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(名前を呼んで)(これからも)

以前、名前についての記事をふたつ書いた。
本名についてと、筆名について。
これでみっつめになる。

しばらく使っていた「雨木透子」という名前を変えることにした。
随分と長く傍にいた名前だし、特別な思い入れもある。ならばなぜ? と自分でも疑問に思わなくもないのが本当のところ。だけれど仕方がないのだ。変えなくてはならないという気持ちがやまなくなってしまったのだから。そういうとき、なのだろう。

雨宮真水。あめみやまみ。

新しく迎えた名前。
改名日、令和3年5月20日。
もちろん、まだこの名前でここにいることには慣れていない。いずれは馴染んでくるだろう。
名前から透の字はなくしたけれど、透明なものに焦がれているのは変わらない。雨の音はずっと聞こえているし、聞いていたい。
けれどおやすみ、レインツリー。

祈りであり、呪いであるもの。
どちらであっても抱えていく。
変えた名前にも相応の意図がある。けれど今回のそれは言わぬが花。黙っていることで守られるものもあるのだから。

花。
花といえば、じきに紫陽花の季節だ。雨の下でもかまわないから、どこかに眺めに行きたい。


ここまでお読みくださり、ありがとうございました