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2.5年やってわかったフリーランス事情〜お金と私生活のリアル〜

こんにちは!スガワラ@sugahara_webです。大阪市内で主にホームページ制作をしているフリーランスです。

この記事を書いているのは2023年の10月。私は21年の8月からフリーランスとして活動しているので、約2年経ちました。

会社を辞めて独立し早2年・・・良いこともわるいこともたくさんありました。ですが、漠然と「フリーランスに対して良いイメージを持っている人が多くね?」と思ったので本記事でまとめることにしました。

いわゆるフリーランスのメリットとデメリットみたいなのが話なのですが、私なりに“リアル”なフリーランス事情をお届けしたいと思います。


1つ注意として、以下のようなイメージをフリーランスに持っている人はちょっとガッカリするかもしれません。

  • フリーランスは高収入

  • フリーランスは組織や会社に縛られずカッコイイ

  • フリーランスは将来性がある

決してフリーランスを推奨するような内容ではないので、上記のような考えを持っているひとはここから今日のYahoo!ニュースでもチェックすることをおすすめします。

フリーランスのリアル〜お金面はあまりよいことないかもよ編〜

まずは「フリーランスのお金事情ってどうよ?」について述べていきます。(あくまで私個人と私が見える範囲にかぎった話です)

お金が底を尽きて会社員に戻る人が超多い

これはマジで全人類知ってもらいたいのですが、フリーランスになったものの会社員に出戻りする人がめちゃくちゃ多いです。

中小企業白書によると、個人事業主になった人の

・1年で37.7%、3年で62.4%が廃業
・10年では88.4%が廃業

というなんとも残酷な統計が出ています、、じゃあなんで廃業するの?って話なのですが

仕事が取れない or 激安単価を抜けられない
→ 目減りする貯金。でも営業とかしたりして稼働時間エグい。でも収入増えない
→ 「会社員の方がよかったなー」と気付く
→ 「フリーランスやめるか」

だいたいこういったパターンです。「やっぱサラリーマンやるはwフリーランスは無理ゲーww」という方が後を絶ちません。


ちなみに、私が開業してすぐに通っていたコワーキングスペースは1年と経たず潰れました(個人事業主の人が経営していました)独立する前に、お金のシミュレーションはできる限りし尽くした方がよいです。

お金が尽きると夢が尽きるのです。西野さんも著書の中で言っていましたね。

※アフィリエイトリンクではないです。

一番の出費(敵)は“税金”と“社会保険”

じゃあ自分で売上をそこそこ作れるようになればフリーランスはイージーゲームなのか。いえいえ、稼いでたら稼いだだけ税金もあがりまっせ^^


5ch風に書くと、こんな感じでしょうか↓

ワイ「今月はよう働いて売上けっこう入ったで〜〜これで欲しいものいっぱい買えるで〜〜」
税務署「お、お前そこそこ稼いでるやんけ、もっと税金納めろや!とりあえず、所得税と住民税マシマシにしとくわな。あと、個人事業税も払ってな」
ワイ「ま、まだ大丈夫やろ・・・」

健保「ワイ、今年から値上げするで。ジジババが医療費しこたま使ってかなわんわ。扶養家族は追加料金な」
年金「ワイもきたで。ワイは他の者と違って、最終的には還元するで。でも還元するのは35年後、君らの世代は40年後かもしれんけどな。ちな、本人が死んでも返さんで。お国のためによろしゅうな」
インボイス「ワイも今年の10月から仲間入りやで。取引先に嫌われたくなかったら、大人しく登録して税金払ってな。最初は甘めでいくけど、数年後は本気で取りに行くで(経過措置)」

ワイ「」

ちなみに、私は前年度比で住民税はおおよそ7〜8倍の額になっております(ニッコリ)じゃあ収入も前年度比7〜8倍に!?なっているわけがないのである。


そして、健康保険は独立したら会社員の2倍の額を払わないといけません。(健康保険の費用は会社負担のため)

さらに、住民税に所得税、国民年金・・・会社員の方はこれらが給料から天引きされているので、どのくらい支払っているか知らない人も多いのではないでしょうか。フリーランスになると「こんなに税金・社会保険ってかかるのか!」と眩暈がするものです。

まぁ私は貧乏性なので会社員時代から毎月天引き分をチェックして「クソ〜〜〜」と思っていたわけですが笑

とくに、社会保険は収入があろうとなかろうとけっこうな額をいかれるので注意が必要です。(独立前に計算しておくのがベスト!)

収入は良い意味でもわるい意味でも青天井

「フリーランス = 高収入」と思っている方は多いでしょう。上をみればすごいです。ですが、下もあるわけでして。プロスポーツの世界といえばわかりやすいのではないでしょうか。

やればやるだけ収入が上がるは言い換えれば、やらなければ(仕事がなければ)0なのです。むしろマイナスまであります。

月稼働数十時間で月収数百万もあれば、月稼働200〜300時間で月収0もあり得る。それがフリーランスの世界です。もし後者になってしまった場合、自分は耐えられるのか。漠然と「フリーランスになりたいんだよね〜〜〜」という方は立ち止まって考えて欲しいです。

営業力がないと色々キツい

これはもう断言できるのですが、長年続いている・うまくいっているフリーランスはみな喋りがうまいです。ややこしいので、ここでは喋りのうまさ・人当たりのよさ・コミュ力をひっくるめて"営業力(または交渉力)”としておきます。

