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我が家の言語使用状況。

Noteで記事を書き始めたのが昨春。

最後の記事を書いてから、あっという間に10ヶ月も経っておりました・・・気軽に投稿しているAmebloの方は定期的に更新していたのですが、しっかり向き合わねば、と肩肘張りがちなNoteはすっかり投稿が滞ってしまいました。

始まりの季節、春、ということで、また少しずつ、投稿していこうと思います。


今春、第一子の息子は9歳、小学校4年生に進級しました。

第二子の娘はもうすぐ5歳、日本語補習校の幼稚園の年中に入園しました。


日仏家庭の我が家。

母語はフランス語、仕事で英語は使っているけど、日本語はほぼゼロの夫。

母語は日本語、英語とフランス語がCEFR B2レベルの妻(私)。

日仏バイリンガルの兄妹。二人ともフランスの現地校に週4日(日に午前3,5時間+午後2,5時間)、日本語補習学校に週1回(小学生は約4時間、幼稚園は約1時間)通っています。兄は日本語の方が得意、好んで読むのは圧倒的に日本語の本。妹は両言語とも同程度で得意、ひとり遊びにはフランス語が多め。


そんな4人家族全員がわかる言語はフランス語です。

夫婦の会話も、かつては英語でしたが、今では95%がフランス語。

以前、夫婦喧嘩をした時に「フランスに住んでいるんだから、フランス語を話して当たり前だろう!」と言い放って、「私の努力に理解を示さないあなたは、日本に行ったときは全て日本語でお話できるんですね👏」と私を激怒させたことのある夫ですが、妊娠中から子どもたちへの日本語教育には大賛成。子どもたちがバイリンガルであることも非常に誇りに思っている様子です。

我が家は「一親一言語」の原則に則り、父子はフランス語、母子は日本語。子どもたちは、小さい頃から、父親にはフランス語、母親には日本語でさっと切り替えてお話できます。

ただし、家族4人で話す場面ではフランス語。だけど、私と子どもたちは日仏語の切り替えが頻繁で、お互いに「XXってフランス語で何ていうの?」「〜ってどういう意味?」と質問し合います。二言語できることをフル活用。

おもしろいのが、兄妹間の会話。今のところ、日本語で話しています。驚くのが、私がいない場面でも日本語で話している、ということ。たとえば、フランスのおばあちゃんのうちに預けた時も、二人の会話は日本語らしいのです。そして、おばあちゃんに伝えたいことだけフランス語。会話をリードするお兄ちゃんが日本語の方が得意なので、今のところ日本語の会話が優勢ですが、今後、妹のフランス語力が上がってきたら、フランス語が増えてくるんじゃないかな?というのが私の予想。さぁ、どうなるやら?楽しみです。


一言で「バイリンガル」と言っても、さまざまなレベルがあります。

両言語が読み書きまでできるレベルのバイリンガルから、どちらか片方は片言で話せるだけのバイリンガル、そして、どちらも十分に育っていないいわゆる「セミリンガル」と呼ばれるバイリンガルまで、中身はさまざまです。

私が子どもたちに目指してほしいのは、両言語が高度な読み書きまでできるバイリンガル(Proficient bilingual)です。


なぜか?


それは、使える手持ちの道具は多く、さらに性能が良い方がいいから。


以前にも書きましたが、言語は道具です。

思考の道具、認知や情報収集の道具、そして、コミュニケーションの道具。

そして、言語によって、得られる情報は違うし、出会える人たちも変わる。ひいては、見える世界も変わってくる。

だから、子どもたちには、見える世界を広く、深く、鮮明にするために、言語力を磨いてほしいと思っています。


父親と母親。

性別、性格、年齢、国籍、専門、育ってきた文化、そして言語、何から何までちがう両親をもつ我が子たち。

私たち・親が与えられるものを受け取ってもらうためのフランス語と日本語。

そして、自ら学びを広げていってもらうための言語は、これからフランス語・日本語以外にも増えていくのかもしれない。


「ある言語ができる」というのは、そこから世界を広げていくパスポートのようなもの。

それを与えられるのは、国際結婚家庭の大きな特権だと思います。

そこにかかる親子の努力は膨大なものですが、覚悟を持って取り組めば、不可能なものではありません。

真剣に、でも深刻にはならず、楽しい日本語環境づくり!

私がこの9年ちょっと、子どもと向き合う時に掲げてきたモットーです。


私のことを「ママ」ではなく「お母さん」と呼ぶようになった小4の長男。

思春期、反抗期…もしかするともうすぐそこ?と心配がよぎることもあるけれど、今のところ、親子関係は極めて良好。それはやっぱり、深く話し合える共通言語の日本語があるからこそです。日本語という道具を持ってもらって、本当に良かったと思っています。

先輩ママたちには、「大変なのは、まだまだこれから!」なんて言われることもあるけれど、そんな不安は頭・胸の片隅に寄せておいて、目の前のまだまだかわいい9歳と、成長の早い4歳女子とに集中して、今できることに取り組んでいこうと思います。

フランスAゾーンは、2週間のイースター休暇がちょうど折り返し。前半戦同様、後半戦の今週も、子どもたちと楽しい毎日を過ごしていきたいと思います!

みなさまも、Bonne semaine ♪(ボンスメンヌ♪よい1週間を♪)

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