マガジンのカバー画像

本棚ーなんども読むnoteー

127
読みながら涙が出たnote、ニヤニヤが止まらなかったnote、誰かにおすすめしたいnote。本棚に並べておきたいnoteたち。
運営しているクリエイター

2021年7月の記事一覧

親友に感想を聞くのがいちばん怖かった

『こんにちは、コピーライターの阿部広太郎です。』こんな風に名乗れるようになるなんて、思いもしなかった。 大学生の頃。 就職活動をする時に見かけた告知ポスターがある。広告会社が主催して大学生向けの「クリエーティブ塾」というのをやるらしい。カッコいいポスターだった。「いいなあ…」と一瞬思った後すぐに我に返る。僕にはアメフトの練習がある。縁のない世界、だよね。そうだよねって、自分自身に言い聞かせるように思った。 惹かれるほうに、手を引っ張ってくれる人がいる。広告の仕事に惹かれ

自己肯定感の低さに殺されそうだった僕が、夢を叶えられたのは。

はじめまして、漫画を描いています、うえはらけいたです。 本日、生まれて初めての単行本が発売になりました。 3回も泣けるかどうかは保証できませんが…   この作品は、去年の4月にnoteとtwitterで自主的に連載していた「コロナ収束したら付き合うふたり」という漫画を書籍用に再編集したもの。(全ページ修正して、描き下ろしも描いたよ!フルカラーだよ!!) 漫画家になることを目指してこれまで活動してきたので、この本の出版は大げさに言えば「夢が叶った瞬間」とも言える。ただ「

ワクチンを打ったわたし、心臓を止めない薬

お下がりの洗濯機をいつ持っていけばいいかという連絡を母にしたら、いま病院のレントゲン検査にきているとのことだった。 心臓に人工弁を入れている母は、“念のため”の検査がやたらと多い。いつも飄々とした外科医の先生が「うん、今日も異常なっしーん」と壁に貼りつけた検査の書類を見ながら、もう当り前に決まってたことかのごとく言ってくれるのだが、超弩級な心配性の母は、いつもあれこれと質問をする。 その質問が、なんか、天王寺動物園のトラの背中にマウンテンゴリラが乗って檻から逃げ出した想定