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異色の片付け本。『2週間で人生を取り戻す!勝間式 汚部屋脱出プログラム』を読んで

ビジネス界で著名な勝間和代さん。

家の汚さに悩んで断捨離にチャレンジした結果、最近はミニマリストのような生活をしている

と、以前ネットの記事で読みました。

その経験を踏まえて片付け本を出されたと先日聞いたので、遅ればせながら読んでみることに。

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片付け本の中では異色の存在

タイトルから予想して片付け方法を細かく指南した本かと思いきや、大部分は勝間さんの体験談やそこから学んだ事実の紹介。

でも他の本とひと味違うのは、ビジネス界で成功した勝間さんらしく非常にロジカルな内容だということです。

実はこれ、お片付け本の中では、かなり異色の中身なのです。


精神論の片づけ本が多い現状

整理収納を行う際には、モノに関する思い込みや自分の常識を捨て、考え方を変える必要に迫られることもあります。

それが億劫で、なかなか踏み切れない人が多いのが現実。

またテクニックだけ取り入れても、気持ちが変わっていなければ結局リバウンドしてしまいます。

そのため、整理収納作業では気持ちの改革がとても大切。

そのせいか、現在出版されているお片付けの本は、人々のマインドに働きかけるモノが多くなっています。

精神性について多く語っているので、ある意味宗教的・スピリチュアルめいた本も多いのが現実。

私自身はそこまで抵抗はないですが
「ロジカルな考え方をする人にはイマイチ合っていないのでは?」
と思うことがありました。


勝間さんの本は、そういった他の本とは一線を画します。

「収納破産ポイント」、「サンク・コストの罠」などといったビジネスを絡めた理論を展開しながら、片付けるメリットを理路整然と語ってくれています。


「汚部屋にいるリスク」とは?

1番目から鱗だったのが、「汚部屋にいるリスク」です。

汚い部屋に住んでいることによる悪影響は色々ありますが、勝間さんによれば「自分を信じられなくなる」ことが最も大きいのだそう。

要は、自己管理が出来ない、という事実を常に目の前に見せ続けられるわけです。これは、感性に毎日、毎日、じわじわ効いてきます。

…確かにそうなんですよね。


モノは言葉を喋りませんが、人は「モノの発するメッセージ」を無意識に受け取っています。

賞味期限切れの食品を見れば
「早く食べなさいよ!食品管理もできないの?」、
なくしたと思って買い直した目薬が見つかれば
「あーあ無駄遣い。置く場所を決めておけばこうならなかったのに…
と、暗に言われているような気がしてしまうものです。

使われていないモノ・大事にされていないモノが発する負のメッセージは侮れません。

「汚部屋にいるリスク」を考えるからこそ、
「きれいな部屋に住むリターン」に納得できるのかもしれませんね。


ご紹介したのはほんの一握りのエッセンス。
残りは是非、ご自身の目で確かめてみて下さいね!


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