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杉並区プロ市民

私の職場は杉並区にあり、そこに勤めるパートタイマーの奥様方はほとんど会社の近くに住んでいる杉並区民である。今の職場に移る以前から杉並区民のプロ市民にまつわる噂はネットから情報を得ており、それは誇張したものだろうと思っていたが、あながち間違っていないとここ最近確信に変わったのである。

世間話になった際に聞いてもいないのに「杉並区は〜〜」と、杉並事情を話し出したり、自分の息子夫婦にも杉並で子育てをしてほしいという強いエゴにより、練馬から杉並に引っ越しさせたり、他の区(主に下町)の話になった時に、マウントをすぐさまとろうとするのである。自分が気に入って住んでいる地域なのであれば、他人がどうであろうと気にならないし、他と比較し、マウントをとり出すのは、非常に下品である。さらに、その中にショボい低家賃のアパートに住むプロ市民も混ざっているのも悪質である。

井の頭線沿線住民は鼻につく。

鉄道路線でいえば中央線、井の頭線が杉並区の二大巨頭であるが、それぞれ全く異なる性格の鉄道路線である。中央線は高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪といった駅が連なり、またさらにそれぞれの駅によってカラーが異なる。総じて言えば音楽、芸術、ファッションの色が強い路線であり、激安ボロアパートに住む夢見るフリーター達がひしめきあっている。
井の頭線は、永福町、西永福、浜田山、高井戸、富士見ヶ丘、久我山といった駅があり、中央線と比べればどちらかと言えば住宅街としての性格をもつ。私の職場はまさに井の頭線沿線であり、そこに住むパートのマダム達が非常に鼻につくのである。井の頭線は都内指折りのセレブ線であり、そこそこの小金持ちのファミリーが多く住んでいるのだが、それは総じて旦那の給料が良いのだろう。それに伴い、そんな旦那に選ばれる奥様も上品で知的で奥ゆかしいだろうと思うのが普通であるが、残念ながらそうでもない。この地域に似つかわしくない、どころではない。「よく今まで生きてこれたな」というレベルで教養がなかったり、自己中心的だったりするのだ。住んでいる地域のブランドを身にまといふんぞり返っている様子は見ているこちらが悲しくなってくるのである。

意識が高いので、トラブルも多い。

杉並区民による戦いの証(?)を簡単に紹介していく

①中央道高井戸インターチェンジの下り線入り口がない。

→近隣住民が渋滞による環境悪化を懸念して反対運動を起こす。

②久我山の公園用地に保育園建設

→近隣住民が反対運動を起こす

③ごみ処理施設建設反対運動

④中央道烏山シェルター

→高井戸インターチェンジから少し下ったあたりに突然謎のトンネルにさしかかる。近隣住民からの反対運動を受け、妥協案としてトンネルをつくり、粉塵、騒音対策をとった。(北烏山は世田谷区だが、杉並区に近接しているので紹介)

先述した中で、杉並区民が自己中心的だと紹介したが、以上の事例から考えると、やはり自分の利益を最大限確保したいという思いは強いのであろう。そういった利己的な考えは、一見自分の利益の最大化を図っているように見えながら、実は結果として不幸を招いているのだと思う。車の渋滞が臭くてうるさかったり、保育園がうるさかったり、ごみ処理場が臭かったりすれば、引っ越せば良い。賃貸なら簡単に引っ越せるし、最悪持ち家なのであれば、売却して、別の土地に移り住めば良い。言い方は悪いが、「逃げる」のが一番早いのだが、杉並区民はそれが許せない。自分が少しでも損をする選択はしない傾向にあるように思える。

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