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アップデートというより、ブレイクスルーかもしれない。

私はNewsPicksがとても好きなのですが、年末から様々なテーマを「アップデート」という切り口で語る記事をよく見かけます。

「アップデート」というのは、根本的な概念は崩さないまま、既存のあり方を更新して大きく進化させるという意味で使われているようです。趣味をアップデートすると副業、みたいな。

この言葉は、「何かの概念の進化を指しているんだな」と多くの人が共通のイメージを持つことができるとてもいい表現だと思います。
新しい年・時代の境目に、たくさんの人に様々な進化について考える機会を提供するのは、素晴らしいことだと思います。

一方で、普段の行動に落とし込むときには、アップデートだとちょっと遠いというか、高尚すぎるというか、熱量が高すぎるというか・・・そんな気がするときがあります。

(一応お断りしておくと、NewsPicksのアップデートの記事は大好きで、それらを否定する意図は全く無いんです。わかりづらいことをしてごめんなさい ><)

「わたしをアップデート!」って大きなジャンプに向けて意気込んでいる姿もとっても素敵なのだけど、実際起きることってたぶん小さなブレイクスルーの積み重ねであることが多い。

しかも、とても小さな変化だからブレイクスルーであるかはそのときにはわからなくて、後から振り返って初めてわかることが多いと思います。

(ちなみにブレイクスルーという言葉は、何となく停滞感があるときに、突破口に向けた小さなきっかけが訪れるイメージです)

「振り返ってみるとあのときがブレイクスルーだったなぁ」という感覚が近くて、そのような小さなブレイクスルーが積み重なったときに振り返ってみると、「あれ、もしかしてアップデートされてんじゃね?」って。
アップデートって、そういう風にやってくるもののような気がします。

なので、アップデートというスケールの大きいことも考えながら、自分の行動に落とし込むときは「ちっちゃいブレイクスルーの積み重ねなんだよ〜」って、ちょっと翻訳してあげるといいと思いました。

そうしないと、描いたり語ったりして終わっちゃうことがあると思うので。

また、コンサルタントという仕事も、どちらかといえばアップデート的価値観でスケールの大きい世界を描くことに価値があると思っていますが、アップデートを語るときに、そこに至る道のりはちっちゃいブレイクスルーの積み重ねであると認識しているかどうかで語り口に差が出そうなので、気を付けたいと思います。

#コラム #エッセイ #コンサルタント #NewsPicks

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