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棚機物語 古の都より

大和に都があった頃、
大陸から大勢の人達が贈物を持って竹内峠を越えました。
その中に秀れた織物の技術を持った美しい娘が
旅の疲れで重い病気にかかりましたが親切な親子や村人の看病で元気になりました。
娘はご恩返しに村人に機織の技術を教えたので當麻の里に広まり青年との間に子も授かり幸せな日々でした。
「娘を都に召すように」
との天皇の言葉が届けられましたので
「空に輝く星座の世界を織物にして献上いたします。その代わり都に行くことをお許しください」
と願い出ました。
それから毎日寝食を忘れて織り続け、7日目の夜織りあげた星座に包まれるように息絶えました。
ある夜、家族の夢の中に娘が現れ
「私は一年に一度七月七日の夜に棚機の森に行きます」と告げました。
その話を聞いた村人達は、娘の恩に報いるためと機織りの上達を願ってお祭りを行うようになりました。
数百年の後、一夜にして
「當麻曼荼羅」を織りあげた織姫中将姫はこの二人の末裔ではないでしょうか。

・・・・・。

ないでしょうか?(笑)

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※写真無断転載禁止発見次第泣カス

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