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Libraって実際どーなのよ?

おもしろそうな国内外のサービスを紹介する「Startup Labo」のnote分館。


Facebook肝入りの仮想通貨プロジェクト、Libra(リブラ)を「超ざっくり」わかりやすく紹介します。


全然スタートアップじゃないじゃん!!


うん、そうなんですけど……

サービス自体は新しいし……

めちゃくちゃ頑張って書いたので少しでもみんなに読んでほしくて……

ただ書いてたら4部作の大長編になっちゃったんで、ダイジェスト版を作るには一番都合が良いなと思って……


とりあえず

・Libraってなに?
・電子マネーとなにが違うの?
・日本でサービス展開すんの?

等々、気になっている方は読んでみてください!


サービス概要

まずはLibraのサービス概要からです。

図解します。

LibraはLibra協会が発行する電子マネーみたいなもの

という理解でひとまずはOKです。

Facebook Messengerでメッセージにくっつけて送ったり、UberやSpotifyの支払いに使えたり、デビットカードにチャージして実店舗でも使えたりすると予想しています。

あ、ここではブロックチェーンとか難しいことは考えないでください。


ただ、それだと寂しいので、下の部分を見てください。

LibraにLibraリザーブってのが結びついているのがポイント。


Libraリザーブと固定相場制

利用者はLibraが欲しい場合、円やドルなどの法定通貨と交換します。

交換相手はLibra協会(から認定を受けた再販業者、日本だと仮想通貨交換業者)です。


交換に使われた法定通貨は、発行元であるLibra協会がプールします。

これがLibraリザーブ。


こうすると何が良いかと言うと、利用者が

「やっぱLibraから法定通貨に戻したい」

と思ったとき、必ず交換したときと同じ量の法定通貨があるということ。


こういう仕組みなので、Libraは「固定相場制」といって、特定の通貨とLibraの価値を連動させる方法を採用することができます。

これはBitcoin等が「変動相場制」を採用しているのとは大きな違いです。


今までの仮想通貨はどれもこれも変動が激しくて、とてもじゃないけど決済に使える代物ではありませんでした。

そこでLibraは、「じゃあ変動しにくい仮想通貨ならOKかも!」ということで固定相場制にしてるんですね。


ただ、普通の固定相場制は特定の一つの通貨と連動させる(ドルに連動させるならドルペッグ制と言われる)んですが、Libraは「通貨バスケット制」といって、複数の通貨を混ぜこぜにして価値を決める仕組みをとっています。


そのため、厳密に考えると、特定の法定通貨の価値に換算した場合には多少の価格変動が起こることになります。

例えば、1Libra=ドル1単位+円100単位と決めるとしましょう。

その場合は以下のようになります。

なので、普通の仮想通貨に比べれば価格は間違いなく安定しますが、完全な固定相場制ではありません

この辺は日本の仮想通貨規制にも効いてくるポイントです。


Libraは日本の法律上「仮想通貨」である可能性が高い

どういうことかというと、価格が完全に固定相場制なら、日本の法律上は「仮想通貨」ではなく、「通貨建資産」という分類がされることになります。

「通貨建資産」の代表例は電子マネーです。


たとえばSuica。

使うときは現金をチャージして、「ピッ」とIC決済で支払いますね。

実際の支払いには日本円(現金)のやりとりはしていませんが、普通に「○○○円」と書いてあるモノを買えるじゃないですか。

要はSuicaで「円建て」の取引をしている。


こういう、現金じゃないけど円建ての取引してるよね、と見れるものは「通貨建資産」といい、仮想通貨とは別の規制にかかることになるのです。


で、Libraは「通貨建資産」なんじゃないの?という法律上の議論があるのですが、結論から言うとLibraはおそらく「通貨建資産」ではなく「仮想通貨」なんですね。


なぜなら先ほど説明したとおり、Libraは通貨バスケット制なので多少の価格変動があるから

<1Libra=1ドル+100円>

という部分は固定だけど、ドル円相場は変動するじゃないですか。

だから、今日200円で買った1Libraが、来週には210円になっているかもしれないというわけ。

なので、日本の法律上は「仮想通貨」になる可能性が高いと見ています。


続きはブログへ!

実はここまででLibraのだいたいのところは「超ざっくり」解説したことになります。

すごい!


とはいえ、まだまだ解説しきれていないところはたくさんあります。

・Libra協会の仕組み
・法規制の詳しい内容
・Libraの短・中・長期サービス展開 大胆予想!(妄想ともいう)
  ←ここ超重要


この辺をまるっとブログの方で解説していますので、お時間のある方はぜひ読んでみてください!


復習も兼ねてブログを最初から読みたい方はこちらから


日本で展開する際の法律面を詳しく知りたい方はこちら


Libraってこれからどうなるの?と気になる方はこちら




以上です!


今後も、こんな感じでブログの内容を簡単に読めるよう再編集してお届けしようと思いますので、よろしくお願いしまーす!!


スガイタカシ




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