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動詞のまちづくり

2024年71日目。
情報収集において、これは!と思う方をSNS上で勝手にキュレーターに設定しているのですが、その内のひとりである柳瀬博一さんがパワポなしでメディアについて実験的に語る会を催すと聞き、行ってきました。

参加者は40名ほど。開始前に「僕は時間は守るので、90分できっちり終わる」とおっしゃっていたはずなのに、結果90分の予定が150分になってしまうぐらい、熱量と面白さの詰まった講義。
メディア=❶コンテンツ❷手段・形式(プラットフォーム)❸再生装置(ハードウェア)という指摘から説き起こしつつ、様々な話題に飛びつつ、聴いていて、久々にワクワクしました。これをパワポも映像もなく、自身も何も見ずに語れてしまう、この人凄すぎる。

「マイケル・サンデル風に当てますからね!」ということで敢えて最前列に座るも結局当てられずホッとしたような残念なようなw
ミュージシャンの高野寛さんや喫茶ランドリーの田中元子さんの姿も
冒頭「パワポでプレゼンする奴は悉く仕事ができない」には笑ってしまいました

さて、聴いた中で伝えたいこと全てを書くのは煩雑なのでひとつだけ、まちづくりについて備忘録的に記載しておこうと思います。(それにしても、メディア論からまさかそのような話題にリーチしてくるとは!田中元子さんがいたから?)

・これからは物理的に置き換えられないものに価値が出てくる
・その例のひとつが「リアルでオールドな街」なのだけど、そこへの誘い方には2つのポイントがある。
❶身体の導線(交通)
❷心の導線(wants)
・その心の導線を語る際に、名詞を並べてしまったり、needsやmustで語ってしまうのだけど、それだと人は集まらない。wantsは強いものでなくてもよいが、「動詞」として示す必要がある。
・どうやってここで遊んでくれるか?を真剣に考え、それをパッケージ化・商品化すること
・結果的にそこに来た人がインフルエンスする人になるので、そこで楽しんでいる人を後推しすることが大事

これまで自分が「結論」として語ってきた、
「人を呼び寄せるためには、強くなくてもよいので小さなフックをたくさん作る」
「新規獲得よりもリピーターを重視してエコ贔屓する」
「観光地や名物、歴史上の人物、◯◯日本◯位などを並べても意味はない」
…あたりのこと、やはり間違っていなかった!
また、街歩きの企画も、この街の唯一無二性を表現する方法のひとつとして、やはり続けるべきだなと思いました。(なお、下記のイベントは既に満員ですが、要望があればまた企画しますので、ぜひフォローをお願いします!)

なお、この話の中で、「動詞」をどう考えるかが難しいですが、「ゲームは『動詞』でできている」が紹介されていたので、注文してみました。(「ビジネス書としてレベルが高い」そうです。)感想はのちほど。

講義終了後、柳瀬さんが「お腹が空いたので一緒に夕食に行きませんか?」とおっしゃっていたり、帰りのエレベータで乗り合わせ方が、「Facebookで柳瀬さんをフォローしているだけで来てしまったのだけど、来てよかった!」とおっしゃっていて、思わず私も「私も同じです!」と応えるなど、終了直後に感想を言語化する機会は与えられていましたが、比較的遠方から来ている身なので断念。ちょっともったいなかったです。
おそらく書籍化するし、【その10】ぐらいまでやりたいとのことだったので、また参加したいと思います!

さて今回の余談。

講義前、googleMapの評価を頼りに、神宮前にあるヨゴロウというお店でカレーをいただきましたが、素晴らしく美味いカレーでした!
この付近は、かつてGHEEというカレー店がありたまに行っていましたが今はなく(京都のカリルという店が味を受け継いでいます)…でも、またよき店を見つけられてよかったです。また行きます!

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