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「DESIGN MUSEUM JAPAN 展」をみに

国立新美術館で開かれている「DESIGN MUSEUM JAPAN」 
副題は「集めてつなごう 日本のデザイン」
13人のデザイナー、クリエイター、建築家が集った作品がみられます。デザイナーの皆川明さん、建築家のエストニア美術館を設計した田根剛氏…. 「ミュージアム」であるのに、わずか3週間という驚くほど短い会期。行かなくては、と週末に行ってきました。

すっきりしたエントランス 先の展示が少し見える 

日本にはデザインミュージアムがない


日時指定のはずだと思って新国立美術館のウェブで調べてみても何も説明がなかった。乃木坂側の入り口からすぐの部屋が会場、なんと入場無料。主催はNHKと新国立美術館。協力は一般社団法人 Design-DESIGN MUSEUMとなっていた。この社団法人は、2012年設立の「国際デザイン美術館をつくる会」の志を引きついでだものだった。
「日本にはデザイン専門のミュージアムがないんだよ、そうした動きはあるんだけれど実現に至っていない」、サントリーホールを構想された方が話されていたことを思い出した。ロンドンにはヴィクトリア・アルバートミュージアム、ドイツには家具メーカーが始めたヴィトラ・ミュージアム。でも日本にはない、確かに。「国立デザイン美術館をつくろう」という志を伝えること、の一環だったのでした。
会期はわずか3週間なのだけれど、12/12(日)にNHKでこのミュージアムの放映が予定されているそう。会場は全て撮影OK。 
私は、入り口から入って、出てくるまでに、気がつくと1時間以上経っていました。 


吸い込まれる展示

広い展示室に、13人のクリエイターのコーナーがある。ボックスは1人のクリエイターの展示に6つ。
コーナーはオープンで丸くなっているのでどこからでも自由に見れるのだけれど、の一番入り口に(と言っても敷居はないけれど)クリエイターがその地域をリサーチしてどんなデザインの宝物をみつけたかのボックスがある。クリエイターが自ら取った写真や動画など。デザインの背景や周辺、製品であれば素材を深く掘り下げる、大画面での映像(じっくりみられる)、クリエイターの作品・書籍など。最初のクリエイターの作品から、そのさきは興味の赴くままに自由にみていけばいい。箱の上は展示、視線を下に向けると箱の脇にもクリエーターのメッセージや、素材の道具が飾られていたりする。さっと楽しみたい人、もっと深く知りたい人。その場でその人のニーズに応えてくれるものだった。

皆川明氏:「山形絨通」<雪国のくらし>を支えるデザインのコーナーより

皆川明さんでは、「山形絨通」に触り、その土地の風景を写真で、皆川さん自身が撮影した動画を見て、絨通の素材から原料など。

山形絨通の素材
皆川明さんの考えるデザインとは
皆川さんの作品紹介
箱は発泡スチロール、展示が自由自在

展示にその場で参加できる


「あなたにとってデザインとは?」の問いかけに来場者がその場で応えた色とりどりの紙が壁一面に作品として?ずらりと展示。「私が思うデザイン」はその場にあるプロジェクターにかざしてボタンを押し、しばらく待つと会場で投影される仕組みになっています。来場者が参加して記念に写真を撮ることもできる。その場で参加体験できて、これもたのしかった!

ワークショップスペース「あなたに取ってのデザインとは」

今週末には、「 DESIGN MUSEUM特集」が放映されるそうです。出展クリエーターによるトークショーやシンポジウムも企画されていました。残念ながらいけないのだけれど….。
「日本にデザインミュージアムをつくる」という壮大な構想を実現するためのマイルストーンで、この企画展はメディアの1つなのだと思います。クリエーターのお一人づつがこの趣旨に賛同されてですよね。
良質な展示会でした。時間が許せばもう一度訪ねたいと思っています✨


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