わたしが書く理由
言葉にして自分自身を感じたい。
他人に見える形にすることで殻をつくりたい。
ゆくゆくは殻ではなく、自分を守るオーラと守護霊とか、そんなものになればいい。
通勤中、ふと思った。
「親を愛せない悲しみ」に変化しているのかも、と。
今までたくさんの悲しみ、苦しみ、憎しみを反芻してきた。
抑圧されてきたこと、DVや虐待、母親に捨てられたこと、本当は会いたくてたまらないこと、居場所のない孤独、自分の望む形の愛情を得られないこと、自分の辛さを一番わかって欲しい父に否定されたこと。
何度も何度も泣いて、自分の心の中に居場所を作ってきて、残ったのが「愛せない悲しみ」なのだろう。
この一年間、たびたび思い出すのは父から向けられた言葉。
「そんなこと言うな。俺一人で育ててきたこの10年なんやってん」
これはわたしが「お母さんとは妥協して結婚した、と言われたのが自分の存在を否定されているようで嫌だった」と打ち明けた時に言われたものだ。
まさかそんなことを言われるとは思わず、気が動転して「お父さんの人生を否定するようなこと言ってごめんなさい」と謝ってしまった。
なぜわたしが悪者になっているのか……。
この出来事が棘となり突き刺さって抜けずにいる。
この悲しみをどうしたらいいんだろう、と不安だったんだけれど、もう、言葉にしていこうと思う。
自分がどう思っているか、どうしていきたいのか。これがわたしだって伝えていこう。
他人にはどうでもいいこと。
けれどわたしにとって、他人に伝えることは重要なこと。
言葉にして自分の殻を作って、自分を感じられるようにする。
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