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給湯温度

 昨日、同棲者がコロナの陽性となった。ほどなくして、私自身もコロナになり、ちょっとした苦しみを味わうこととなる。
 実際になった日の前夜には確かな兆候があった。布団の中にはいったものの必要以上に寒いのだ。「もしかしたら、今日はここ数日で一番の冷え込みであり、ここは日が入りにくい北側の部屋だから、そういうことなのかもしれない」と自己完結するの同時に、同棲者(既にコロナ)もなんとも行っていないし、きっとそうなのだろう、という甘い予測のまま、その日は凍えながら床についた。
 そしたら、どうだろう、翌日、起き上がることができなくなっていた。全身は筋肉痛のような金縛りのような感じで、足はもはや捻挫してるんではないかという有様だった。実際、前日必要以上に懸垂をしていたりしていたので、「それが原因で全身は筋肉痛で動けないのではないか?」というすっとんきょうな考えも頭をよぎったりしたが、喉と頭の痛み、筋肉痛ではありえない全身のダルさを感じたので、ああ、これは感染ったな、と確信した。
 体温を測ったら、38.5℃。物心ついてからこんな高い体温を見たのは初めてだったが、熱が出るというのはこんなにもつらいものかと改めて実感した。特に辛かったのは寝ても苦しい、起きてても苦しい、もはやどうしようもないという、状態の時であった。寝れば悪夢にうなされ、精神が参ってしまいそうになり、起きればダルすぎて、寝たくなる。
 これらを繰り返しながら、間に再度体温を測ったら。約40(39.8)℃だった。もはや風呂の温度である。平熱が36℃であるので4℃高い。私の体の温度調整する機能は完全にバグっていた。
 その後、薬のドーピングを受けながら病院へ行きつつ、自宅療養を続けた結果、なんとか快調の兆しは見えてきたが、まだまだ本調子に遠い。
 とりあえず、年末を終えたい今日このごろなのである。

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