「サービスへの想い」なんて、堂々と語るもんじゃないのかもしれない。

先日、こんなツイートを拝見しました。

このツイートに、ものすごく共感して。

それで、あるカフェのことを思い出したんです。

カフェマメヒコ」という三軒茶屋と渋谷にあるカフェです(渋谷のほうは5月に閉店してしまうみたいです)。

なにせ最後に行ったのがもう5年くらい前(!)なので、ちょっと記憶があいまい & 当時と今ではもしかしたら状況が違うかもしれません。

私は渋谷のほうしか行ったことがないのですが、すごく雰囲気がよくて、コーヒーもお食事もおいしかった記憶があります。

その当時、お店のフリーペーパーのようなものが置いてあって、何気なく読んだんです。

そうしたら、お店のこだわりがたくさん書いてあって。

はっきりと覚えているわけではないのですが「マメヒコ」という名前だけあって、あらゆるメニューに「マメ」が使われているんです。

メニューにはまったく書いていなくて、フリーペーパーを読んではじめて種明かしされる感じでした。

それから「清潔さ」にすごくこだわりを持たれているという話も書いてありました。

ヨーロッパにあるような伝統的なカフェはとても素敵です。そういう歴史のあるカフェではなく、日本で新しいカフェをやるのであれば「清潔さ」にこだわりたい、という話が書いてあった記憶があります(もし違っていたらごめんなさい)。

フリーペーパーを開かずにお店で過ごすだけだったら、こういったお店のこだわりってまったくわからないんです。

この「もし興味があったらみてください」的な奥ゆかしさが、すごくいいなぁと思っていて。

「想い」が大切だと言われます。プロダクトやサービスをつくったら、その背景にある想いをSNSなんかで語るのがふつうになっています。

ストーリーを語るのはもちろん大切なことだし、素敵なことです。

でも、やっぱりそのプロダクトやサービスを使う人のことを考えるのがいちばんだと思う。

カフェの空間で過ごすひとときを邪魔する可能性があるなら「想い」をあけっぴろげに語る必要なんて、ないと思うんです。

プロダクトやサービスをつくる側が、ユーザーに「想い」を押しつけちゃいけない。ユーザーが快適に過ごせることをいちばんに考えないといけないはずです。

冒頭でご紹介したツイート、そしてカフェマメヒコのことを考えると、そういう気持ちにさせられます。

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