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毎日やってた三題噺

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三題噺を毎日書いて毎日投稿します。 本文、プロット、作成時のメモをブワーッと載っけて公開する感じです。18.02.01~18.02.11までだいたい続けて書いて、今は心理学のレポ… もっと読む
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記事一覧

証拠を撮るためにビデオ回して、相手に止められるがレコーダーは回ってる。二重。

童貞を殺す服と殺された童貞

Pythonの中にさえCOBOLを探してしまうの、元カレが忘れられないみたいな感じだ

小さなころを一緒に過ごした怪物が政府に引き取られて殺人兵器にされてしまい、対立の果てにやむなく倒すことになるんだけど、死に際に昔まだ弱々しかった頃の仕草をしてくる、みたいな感じだよ、COBOL…

現代版蜘蛛の糸、トラックで突っ込んで刑務所から出る、ついてくる

2週間くらい三題噺して思ったこと

2週間くらいの間三題噺を毎日書いたが、ちょっと生活面で色々やんなきゃならんことを思い出したのでしばらくまた書くことはお休みしようかなと思う。
んで、この2週間ばかしのうちに考えたことをまとめとく。次回また三題噺し始めたときに同じことで悩んだりしないように。ああ創作ノートみたいなやつかな、そだな。

●地の文についてかかなきゃ荒れる。
ただ、うまい文章書くより、早く書けて読めるスタイルの方が今は欲し

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【毎日三題噺】生命体 高速道路 妄想の

『一本道』「高木、大丈夫?」
「あ、うん」
大丈夫じゃなかった。金を取られた。「普通に、カツアゲくらうと思わなかった、けど」
「まあ、気を取り直せよ」
恭平はそう言って一号車の方にかけていく。「事故んなよー!」
笑いながら手を振り返して、僕も二合車の運転席に乗り込んだ。山田以外は戻ってきていた。山田を待っていると、後部座席の貝崎がひょっと顔を突き出してきて「あんたさっきカツアゲあってたでしょ」

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【毎日三題噺】正直者 秘密の花園 想像上の

秘密の花園ガラス張りの建物が作るやわらかな影に思わず唸る。一個人の所有する施設でここまでの規模はなかなかない。この温室の中に生えている、たくさんの種類の草木のことを考えるだけで葉山の胸は踊った。

はじめて久世ナオミの声を聞いたのは半月ほど前のことだった。朝からの搬入作業を終えて、少し一息入れていたところだった。レジの電話が鳴り、表に出ていた木嶋さん店内を振り返ってすまなそうな顔をした。受話器の真

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【毎日三題噺】くノ一 島根 勝利の

『女形』「ごめん、もうちょっと落ち着けない?」

メイク中の矢田技が俺に話しかけて来ることは滅多にないことだった。普段しない指摘をしてしまうくらい、俺は落ち着きがなかったらしい。

「…肩の力抜いて。そう。背中、もたれてきていいから」

鏡に映った彼女の表情が少し柔らかくなる。そしてまた、俺の顔をいじりだす。

俺の顔は、白い肌で、目が強調されており、髪の毛を抑え込む羽二重(はぶたえ)をしている。

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【毎日三題噺】ヘラクレス 交番 暴かれし

カブトムシ盗み交番の白い光の中で、平良さんはうなだれていた。
「さちこぉ…」
「平良さん、紙書けますかー」
あ、書きます、ごめんなさい。鼻水をすすって続きを書きはじめる。
けれど、また少しすると「さちこぉ…」うなだれる。
かれこれ20分近く紛失届への記入に時間をかけていた。あまりにたらたらと書くもんだから、控えから上司の亀山が顔を見せる。「いつまでやってんだ」
「すみませんちょっと紛失届に時間がか

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【毎日三題噺】ファン 惑星 初登校

【本文】なし

プロットなし

作成時に考えたこと惑星二回目だな。ファンは翼の方かな。初登校は素直に学校でもいいかもな。大学は登校って言わないな。小中高だけだな。
高校かなんかに受かったけど一度も通わず不登校。初めてが星でも見るとき。深夜に忍び込む。見晴らしのよいところでみる。ファンの音だけ聞こえる。
中学校に一回も登校することなく卒業式。初登校。初めて何かをする、ってのはそれなりのドラマ性がある

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【毎日三題噺】おりがみ 道具屋 滅びの

道具屋筋のゴリラ篠崎がひっそりと耳打ちしてくる。道具屋筋商店街にゴリラが出るらしい。
そんなわけあるか。ミナミの中心にゴリラが出てたまるか。けど出る、けどゴリラが出るのだと篠崎は繰り返す。僕は完全にそれをばかにしていた。ただ篠崎があんまり道具屋筋のゴリラについて話すもんだから、なんだか気になってきて、定時後になんば駅で途中下車して道具屋筋商店街まで足を伸ばした。商店街はそこそこに賑わって、歩いてい

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【毎日三題噺】うなぎ ゲーセン 結婚式

「やっと分かって良かったね」中央線が過ぎると、蝉は一斉に鳴き出した。耳を圧迫するそれに目をおおう。背中の裏で、シーツがじっとりと汗ばんでいる。目尻に涙が浮かんで、汗と一緒になって流れ落ちる。
「やっと分かった、今までずーっと付き合って、三年たってやっと分かった。私、あなたのことが嫌いだ嫌いなんだわ、けど嫌いたくなくってそれで一緒にいたんだわ」
結婚式の日取りまで決めて、内祝いの内容まで決めたのに。

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【毎日三題噺】相棒 小学校 戦時中

キャラバンハートまだ小学校に通っていた頃、学校から帰ったら家の門扉に黄色いテープが貼られていて、玄関までの短い道に点々と血が落ちていたことがある。俺はびっくりして立ち尽くしていたんだが、後ろから警察官に声を掛けられて、パトカーで警察署まで連れていかれた。警察署に着くと、今度は母方のじいちゃんがやってきて、俺を隣の県にあるじいちゃんの家に連れて行った。
車内でじいちゃんから聞いたのは、母親が滑って転

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