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育ちのよい娘たち

前書きです。

明確に「わたしは大変怒っています」を全面に押し出した散文詩です。適度に改行するのが口語自由詩で、こういう一気に畳み掛けるように、叩きつけるように書く詩のことを散文詩と呼びます。

何作か溜まったら雑誌に送る、という形式で(文章校正のやり方を知らないんだ、誰か教えてくれ)いくつかのうちで、なぜか掲載されたやつです。

わたしが怒っていることを、選者の先生がわかってくれたことは救いでした。

minami拝


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 美味い実をつける植物は、たとえばリンゴ。農薬なんて浴びたことないからね、植えたら飢えたムシがうわぁぁぁって来て、ビッチビチに食い荒らされるのさ。だから自分の力で毒を出して身を守っている。そういう風にしか生きられなかったからね。 

 そして、勿体つけられて希少価値の上がった不格好な成長具合をね、だがそれがいい!という好事家に「無農薬野菜」として、今日も売られて行くのさ。

読んでくれてありがとうございます!