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初めてカミングアウトした話

 前回の記事を書いてから数日後、初めてカミングアウトしました!!相手は幼馴染の女子Y。なんと二歳のころからずっとしっている、腐れ縁です。僕の通っている学校は幼稚園から高校まであって、かつとても小さな学校なのでひと学年一クラス。つまりYとは休みの日を除いて毎日毎日顔を突き合わせてるんです。おまけによく話すので、いやでも信頼関係が出来上がっていました。前から、最初にカミングアウトするなら彼女だろうと思っていました。不思議となら大丈夫!と思っていたんです。

 前もって「ちょっと話そうよ」と(これは度々あることなんです・・・。愚痴大会みたいな(笑))声をかけ、日曜日に近くの大きな駅に呼び出し、外で自動販売機のお茶を飲みながら話をしました。

 しばらく雑談にふけった後、恐る恐る本題へ。

「あのさ、LGBTってわかるよね?」

「ん、わかるよ。」

「びっくりするかもしれないけど、僕実は当事者なんだ。」

「んー、いろんな人がいると思うけど、どれ?言いたくなかったら言わなくていいけど・・・」

「あえてLGBTの四文字の中であてはめるなら、Gかな。でも、そうやってカテゴライズしたくないんだー。」

「そうかー。そうなんだ。別にそんなに驚かんよ。もはやあんたはなんだってあんただし(笑)」

 

 こちらが拍子抜けするぐらいにあっさり受け入れてくれました!そのまま、つらかった話、ずっとずっと話したいと思っていたこと等など、話をしました。

 まだ1人目だけど、常に人の目から隠し、それが見つかることで何かが壊れるのではないかと心配して抱え込んでいたものを共有できる人ができた、ということで、気が少し楽になりました。

 今回、カミングアウトしたということは僕にとって一大イベントでした。でもYのようにあっさりと自然に受け入れてくれる人が増えたら、カミングアウトが一大イベントではなくなる日が来るんじゃないかと思います。そんな日が早く来てほしい!

 そのためには、当事者が少しづつ周りの人にカミングアウトしていく必要があるかもしれません。僕たち、意外とみんなの周りにいるんだよー、そんなに珍しいわけでもないと思うんだけどなーってことを知ってもらうために・・・。でも、今この世の中でカミングアウトをすることは、多くの当事者にとってものすごく勇気のいることだと思います。僕自身、他の人にもどんどんしていこう!という気にはなれていません。

 でも、今回のカミングアウトを成功体験に、少しずついろんな人にカミングアウトをして、「安全基地」を周りに増やしていけたらいいなと思います。しっかりした安全基地ができたら、外で傷ついても、ここに戻ってくれば大丈夫っていう場所ができたら、もっともっといろんなところで自分をオープンにできるかもしれないなと思っています。

 今、セクマイやその他の少数者に対して理解がない人の多くは、当事者に出会ったことがないのではないでしょうか?出会う機会があれば、変わってくれる人もいるのではないでしょうか?

 もちろん、カミングアウトをするかどうかはそれぞれの自由ですし、安心して生きていくのが一番ですから、カミングアウトをしてつらくなるようならしないほうがいいと思います。

 でも、僕はそんな風にやっていけたらなって思いました!

 少しずつ少しずつ・・・。それでも確実に前進したい!!

 

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