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【ぷちレポ】糸井重里さんが語る( 独断と偏見で選んだ )働くうえで大切な5つのこと。聞き手:佐々木俊尚さん @SUSONO

4月20日(金)の夜。永田町に150名を超える参加者が集まり、話し手:糸井重里さん、聞き手:佐々木俊尚さん、話題:働く、というトークイベントが開催された。イベントの申込み開始時間から( たぶん )1分くらいで申込み、当日も最前列のおふたりの目の前の席を確保。あまりにも早く着きすぎて手持ち無沙汰な時間を、たくさんのワクワク感とちょっとの緊張感を胸に過ごした。

トーク開始してからのおふたりの話は、右へ左へコロコロと転がりはじめた。一瞬たりとも飽きることなく、おもしろくて、脳に汗かく時間が過ぎてゆく。そんな90分のなかから、( ぼくの独断と偏見で )( できるだけ解釈を加えることなく )心に残ったポイントを5つ書き出してみた。

その1
じぶんに期待しているんじゃないんですかね。ただ、自信があったことはないんです。じゃあ、なにがあったのかというと、その都度の問題に対して、できるような気がする、という思いだけだと思います。

たとえばぼくは、誰の前でも緊張することがないんです。プロ野球選手以外は( 笑 )。緊張する意味がないし、緊張する必要もなくて。それは特別なことをしようとしているわけじゃないし、失敗してもいいわけだし、できるような気がする、という思いだけでいろんな仕事に向かっていますね。
その2
みんな働くってことを、人力で水車を回すとか、封筒の切手貼りをするとか、時間をかければ生産量が上がることを働くと思い込んでいないかな、と思います。一日の仕事の時間というのは、本気でやったら3、4時間以上できないと思いますけどね。
その3
この会場の人数分だけ商品企画を出せと言ったとしますよね、そのほとんどは売れないわけですよ。うちのひとつくらいがとっても売れたりするんですよね。食えていく理由というのは、そのひとつのおかげなんです。無数のいらなかったものはしょうがない、トントンならまだいい、と思えるかどうか。この案に十日間考えましただとか、計測できる努力には関係なく、なんにも考えてないのに、たまたま当たったやつに食わせてもらっていることもあるんです。
その4
あと、当たるかもなと思ってから、本気になれるかどうかも大事だと思いますね。つまり、検索エンジンYahoo!だって、考えた人は山ほどいるはずですよ。でも、みんながこんなに喜ぶんだったら、もっとこうしてやれと工夫したり、ずっとやめずに手作業みたいなことをいっぱい繰り返して、Yahoo!に仕立てあげられるかどうかが勝負なわけで。
その5
コピーを100本出せというのをただやってもなんの意味もないんで。とにかく、これしかない、殺される、と思って一本書くのがいちばんいいですよ。それは真剣に考えますからね。どうダメかを考えたら、次のが出るわけだし。もっと縦に重ねていけばいいのに、横に並べちゃって網羅したがるというのがアイデアの邪魔になるんですよね。

糸井重里さん、佐々木俊尚さん、そして企画・運営をしてくれたSUSONOチームのみなさん、ありがとうございました。これからしばらくスルメのように長く味わい、実際のはたらく現場に持ち込んで実践・実験してみたいと思います。

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