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じぶんで本を出す5つの手順と、いい本づくりのヒント。

比較的大きな額とインパクトの仕事が決まり、未来を占うような大切な企画の打ち合わせを終えた夜、ぼくの目はシパシパしていた。一日のうち、たったの3時間に全エネルギーを注いで疲れ果てていたのだ。

しかし、毎日のように書いているエッセイの原稿は、ぼくに書かれることを待っている。「か、堪忍やで…」と変なことばを思いつくほどに、なんと厳しいのであろうか…。(でも、それがある意味の優しさであることも知っているのだけれどもね)ということで、翌日の原稿と向き合いはじめた。

しかし、まだその日のことはちっとも消化できていない。だから、書けない。ということでぼくは、その前日に助けを求める。記憶を呼び起こしていると、意外と早く書くネタと出合えた。そうして書いたのがこの記事。

この原稿を書くために情報を調べていると、心が踊るものを発見した。

(2018年1月16日現在)

2016年4月に発売した本がひとつのカテゴリーとはいえ、ランキング1位と3位になっている事実。嬉しさ余って、夜中にもかかわらずチームメンバーや奥さんに暑苦しいメッセージや話を持ちかけてしまった。

この本は1年10ヶ月ものあいだ、Amazon内に無数に存在する電子書籍のなかで、1000位ほどをキープし続けてきた。(落ちても2,300位程度)それはつまり、Kindle Unlimitedという読み放題のプランを使って読む人も含めると、毎日数名〜十数名以上の人が手にとり、読み続けてきてくれたということになるのだ。これまでの合計では2,3万人にはなるだろう。顔も知らない人たちばかりですが、その一人ひとりを想像すると不思議な温かさに包まれる。(あ。ネガティブな感想もいっぱいありますが、それもひっくるめて)

昨日の原稿のなかで、ちきりんさんのことばをお借りした。

私事で言えば、つい最近、電子書籍印税の総額が(ようやく)1000万円を超えました。過去数年分の合計額なんで、まだウハウハって感じではないけれど、電子書籍元年から3年でこれくらいなら、未来は決して暗くありません。
「自分で本を出す」と言うのは、そこそこ生きていける規模の市場になっていくだろうと思います。

このようにちきりんさん、堀江貴文さん、高城剛さん、江上治さん、船ヶ山哲さんなど、紙の本もたくさん出しながら、電子書籍のみ作品をリリースしている著名人や作家の方も増えてきた。しかしこれからは、著名ではない人・まだ本を出していない人が電子書籍を出していく機会はきっと増えていく。

なぜなら、電子書籍やnoteには、これからの時代の書き手や作家の希望のしっぽがついていると思うからだ。(実際に、電子書籍だけで生計が成り立つ電子書籍作家もいる)その希望のしっぽを真剣につかまえに行ってみよう。そんなじぶんでありたいし、そんな仲間と一緒に試行錯誤をたのしみたいと思う。

ということで、これから時々、「売れる電子書籍の具体的な作り方」や「ベストセラー電子書籍作家になる戦略」みたいなことについても、有料マガジンのなかでまとめていこうと決めた。

まず今回は、「じぶんで本を出す」流れについて書いていきます。電子書籍を出そうにも、その流れを知らなければ何もはじまらないからです。逆に、流れさえわかると、するすると出版までたどり着く人もいます。

「じぶんで本を出す」手順を5つにわけてお伝えしていきます。

さぁ、準備はいいでしょうか。

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