【創作小説】佐和商店怪異集め「防犯カメラ」
二十四時間営業でないコンビニ・佐和商店の話。
いつもの佐和商店。
閉店まであと少しという店内に、相変わらずお客さんはいない。
カウンター内にいる私・芽吹菫と榊さんだけど、榊さんが不意に真剣な表情で私を見た。
「すみちゃん……頼まれてくれるか?」
「何ですか、榊さん。改まって」
軽い気持ちで聞いたら、手を合わせて頭を下げられる。えっ、そんなに重大な頼み事?
「俺と一緒に店の防犯カメラ見てくれ……!」
一瞬、榊さんの言葉が理解出来なかった。ええと。
「防犯カメラ?……有ったんだ