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自分の頭で「考えない」のは危険

人から聞いた話を鵜呑みにし、自分の頭で考えない。
考えることを嫌い、他人から答えだけを欲する。
考えようとすらせずに行動に移るので、ミスが多発する。

そんな人、みなさんの周りにはいますか?

注意深く見ていくと意外と多いことに気付くと思いますが、こう言う人たちはとにかく何をするにも危っかしいです。あまり物事を考えず、理解も浅いので話をしても本当かどうかよくわからないことが多くなるからです。嘘をつくタイプではなかったとしても、表面上はすごくまじめだったとしても、そのまま信用していいかどうかわからないわけです。

確認しようとしても、

A「こうですか?」
B「はい、そうです」
A「え?こちらではないのですか?」
B「ぁ、そうかもしれません」
A「ではどちらでしょうか?」
B「よくわかりません。そういうふうに言われても困ります」

という感じのやりとりで埒が明かなかったりします。
もうちょっと身近にいそうな例を挙げてみましょう。

A「こう?」
B「たぶん」
C「え?私にはこっちって言ってなかったっけ?」
B「あー…そうだっけ」
A「じゃあ、こっちががいいの?」
B「いや、そういわれても…」
C「私の時はなんでこっちがいいっていったの?」
B「もー、じゃあ自分で決めればいいじゃん!」
A&C「えぇー…」

自分の頭で考えない人は基本的に疑問を持たず、持つことを面倒くさいと思い、とりあえず相手が話すことだけ聞いてそれでよしとしてしまっています。

人から聞いた話を鵜呑みにする人も根本的な部分は同じです。人の話を聞かないよりも万倍マシというものですが、「本当にそれでいいの?」「どうしてそうなんだろう?」とまったく思わず、思考や判断を深掘りすることもなく終わってしまいます。

自分の頭で状況を再整理するということも全然なく、理解するレベルまで至らない…。そのため上司や有識者などにちょっと突っ込まれただけで「わかりません」「聞いてみませんでした」「さあ…」で終わってしまいます。

ビジネスでは、状況が進展しないままコミュニケーションが終了してしまうことを良しとしません。コミュニケーションの基本3法である「報・連・相」でもそうですが、必ず次のステップに進めるような終わり方が求められます。

たとえば「報告」の場合は

・結果報告として「完了した」ことを伝えた場合
  → 次の仕事に取り掛かれる、次の仕事を指示できる
・中間報告として「進捗が遅れている」ことを伝えた場合
  → 遅延を取り戻す方策を検討する、指示を与える

といったように、必ず次の行動が生まれます。ですが

・「わかりません」と報告した場合
  →状況がわからない以上、適切な指示も出せず方策も立てられない

これでは本人もそうですが、上司を含め周囲も困るのです。こういう人の姿勢は素直のようにみえて素直とは全く別物です。これはただ興味がなく、右から左へと聞き流しているのと同じレベルです。


常に「考える人」とは、自分自身で検証した知識や洞察力を持ち、物事を自分の頭で理解し判断できる人ですから、「考えない人」とはその真逆だと思えばわかりやすいかも知れません。

自分の頭で考えない人の一番怖いところは、

 「変化しない」

という点です。状況が「進展」しないのも『変化しない』ことではありますが、当然ながら本人の「成長」も変化の1つです。であれば「成長しない」「成長できない」と言うことにもつながってくることがわかるかと思います。そのせいで新人から数年のうちはなんとか呆れられる程度で許されていても、歳を重ねるごとにどんどん扱い方が難しくなっていきます。


元来、ビジネスとは

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というプロセスを経ていくものですが、自分の頭で考えない人は

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