1年間服を買わないで過ごした私に訪れた驚愕の変化について ⑤

お直し行脚の旅 前篇

(承前)

日経DUALの記事がきっかけで、わたしは死蔵服を持ってお直しSHOPに駆け込むことになった。

お直しを決意した死蔵服は以下の6つ。

1.穴の空いたジーンズ 

2.ボタンのとれたシャツ 

3.穴の空いたノースリーブカットソー 

4.サイズが合っていないスーツ

5.短すぎて違和感のあるワンピース

6.シルエットのでかすぎるコート

そして実際に行ってみたのは以下の3パターンの業態だ。

①多店舗展開しているお直し店(商店街や駅ビルに入っている)

②個人経営系 お直しサロン

③完全予約制の個人サロン

何といっても敷居が一番低いのは①多店舗展開しているお直し店だ。もちろん、デビュー戦はここから始まった。

まず持ち込む前にお店を検索すると、大きなHPにいきついたので一安心。細かなプライスリストもあるので、予算もたちやすそうだ。つぎに偵察にいくと、びっくりしたことが一つ。たまたま私が行ったお店には、フィッテイングスペースがなかった(これは私が行ったお店がたまたまそうであっただけで、ちゃんと用意してるお店もたくさんあると思います!)。そこで、

1.穴の空いたジーンズ 

2.ボタンのとれたシャツ 

3.穴の空いたノースリーブカットソー

と、シンプルなお直しのみをお願いすることにした。納期はかっちり数日間。箇所や治す部分の大きさで、値段が決まる明朗会計が使いやすい。

安くはないが、気に入っていた服を生き返らせてもらい、すっかり気を良くした私は、ハードルを上げて②個人経営系のお直しサロンにチャレンジしてみることにした。商店街のなかにあるお店で、「服、直すぞ!」という明確な意思がないとなかなか入りづらい門構えだ。かろうじてあっさりしたHPはあるものの、多店舗展開のお店に比べると、値段も大まかにしか載っていない。そして個人経営のためか、営業時間も①のお店に比べると短めだ。

例によって偵察に行くと、フィッテイングスペースもしっかりあったため、ピンを打ってもらいながらゆっくり相談できそうだ、と、まずは

4.サイズが合っていないスーツ

のお直しをお願いした。なぜ最初にスーツをお願いしたかというと、体型の変化ですぐ違和感が出るスーツのお直しは、比較的よくあるオーダーで、お店側も慣れているのではないかと思ったのだ。私のオーダーは御多分にもれずわかりやすいものだった。パンツを気に入りのヒールに合わせた丈にしたい。そしてデザインが気に入って諦められず、1サイズ上を買ってしまったジャケット全体を小さくしたい。

スーツとインナー、気に入りの靴を持ちこんで、じっくりと試着しながら修正個所の相談をさせてもらうことにした。

私の読みは当たっていて、お店の方はいかにも慣れた様子で手際よくピンを打ってくれ、袖口を直すか肩を直すかなど、時には選択肢も用意してくださいながら、丁寧にお直しのポイントを見立ててくださった。お店もゆったりしていて、少しずつ、丈を伸ばしたりちぢめたりしながら、丁寧にカウンセリングをしてくださった。値段のことも、直しの箇所によってはっきり言ってくださるのがありがたかった。

かなり精密な直しをお願いしていたため、納期は2週間ほどかかったが、仕上がりはそのカウンセリングどおり、ばっちりの出来だった。よそ者のようだったスーツがやっと自分のものになった。正直なところ、値段は結構かかったが、大満足だった。

この人なら大丈夫だ。

すっかりお店を信頼した私は、もう一つ、別のアイテムのお直しも持ち込んでみることにした。

(またも長くなりすぎてしまったので、続きは次に書きます。また私が実際に行ったお直しのお店を紹介してほしいという方がもしいらっしゃったら、個別にメッセージかコメントください。)



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