私もある程度の知識はありますが、
意識して度外視するようにしているその理由:

①顔の造形とその人の生き様は全く関係ない


ファッションは生き様そのものです。

顔のタイプによってクールな装いが似合ったり、
個性的な可愛い服がいい、
ゴージャスな服が似合うのはこの顔タイプ、
自然素材がしっくりくるのはこんな顔タイプ…
とよくまぁ顔の目鼻立ち輪郭だけで
そんなカテゴライズするな、と感心してしまいます。

好きなものにはその人の性格が反映されます。
年代のステージによって
強く惹かれるものも変わってきます。
出会う人によっても好きなものは影響されて、
ライフスタイルも変わったりします。
あらがわず、そのまま、
今の自分の内面を映し出すものを
素直に装えばいいんです。

似合わせるテクニックなんぞ、
いくらでもあるんですから。

②似合わせることこそがスタイリング


スタイル良く見せることはゴールではなく手段の一つです。

3タイプの骨格に合わせてたくさんのルールがあるようです。
エラーやNGを嫌う国民性も手伝ってそんな情報に多くの方が飛びつきますね。

特徴を短所ととるか長所ととるかでスタイリングも180℃変わります。

骨ばった肩を「ゴツい」と隠そうとするか
パンと張った二の腕を「太い」と隠そうとするか
なだらかな長い腰のカーブを「胴長」と隠そうとするか

肩をフレームのように活かすか
二の腕で女性らしさの象徴のように称えるか
くびれをこれでもかと強調するかで
180度変わってきますね。

それでもいいなと思って手にした服を着ると
どうしても身体のアラが気になるなら、
大抵サイジング、アクセサリーやベルト、スカーフ、
レイヤードでいくらでも、
いくらでも錯覚を起こすことは可能なんです。

でも待って。そもそも
ふくよかな人がふっくらした服を着ていけませんか?
寸胴に見える服はダメ?

チマチョゴリや着物という伝統に喧嘩売ってませんか?それ(笑)

③顔色に影響与えるのは服の色だけじゃない。

服の材質、色の面積、年齢や体調、
日差しやライティングよっても顔色は変わります。

私の肌は地黒の褐色肌ですが、 
西日が当たると驚くほどアフリカ人や南米の人のように見えるんですね(笑)
青空の下では輪郭がはっきりし、
曇り空だと何故か肌が綺麗に見えます。
そしてそれを割と楽しんでいます。
どの日の下の顔色にも正解はありません。

割と好きなアースカラーをトップスに持ってくるとどうしても私の顔色は土っぽくなるのは分かっているので、
胸元を開けて白いタンクトップを着たり、
得意な発色のいいカーディガンを肩掛けしたり
光るアクセサリーをつけることで解決します。

ね。スタイリングでどうとでもなるんです。

答え合わせやルールを片手にエラーを出してない安心感を手にしてメイクして服を着替える毎日と、
好きなものを自由に手にとり、それを似合わせるスタイリング力をも手にしてるライフスタイル、どちらがお好きですか?

もし後者ならこれを読もうとタップしたのは間違いではないです(笑)

冒頭で実は服を作る側の人間は圧倒的にこういう診断を度外視していると述べました。理由は分かりますか?

彼らは、服の持つ自由度とスタイリングの無限性を完全に理解しているからです。


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