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「成功する方法」の前に「失敗しない方法」を学びましょう

宇宙一外食産業が好きな須田です。

さて、出版社の方に許可をいただきましたので、今日から本の内容を公開していきます。


全文を公開することは出来ませんが、少しだけですが公開させていただきます。

今日はまえがきの部分から抜粋して掲載します。


 はじめに
  ――「成功する方法」の前に「失敗しない方法」を学びましょう


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飲食店の1年以内の廃業率は34.5パーセント、
さらに約70パーセントのお店が5年以内に廃業する――。
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 経営者やお店の開業を準備している方たちの目の前には、このようなきびしい現実が横たわっています。
 飲食店は比較的参入しやすいため競争が激しく、廃業率(閉店する確率)は極めて高いのです。
 また、最近では個人店や中小チェーンだけでなく、大手フランチャイズチェーンの閉店や事業縮小のニュースも次々と聞こえてきます。
 私の現場感覚では、2019年の消費税増税後、飲食店を取り巻く状況はさらに悪化しており、1年以内の廃業率は50パーセントを上回っているのではないかと思われます。
 こうした状況の中、経営者の方たちや、これから開店を考えている方たちはさぞかし心配なことでしょう。

 でも、実は「繁盛するお店」「継続するお店」の作り方は意外と簡単なのです。
 こんなことを言うと、「えっ、本当? いったい、どうやるの?」という声が聞こえてきそうです。
 その答えは簡単です。
 要は「失敗しないようにすればいい」のです。
「当たり前じゃないか!」と言われそうですが、仕方ありません。
 でも、ほとんどの方が「失敗しない方法」をご存じないのも事実です。

 これまでに年商2000億円を超える大手外食チェーンから数千万円レベルの個人企業まで、これまで約500件の繁盛店を作ってきた実績があります。
 とは言いながらも、私もこの40年の間には、設計事務所を開業したり中華料理店を経営したものの倒産・破産になってしまったり、はたまた離婚までも経験し、人生のどん底をくぐってきました。
 そんな中で見えてきたのが、先ほど申し上げた「失敗しないようにすればいい」という成功法則です。
 世の中には、成功した経営者が書いた成功するためのノウハウ(経営手法)やビジネスマインドなどを熱く語った本があふれています。
 コンサルタントの方たちも「繁盛店にする方法」「地域一番店になる方法」などの情報をネットや書籍で発信したり、経営者の方にアドバイスをしています。
 しかし、書籍やアドバイスからの情報を活用して実際に成功したお店は、いったいどれくらいあるでしょうか? おそらくほとんどないのではないでしょうか。

 飲食業は生業(なりわい)業です。 
地域に根づくことが大事な商売で、毎日毎日、地域の人たちの期待に応えた商品を提供しなければならない地道なビジネスです。
 地道なビジネスを続けるには、一気に点数を稼ぐ満塁ホームランはいらないのです。
 コツコツとヒットを積み上げて、気づいたら点が入っていたというのでいいのです。

 飲食業は地道なビジネスなので、多岐にわたるノウハウが必要です。
 それがきちんとハマれば、ほぼ確実に失敗しません。
 かと言って、あるお店が成功した1つのノウハウだけをマネしても、同じように成功できる保証はまったくありません。
 成功には運の要素も大きく、成功しているお店が「成功した理由」はバラバラなのです。つまり、再現性がありません。
 反対に、「失敗した理由」はすべてのお店に共通しています。
 これまで数万件のお店を見てきた結果、失敗には確実にパターンがあることに気づきました。
 ということは、その失敗パターンを避けることで、自然と成功に近づいていきます。
 今回は数々の失敗パターンの中から、「多くの人が誤解していること」「やってはいけないこと」を25個選びました。加えて、実際の事例に基づいた「成功の鉄則」もご紹介しています。
 
本書があなたのお役に立てれば幸いです。


といった内容から始まります。

このような内容の本を書こうと感じたのは、成功を望んで、成功を手にするために頑張っている外食マンが多くいるのに、成功を手に出来なく、全く逆の結果になってしまっている方が本当に多くいらして、それが残念でしかたがなかったからです。

自分自身も成功を追い求めて、46歳の時に全てを失って、正直言いますと今でも苦しんでいる部分もあります。
どこかで引きずっている部分もあります。

子供たちとも別れてしまいましたから、別れた時一番下の子は9歳でした。
たった9年しか一緒に生活が出来ませんでした。

そういった辛い経験をする人がいなくなって欲しいと感じ、自分が持っている物を本にしようと決意しました。

知り合いには「ノウハウとテクニックをnoteであんなにダダ漏れさせていいの?」と聞かれることも心配頂くことも頻繁にありますが、必ず同じ答え返しています。

「全く問題ないから!  
俺は一回全部無くしているからね。
そこでわかったことがあって。
全部なくなったのは物理的なものと信用だけ。
どれもそう大したものではないって気付いて。
その中で絶対に無くならないのはこの脳の中にある知識と経験。
これだけは誰にも取られないって気付いてね。
で、もう一つ気付いたことは、この頭の中にあることは一円にもならないってこと。
活用できなければ一円にもならない、毒にすらならないんだよ。 
だったらタダでも良いから誰かの役に立つように、なんかで公開したくてって考えていたら、ある方からアドバイスをもらってnoteを知って公開することにしたんだよ。
でも大丈夫 この頭の中にはまだまだあるから、公開している、その後のことがいっぱいあるから。
そんなことよりも、あの記事を読んでどなたか一人でも行動を起こしていただいて、何かが解決する、上手くいくようになったら、それだけでいいって思ってね。
 心配してくれてありがとね」

と、答えています。

本心です!

おんなじ思いでテレビにも出てて、ディレクターにも聞いたことがあります。

「有吉ゼミは、これはバラエティとして面白おかしくする気? 
それともちゃんとした情報を伝えようとしているの?
もし前者ならこれからは出ませんが、
後者ならこれからもよろしくお願いします」って。

するとディレクターは真剣な表情で
「こっちも真剣です!
 ちゃんとしたことを伝えたくてやっています。 
番組の構成上面白可笑しくは表現しますが、
ノウハウの部分は真剣です」


田中さん、本当にありがとうございます。  
この場を借りてお礼を改めてお伝えします。


先だっても有線さん主催のセミナーに登壇しました。
そこで冒頭に質問したことは、
「今まで成功本、ノウハウ本、テクニックの本を読んだことがある方、挙手をお願いしま~す」

多くの方が手を上げられました。

皆さん勉強熱心で、真面目で、本気で成功を熱望しているんですよ。

ですから、私の経験と知識と知恵がどなたかのお役に立てればと、いつもそう考えております。


本の内容を発売日までちょっとずつ、公開していきます。
出版社の方に、怒られない程度に。

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