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退職に関するコメントを読んで

あまりテレビを見ない性質だが、日々転職CMを目にする。世の中は、そういう動きになっているのだろう。

この前、ヤフコメで見かけたもの。

おそらくこの方は、私の元職場に勤務されているのだと思う。
私は平成末期に早期退職した。以来、かつての勤務先の面々とは一切交流はないので現状は知らないが――定年前に退職する人、年度途中に辞める人は当時よりも増えたのだろう。病休者も増加したのだろう。
さもありなん。私自身が体調を崩して、年度末を待たずして辞めたのだから。

――今思うと、先見の明があったというよりも、何かに後押しされていた感がある。

旧職場といえば。
令和に入ってから、元同僚のAさんから2回飲み会のお誘いがあったっけ。

一度目は令和元年の10月。丁重にお断りした。
その後にコロナ禍突入。

令和4年10月にAさんから「2年9か月振りのお誘いです」とまたメールが来た。
3年前はともかく、2年9か月前に誘われた覚えはない。ついでにいうと、私の氏名も間違っている。諸々失礼である。
そもそも私が丁寧にメールを打ち返すから良くないのかもしれない。
今後付き合うこともないし――Aさん自身、私に逢いたいからでなく元上司から「声をかけてみたら」と勧められているのが推察されるので――返信せずに放置した。

Aさんは「スルーなんて失礼」とカチンと来ているかもしれないが。

私がAさんに苦手意識を持っているというのもある。
なんせ、産休予定者の居ないところで「忙しいのに、出産するなんてあり得ない!」と悪態をつき、当人の目の前では「気にしないでいいの。今は丈夫な赤ちゃんを産むことだけ考えて」と笑顔を作るような女性だったのだ。
再びつながりを持ち、感情のはけ口にされるのはこりごりだ。
そういう付き合いは切りたいのである。

数年前。同じ組織を退職した、50代女性のブログ記事を発見した。
彼女は私より少し早めに早期退職したらしい。

退職後数年は旧職場の同僚と交流があったようだが「自分も職場の仕事や人事などに関心がなくなったし、共通の関心事もないので疎遠になった」と書いていた。そんなものである。

退職・転職者が増えることを憂う声もわかる。しかし無意味で、成果も喜びも見いだせない我慢や忍耐を延々続けることを美徳としないのは、良き時代だと思う。その美徳が、日本が30年間の遅れを取った一因でもあるのだから。

皆、他者の領域を侵さない範囲において、好きなように生きればよいのだ。
私はそのように、機嫌よく生きたいと思っている。

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