フルリモートだろうとなんだろうと仕事は対人間で生まれるものである以上、営業力が収入に直結するのは否定のしようがありません。

「その予算だとちょっと仕事受けたくないんだけどなぁ・・」
「前は値引きしたけど今回はしたくないな〜」
「もう一押しすれば追加予算くれるかな?」

など、ほんの少しの営業・交渉力を求められる場面は多々あります。で、このちょっとした交渉ができるかが超重要です。

営業力・交渉力があれば、それ以外は何もいらないかも?と思えてしまう程に大切なスキルです、営業力は。

お金関係でお客さんと揉めることも

「会社が給与を払ってくれないんだけど!」という経験がある方もいるでしょうが、比較的少数だとは思います。ですがフリーランスの場合、お金のこと。つまり、報酬や支払いで揉めたり言い合いになったりするのはよくあることです。

例えば

・一方的に減額を押し付けられた
・請求書の期限を守ってくれない
・激安単価でゴリ押し発注してくる
・お金を払わない

などなど、まぁとんでもないお客様がいたものです。こんな人たちはお客様ではありません。やからです。反社です。


そういった“やばい奴”は会社に属していれば被害を被るのは会社側であり、社員に金銭面で直接的な害はないわけです。ですが、フリーランスになると被害をこうむるのはすべて自分です。

金銭面以外のトラブルもあるのですがそういった面を含め、いかに会社が防波堤になっていたのかを独立して実感します。

フリーランスのリアル〜私生活はよいこと多めかもよ編〜

お金面だけでもみると「あれっ会社員の方がよくね?」と思われた方、その通りです。ですが、私生活はよいことが多いように感じています!(筆者談)

ただし、100人フリーランスがいれば100人が違った生活を送っているといっても過言ではないのであくまで参考です。

家族との時間が増えた

これがマジで一番大きいです!フリーランスになってから、平日はほぼ毎日夕食を家族で取れるようになりました。

フリーランスになる前の職場では、会社を出るのが早くて20時、アベレージは21時〜22時だったのでどうしても生活時間がズレてしまっていたのです。帰ったら日付が変わっていることもよくあったり。

深夜に帰宅するときは待ってもらうのも申し訳ないので、先に寝てもらっていました。私事なのですが、最近第一子が生まれたので夫婦ふたりで家事・育児ができるのはマジで心強いです。

休日返上・深夜稼働も当たり前

家族との時間は増えた一方で、稼働時間はなんだかんだ長めです。会社員のときにあった通勤時間やスキマ時間、その他全部の時間を仕事にふっている感じ。

土日も必要なときは稼働しますし、日付が変わっても作業していることもしばしば。しかし、会社員のときと違ってやらされている感はないためか、長時間の稼働は特になんとも思いませんし苦痛でもないです。(フリーランスを続ける中でマヒしてしまったのかも)

「長時間労働がカッコイイ・えらい!」とはちっとも思いません。ですが、やらねばならぬときがあるとです・・・

ブーブー言いながらも、私は今の仕事にやりがいも誇りも持っているので、割と好きで休日も仕事をしていたりします。

平日の真昼間に仕事以外のことができる

私の場合、病院・美容院は必ず平日に行きます。もちろん銀行や郵便局、役所など平日じゃないといけないシリーズもフリーランスならお構いなしに行き放題!行き放題っていうほど行きませんが助かります。

とはいえ、私の真面目な性格のせいなのか、なんだかんだ平日はフルで仕事をしがちです。気分転換に映画を観に行ったりもしますが、2年のうちで数える程しかありません。(記憶では3回)

なので、会社員のときと同様、予定表に「休み!!!!」と予めいれないと心理的に休まりません。また、休みのつもりだったけど結局働かなあきませんやんーってことも多々あり。


「あれっそれ会社員の有給の方がよくね?」


©︎荒川弘・スクウェアエニックス・毎日放送

結局、会社員の給料が出る休み(有給)には到底かないません。完全敗北です。

強靭なメンタルが身に付く

「今回はさすがにダメかもしれない」

そんな修羅場を2.5年で何度も経験してきました。おかげさまで今ではちっとやちょっとではへこたれない強靭なメンタルが手に入ったと自負しています。


「フリーランス = ストレスフリー」というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、そんなことはありません。ストレスのベクトルが変わるだけで、ストレス量の絶対値はマシマシです。マシマシのバリカタです(これは人による)

それでも、2.5年を改めて振り返るとフリーランスやってきてよかったな〜と感じます。

  1. 「マジでやばいかも」という窮地にたたされる

  2. 死ぬ気で頑張る。乗り越える

  3. 自尊心があがる。自信がつく

  4. 1に戻る

まさにRPGでレベル上げをするイメージで、徐々に高いハードルやボスも倒せるようになってきます。

ですが、初期村のレベルと装備でいきなり魔王に挑むような無謀な行為はやめましょう。無謀と挑戦は違います。

まとめ

もっと突っ込んだことを書きたかったのですが、単なるフリーランスのメリット・デメリットみたいになってしまいました。

次は10万円ぐらいの有料記事にして、一般公開できないようなことを書きます。嘘です。でも、真剣にフリーランスをやっている者として理想だけではない、厳しい現実も発信したいと考えています。あまりに理想論や煽るような方がフリーランス界隈には多すぎるので、待ったをかけられるような内容をお伝えしていきたいですね。


この2.5年、色々ありましたが

©︎集英社

と感じています。決して良いとも順調とも言い難いのですが、赤点ではないでしょうと。今はなにより、生まれたての可愛い我が子を平日のど昼間でも愛でることが出来るだけで「最高やんフリーランス〜」となっております。

もちろん、やることはちゃんとやらないといけませんよ!(自戒)やることやっている人が生き残る。それがフリーランスの世界なのだ・・!(キレイにまとまった!!)

このnoteを書いた人

菅原優斗(すがわらゆうと)
主に大阪市内でホームページ制作活動をしているフリーランス。屋号名PENGUIN WORKS(ペンギンワークス)。趣味はキャンプ、ゴルフ、スノーボードなどなど。愛称は「ペンギンさん」

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