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忘れていた夢

カフェオーナー。
これが小学生の頃から胸にある、わたしの夢。
授業の職業調べの時間で目にして、胸がときめいたし、身体に電気が走ったような衝撃は今でも忘れられない。

けれどこの夢自体を、忘れては思い出し、忘れては思い出している。

今日も忘れていたことを思い出した。
前、思い出したときには、思い切って商売人の父に「店を開くのに家賃はいくら程かかるのか」と聞いてみた。

夢を形にしてみようと、少し動いてみたのだ。
父から帰ってきた返答は以下のようなものだった。
「飲食店は失敗するに決まってる」

わたしの夢は無惨にも打ち砕かれた。
いつもわたしの本当にやりたいことを否定するんだから。
許せない!
あれも無理、これも無理。
そんなことを言っていたら、何も始められないじゃない。

否定されてとても傷付いて、他のやりたいことを見つけなきゃ…と思っていた。
けど今日、また思い出して、やっぱりやってみたいなぁって。

わたしが何歳になったときでもいい。
60歳のおばあちゃんになってからでも。
今じゃなくても。

いつか形にしたい。
結婚していたら旦那さんと2人でカフェを営むのもいいな。

夢はわたしの持ち物だ!
諦めるなら人にあてがわれた理由じゃなくて、自分の理由で諦めたい。

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